むろ【室】
1 物を保存、または育成のために、外気を防ぐように作った部屋。氷室(ひむろ)・麹室(こうじむろ)など。 2 山腹な...
むろ【榁/杜松】
植物ネズの古名。「うすにびの紙にて、—の枝につけ給へり」〈かげろふ・中〉 [補説]「榁」は国字。
むろ【牟婁】
三重県の北・南牟婁郡と、和歌山県の東・西牟婁郡の地域。もと紀伊国の郡名。
む‐ろ【無漏】
《「漏」は煩悩(ぼんのう)の意》仏語。煩悩のないこと。また、その境地。⇔有漏(うろ)。
むろ‐あじ【室鰺/鰘】
アジ科の海水魚。全長約40センチ。体はやや細長く、ぜんごとよぶ硬いうろこが尾部にしかない。体側中央に赤褐色の縦帯が...
むろい‐みつひろ【室井光広】
[1955〜2019]小説家・文芸評論家。福島の生まれ。図書館司書や予備校の講師を経て文筆の道に入る。「おどるでく...
むろうあかめあおやま‐こくていこうえん【室生赤目青山国定公園】
奈良県と三重県にまたがる国定公園。室生火山群・高見山地・青山高原などを含む地域。室生火山群中央部の滝川の渓谷にある...
むろう‐さいせい【室生犀星】
[1889〜1962]詩人・小説家。石川の生まれ。本名、照道。別号、魚眠洞。「愛の詩集」「抒情小曲集」を発表、叙情...
むろう‐じ【室生寺】
奈良県宇陀市にある真言宗室生寺派の大本山。山号は、宀一(べんいつ)山。もと法相宗。天武天皇10年(681)天皇の勅...
むろ‐きゅうそう【室鳩巣】
[1658〜1734]江戸中期の儒学者。江戸の人。名は直清。別号、滄浪。加賀前田家に仕え、藩命により木下順庵に学び...
むろ‐ぎみ【室君】
播磨(はりま)国室津(むろのつ)にいた遊女。転じて、一般に遊女をいう。「出羽、みよし、皆々—の名ぞかし」〈浮・五人...
む‐ろく【無禄】
禄のないこと。知行(ちぎょう)のないこと。無給。「—で仕える」「無位—」
むろこう‐だい【室工大】
「室蘭工業大学」の略称。
むろ‐ざき【室咲き】
冬に、温室の中で花を咲かせること。また、その花。《季 冬》「—の豆科ばかりのはかなさよ/友二」
むろ‐じ【無漏路】
仏語。煩悩(ぼんのう)のない清浄な世界。悟りの境地。⇔有漏路(うろじ)。
むろ‐ち【無漏智】
仏語。煩悩にけがされていない智慧。迷いのない智慧。
むろつ【室津】
兵庫県西部、たつの市の地名。播磨灘(はりまなだ)に臨み、古くは瀬戸内海航路の要港として繁栄し、五泊の一に数えられた...
むろ‐つみ【室積み/館】
旅人の宿泊所。客舎。「難波の—に発向(たちむ)かひて」〈継体紀〉
むろと【室戸】
高知県南東部の市。室戸岬があり、観光地。遠洋漁業の基地。人口1.5万(2010)。
むろとあなんかいがん‐こくていこうえん【室戸阿南海岸国定公園】
高知県室戸市から徳島県阿南市に至る、海岸を主とする国定公園。隆起・沈降による断崖や海岸段丘を特色とし、亜熱帯植物も...
むろと‐ざき【室戸岬】
高知県室戸市南端の太平洋に突出する岬。海岸段丘が発達。台風の通路にあたり、繁茂する亜熱帯植物が強風のため特有の樹形...
むろと‐し【室戸市】
⇒室戸
むろと‐たいふう【室戸台風】
昭和9年(1934)9月21日、室戸岬付近に上陸し、京阪神地方を襲った超大型台風。最低気圧911.9ヘクトパスカル...
むろどう【室堂】
富山県南東部、立山(たてやま)の西側にある溶岩台地。標高2450メートル。立山登山の基地。室堂平。
むろ‐どこ【室床】
茶室の床(とこ)で、三方の壁および天井の入り隅をすべて壁土で塗りまわしたもの。
むろね‐さん【室根山】
岩手県南東部、宮城県境近くにある山。北上高地の南東端にあたる。標高895メートルで、山頂付近にはヤマツツジ・レンゲ...
むろ‐の‐き【室の木/杜松】
植物ネズの古名。「磯の上に立てる—ねもころになにしか深め思ひそめけむ」〈万・二四八八〉
むろ‐の‐つ【室津】
⇒むろつ
むろ‐の‐やしま【室の八島】
《「八島」は釜の意》古代の占いの一。除夜にかまどを祓い清めて、その灰の状態で翌年の吉凶を占ったもの。 栃木市惣社町...
むろ‐ほう【無漏法】
仏語。 1 煩悩(ぼんのう)のけがれのないあり方。倶舎論などでは、無為法と道諦(どうたい)とをいう。⇔有漏法(うろ...
むろ‐ほぎ【室寿ぎ】
《古くは「むろほき」》新室(にいむろ)の完成を言葉でほめ祝うこと。「自ら衣帯(みそみおび)を整(ひきつくろ)ひて—...
むろまち【室町】
京都市を南北に走る室町通り沿道の地区。繊維問屋街。中世、今出川通りの北に室町幕府が置かれた。 東京都中央区北西部、...
むろまち‐じだい【室町時代】
足利(あしかが)氏が京都室町に幕府をおいて政権を保持した時代。尊氏(たかうじ)が幕府を開いた延元元年=建武3年(1...
むろまち‐どおり【室町通り】
京都市街地を南北に通じる道路の呼び名。烏丸(からすま)通りの西を走り、北の北山通りから南の十条通り南に至る。途中、...
むろまち‐どの【室町殿】
京都市上京区にあった足利将軍家の邸宅。3代将軍足利義満が天授4=永和4年(1378)に造営。庭に多くの花を植えたの...
むろまち‐ばくふ【室町幕府】
延元元年=建武3年(1336)足利尊氏(あしかがたかうじ)が京都に開いた武家政権。鎌倉幕府の制度をほぼ継承し、15...
むろ‐や【室屋】
「室(むろ)4」に同じ。「忍坂(おさか)の大—に人多(さは)に来入り居り」〈記・中・歌謡〉
むろらん【室蘭】
北海道南西部の市。胆振(いぶり)総合振興局所在地。内浦湾(噴火湾)に突き出す絵鞆(えとも)岬と地球岬がある。石炭の...
むろらん‐こうぎょうだいがく【室蘭工業大学】
室蘭市にある国立大学法人。北海道帝国大学付属土木専門部と、室蘭工業専門学校とを包括し、昭和24年(1949)新制大...
むろらん‐し【室蘭市】
⇒室蘭
むろらん‐ほんせん【室蘭本線】
北海道の長万部(おしゃまんべ)から東室蘭・登別・苫小牧を経て岩見沢に至るJR線。東室蘭・室蘭間も含まれる。石狩炭田...
む‐ろん【無論】
[副]論じる必要のないほどはっきりしているさま。言うまでもなく。もちろん。「飛行機は—のこと、車も使わない」「—そ...