むす‐ひ【産霊】
《「むす」は生じる、「ひ」は神霊の意。後世「むすび」とも》天地・万物を生み出す神霊。「皇産霊、此をば、み—と云ふ」...
むすび【結び】
1 ひも状のものを結ぶこと。また、結んだ部分。「—がゆるい」「男—」 2 人と人とを関係づけること。縁を結ぶこと。...
むすび‐あわ・す【結び合(わ)す】
[動サ五(四)]「結び合わせる」に同じ。「二本のロープを—・す」 [動サ下二]「むすびあわせる」の文語形。
むすび‐あわ・せる【結び合(わ)せる】
[動サ下一][文]むすびあは・す[サ下二]物と物とを結んで一つにする。また、物事を関連づける。むすびあわす。「文化...
むすび‐かりがね【結び雁】
紋所の名。雁の両翼を結んだように交差させた形のもの。
むすび‐かりぎぬ【結び狩衣】
狩衣の袖括(そでぐく)りを飾り結びとして、造花の糸花などを加えたもの。若者用。
むすび‐がみ【結び髪】
女性の髪の結い方で、鬢(びん)や髱(たぼ)を出さず、頭の頂に巻き束ねるようにしたもの。
むすび‐きり【結び切り】
1 ひもなどを結んだままにしておくこと。 2 ひもなどをこま結びにすること。特に、水引きをこま結びにすること。→水引1
むすび‐こぶ【結び瘤】
⇒結び玉
むすび‐こんぶ【結び昆布】
細く切った昆布を結んだもの。煮物や雑煮などに入れる。むすびこぶ。《季 新年》「杉箸ではさみし—かな/青々」
むすび‐さより【結び針魚】
三枚におろしたサヨリの身を軽く結んだもの。ゆがいて椀種(わんだね)に用いる。
むすび‐じょう【結び状】
細く巻き畳んで、端または中ほどを折り結んだ書状。恋文や儀礼に用いられた。結び文(ぶみ)。
むすび‐たま【結び玉】
ひもなどを結んだところにできるかたまり。結び瘤(こぶ)。
むすび‐つき【結び付き】
あるものと他のものとのかかわり合い。また、つながり。「親と子の—」「—が深い」
むすび‐つ・く【結び付く】
[動カ五(四)] 1 結ばれて一つになる。ある目的などのために一緒になる。「両者が—・けば強大な勢力になる」 2 ...
むすび‐つ・ける【結び付ける】
[動カ下一][文]むすびつ・く[カ下二] 1 結んで固定させる。ゆわえつける。「髪にリボンを—・ける」 2 密接に...
むすび‐とうだい【結び灯台】
3本の丸棒をひもで結び、上下を開いて立て、上に油皿を置いて火をともすもの。宮中での夜間公事などに際して用いられた。...
むすび‐の‐いちばん【結びの一番】
大相撲の興行期間中、各日の幕内最後の取り組みのこと。「千秋楽—」
むすひ‐の‐かみ【産霊の神】
天地・万物を生み出す神。「高天の原に成れる神の名は…次に神—」〈記・上〉
むすび‐の‐かみ【結びの神】
《「産霊(むすひ)の神」の「むすひ」を、「結び」と関連づけたところから生じた語》男女の仲を取りもつ神。縁結びの神。...
むすび‐ばな【結び花】
糸を花の形に結んだもの。昔、衣服・調度などの装飾に用いられた。
むすび‐ひも【結び紐】
1 より合わせて作ったひも。 2 衣服の合わせ目や箱の結び目につけられたひも。
むすび‐ぶくろ【結び袋】
糸で編んだ袋。また、口をひもで結んで閉じる袋とも。「ぬさを—に入れてつかはすとて」〈拾遺・雑上・詞書〉
むすび‐ぶみ【結び文】
「結び状」に同じ。
むすび‐まつ【結び松】
行路の無事を祈ったり誓いを立てたりしたしるしに、松の小枝を結ぶこと。また、その松。「磐代(いはしろ)の野中に立てる...
むすび‐め【結び目】
ひもなどを結び合わせるところ。ゆいめ。