む‐み【無味】
[名・形動] 1 味がないこと。うまみがないこと。「—無臭」 2 おもしろみがないこと。なんの風情もないこと。また...
むみ‐かんそう【無味乾燥】
[名・形動]おもしろみも風情もないこと。また、そのさま。「—な数字の羅列」
む‐みょう【無明】
《(梵)avidyāの訳》仏語。邪見・俗念に妨げられて真理を悟ることができない無知。最も根本的な煩悩で、十二因縁の...
むみょう‐い【無名異】
1 新潟県佐渡から産する、硫化鉄を多量に含む赤色の粘土。 2 呉須(ごす)のこと。
むみょうい‐やき【無名異焼】
佐渡市相川で産する朱泥(しゅでい)系の陶器。弘化年間(1844〜1848)ごろ、伊藤甚兵衛が無名異1を陶土にまぜて...
むみょう‐えん【無名円】
江戸時代によく知られた打ち身や切り傷の薬。
むみょうしょう【無名抄】
鎌倉時代の歌論書。2巻。鴨長明著。建暦元年(1211)ごろの成立。和歌に関する故実、歌人の逸話・語録、詠歌の心得な...
むみょう‐じょうや【無明長夜】
仏語。無明ゆえに生死流転していくことを、長い夜にたとえていう語。 [補説]書名別項。→無明長夜(むみょうちょうや)
むみょう‐せかい【無明世界】
仏語。無明による迷妄に支配された世界。煩悩にとらわれた迷いの世界。娑婆(しゃば)。
むみょうぞうし【無名草子】
鎌倉時代の物語論書。1巻。著者は藤原俊成女説が有力。建久7〜建仁2年(1196〜1202)ごろの成立。物語・歌集・...
むみょうちょうや【無明長夜】
吉田知子の短編小説。昭和45年(1970)発表。同年、第63回芥川賞受賞。
むみょう‐の‐さけ【無明の酒】
人間を惑わす煩悩を、正常な心を失わせる酒にたとえていう語。「—の酔(ゑ)ひ心」〈謡・紅葉狩〉
むみょうのちょう【無明の蝶】
出久根達郎の短編小説、および同作を表題作とする小説集。作品集は平成2年(1990)の刊行。収録作のうち表題作と「猫...
むみょう‐の‐ねむり【無明の眠り】
無明の境にさまようことを眠りにたとえていう語。
むみょう‐の‐やみ【無明の闇】
煩悩にとらわれ悟りえない心の状態を闇にたとえていう語。