む・す【生す/産す】
[動サ五(四)]生(は)える。生じる。「苔の—・した墓石」
む・す【蒸す】
[動サ五(四)] 1 むし暑く感じられる。むしむしする。「密閉されて部屋の中が—・す」 2 湯気を当てて熱を通す。...
む・す【噎す】
[動サ下二]「むせる」の文語形。
む‐すい【無水】
1 水を含まないこと。水分がないこと。 2 化学で、無水物であること。
むすい‐あひさん【無水亜砒酸】
硫砒鉄鉱を焼いて得られる三酸化二砒素の俗称。白色の粉末。猛毒。砒素化合物、特に農薬の原料とし、またガラスの清澄剤に...
むすい‐ありゅうさん【無水亜硫酸】
二酸化硫黄の俗称。
むすい‐ありんさん【無水亜燐酸】
燐を不十分な酸素供給下で燃やすと得られる三酸化二燐の俗称。白色ろう状の固体。有毒。冷水と反応して亜燐酸(ホスホン酸...
むすい‐アルコール【無水アルコール】
水を含まないエチルアルコール。濃度が95パーセントのアルコールに生石灰を加えて脱水・蒸留すると得られる。
むすい‐エタノール【無水エタノール】
エタノールを、体積割合で99.5パーセント以上含有する無色透明の液。消毒・消臭のほか、化粧水や虫よけスプレーの原料...
むすい‐えん【無水塩】
結晶水を含まない塩。塩の無水物。
むすい‐けいさん【無水珪酸】
二酸化珪素の俗称。
むすい‐さくさん【無水酢酸】
酢酸2分子から水1分子が取れて縮合した形の化合物。刺激臭のある無色の液体。アセチルセルロースの製造のほか、アスピリ...
むすい‐さん【無水酸】
酸の化学式から水分子を除いた形で表せる化合物。水と反応して酸を作る酸化物。
むすい‐たんさん【無水炭酸】
二酸化炭素の俗称。
むすい‐なべ【無水鍋】
ふた・鍋本体とも厚さ4ミリほどのアルミ合金製の鍋。素材のもつ水分を使った無水調理のほか、焼く、煮る、ゆでる、揚げる...
むすい‐フタルさん【無水フタル酸】
示性式C6H4(CO)2Oで表される芳香族化合物。フタル酸を加熱し脱水して得られる酸無水物。白色の固体で、特徴的な...
むすい‐ぶつ【無水物】
無機化合物で、結晶水をもたない無水塩や、無水酸のこと。有機化合物では、酸無水物のこと。
むすい‐マロンさん【無水マロン酸】
⇒二酸化三炭素
むすい‐りゅうさん【無水硫酸】
三酸化硫黄の俗称。
むすい‐りんさん【無水燐酸】
五酸化燐の俗称。
む‐すう【無数】
[名・形動]数えきれないほど多いこと。また、そのさま。「—な(の)星」
むすうのめ【無数の目】
俳人、飯田竜太による随筆集。昭和47年(1972)刊行。
ムスカウ‐こうえん【ムスカウ公園】
《Muskauer Park》ドイツとポーランドの国境を流れるナイセ川にまたがる公園。ドイツ側はムスカウ公園、ポー...
ムスカリ
キジカクシ科ムスカリ属の多年草の総称。地中海沿岸を中心に分布し、50種ほどがある。ヒヤシンスに似て花茎を伸ばし、総...
ムスカリン
アルカロイドの一種。ベニテングタケ、腐った魚肉などに含まれる有毒物質。
ムスク
《「マスク」とも》麝香(じゃこう)。
むす‐こ【息子/息】
《「生(む)す子」の意》 1 親にとって自分の子である男性。せがれ。「跡取り—」「どら—」⇔娘。 2 陰茎の俗称。...
むすこ【息子】
小山内薫の戯曲。大正11年(1922)、「三田文学」に発表。翌年、帝国劇場にて初演。アイルランドの劇作家、ハロルド...
むすことこいびと【息子と恋人】
《原題Sons and Lovers》ローレンスによる自伝的長編小説。1913年刊。中部イングランドの炭鉱村を舞台...
むすこのせいしゅん【息子の青春】
小林正樹監督による映画の題名。昭和27年(1952)公開。小林の初監督作。出演、北竜二、三宅邦子ほか。
ムスコビヤ
《「モスコビヤ」とも》 1 江戸時代、モスクワを呼んだ称。 2 オランダ人がもたらした、モスクワ産のしぼのあるなめ...
ケマル‐アタチュルク
[1881〜1938]トルコの政治家・軍人。共和国初代大統領。第一次大戦後、連合国への領土割譲を認めたセーブル条約...
ムスタファパシナ‐ジャミヤ
北マケドニアの首都スコピエにあるイスラム寺院。オスマン帝国に支配されて間もない15世紀末に、セリム1世に仕えた宰相...
ムスタファパシャ‐モスク
⇒ムスタファパシナジャミヤ
ムスタング
《「マスタング」とも》米国で、野生の状態で暮らしているやや小形の馬。スペイン人が放牧したものが野生化した。
ムスダン‐リ【舞水端里】
朝鮮民主主義人民共和国、咸鏡北道(ハムギョンブクド)にある町。日本海に突出した地形で、郊外にテポドンなどの弾道ミサ...
ムスチエ‐サントマリー
フランス南東部、プロバンス地方、アルプ‐ド‐オート‐プロバンス県の村。17世紀よりファイアンス焼の一種、ムスチエ焼...
むすっ‐と
[副](スル)機嫌をそこねて口をきかないさま。ぶすっと。「何が気に入らないのか—している」
ムスティエ‐サントマリー
⇒ムスチエサントマリー
むすば・る【結ばる】
[動ラ五(四)] 1 糸・ひもなどが結んだ状態になる。「ロープが凍って—・らない」 2 人とつながりができる。縁が...
むすば・れる【結ばれる】
[動ラ下一][文]むすば・る[ラ下二] 1 結んだ状態にされる。しばられる。「くずれないように—・れた荷物」 2 ...
むす‐ひ【産霊】
《「むす」は生じる、「ひ」は神霊の意。後世「むすび」とも》天地・万物を生み出す神霊。「皇産霊、此をば、み—と云ふ」...
むすひ‐の‐かみ【産霊の神】
天地・万物を生み出す神。「高天の原に成れる神の名は…次に神—」〈記・上〉
むすび【結び】
1 ひも状のものを結ぶこと。また、結んだ部分。「—がゆるい」「男—」 2 人と人とを関係づけること。縁を結ぶこと。...
むすび‐あわ・す【結び合(わ)す】
[動サ五(四)]「結び合わせる」に同じ。「二本のロープを—・す」 [動サ下二]「むすびあわせる」の文語形。
むすび‐あわ・せる【結び合(わ)せる】
[動サ下一][文]むすびあは・す[サ下二]物と物とを結んで一つにする。また、物事を関連づける。むすびあわす。「文化...
むすび‐かりがね【結び雁】
紋所の名。雁の両翼を結んだように交差させた形のもの。
むすび‐かりぎぬ【結び狩衣】
狩衣の袖括(そでぐく)りを飾り結びとして、造花の糸花などを加えたもの。若者用。
むすび‐がみ【結び髪】
女性の髪の結い方で、鬢(びん)や髱(たぼ)を出さず、頭の頂に巻き束ねるようにしたもの。
むすび‐きり【結び切り】
1 ひもなどを結んだままにしておくこと。 2 ひもなどをこま結びにすること。特に、水引きをこま結びにすること。→水引1