もうし【申し】
[名]申すこと。おねがい。「若宮の別当のおん—により、囚人(めしうと)の免状ある間」〈謡・春栄〉 [感]人に呼びか...
もうし【毛詩】
《毛亨(もうこう)・毛萇(もうちょう)が伝を付したものだけが残っているところから》詩経(しきょう)の異称。
もうし【孟子】
[前372ころ〜前289]中国、戦国時代の思想家。鄒(すう)(山東省)の人。名は軻(か)。字(あざな)は子輿(しよ...
もう‐し【猛士】
勇猛な兵士。
もうし‐あい【申(し)合い】
相撲で、力量が互角の力士どうしのけいこ。
もうし‐あ・う【申し合ふ】
[動ハ四]身分の高い人の前で、言い合う意の丁寧語。「竜のくびの玉はいかが取らむと—・へり」〈竹取〉
もうし‐あ・げる【申(し)上げる】
[動ガ下一][文]まうしあ・ぐ[ガ下二] 1 「言う」の謙譲語。うやうやしく言う。古くは、身分格差のある目上に言上...
もうし‐あわ・す【申(し)合(わ)す】
[動サ五(四)]「申し合わせる」に同じ。「当日の衣装を—・す」 [動サ下二]「もうしあわせる」の文語形。
もうし‐あわせ【申(し)合(わ)せ】
1 話し合って決めること。また、その取り決め。「—どおりに事を運ぶ」「—事項」 2 能・狂言で、催しの前日や当日な...
もうし‐あわ・せる【申(し)合(わ)せる】
[動サ下一][文]まうしあは・す[サ下二] 1 相談して取り決める。話し合って約束する。「集合時刻を—・せる」 2...
もうし‐いで【申し出で】
1 申し出ること。また、その内容。もうしで。 2 民事訴訟において、当事者が裁判所に一定の訴訟行為を請求すること。申請。
もうし‐い・でる【申し出でる】
[動ダ下一][文]まうしい・づ[ダ下二]口に出してお話しする。申し出る。「苦情を—・でる力が無いのです」〈木下尚江...
もうし‐いれ【申(し)入れ】
申し入れること。また、その内容。「解約の—をする」
もうし‐い・れる【申(し)入れる】
[動ラ下一][文]まうしい・る[ラ下二] 1 こちらの意志や希望を相手に告げ知らせる。「資金の提供を—・れる」「話...
もうし‐う・ける【申(し)受ける】
[動カ下一][文]まうしう・く[カ下二] 1 お願いしてもらい受ける。願い出て受け取る。頂戴する。「養子に—・ける...
もうし‐お・く【申(し)置く】
[動カ五(四)]「言い置く」の謙譲語。申し上げておく。言っておく。「別れに際し一言—・く」
もうし‐おくり【申(し)送り】
申し送ること。次の者に言って伝えること。特に、事務・命令などの内容を後任者に伝えること。また、その内容。「順繰りに...
もうし‐おく・る【申(し)送る】
[動ラ五(四)] 1 先方へ伝える。「手紙でその旨を—・る」 2 事務上の事項、命令などを、順送りに次の者に告げ伝...
もうし‐おく・れる【申(し)遅れる】
[動ラ下一][文]まうしおく・る[ラ下二]「言い遅れる」の謙譲語。申し上げるのがあとになる。また、申し上げる機会を...
もうし‐おこな・う【申し行ふ】
[動ハ四] 1 申し上げる。言上する。「和銅三年と言ふ年、天皇に—・ひて」〈今昔・一一・一四〉 2 とりおこなう。...
もうし‐か・ねる【申(し)兼ねる】
[動ナ下一][文]まうしか・ぬ[ナ下二]申し上げるのをためらう。言いにくい。「はっきりとは—・ねる」
もうし‐かわ・す【申(し)交(わ)す】
[動サ五(四)] 1 約束する。特に、夫婦になる約束をする。「—・した間柄」 2 「言い交わす」の謙譲語。話し合う...
もうし‐きか・す【申(し)聞かす】
[動サ五(四)]「申し聞かせる」に同じ。「私から直接に—・しておきました」 [動サ下二]「もうしきかせる」の文語形。
もうし‐きか・せる【申(し)聞かせる】
[動サ下一][文]まうしきか・す[サ下二]「言い聞かせる」の謙譲語。また、改まり丁重にいう語。言って聞かせる。「二...
もうし‐き・ける【申(し)聞ける】
[動カ下一]申し聞かせる。「この趣を村じゅうへもれなく—・けよとも書付を添えて」〈藤村・夜明け前〉
もうし‐こし【申(し)越し】
手紙などで言ってよこすこと。また、その内容。「お—の件承知しました」
もうし‐こ・す【申(し)越す】
[動サ五(四)]手紙などを通じて言ってよこす。「—・された件は処理いたしました」
もうし‐こみ【申(し)込み】
1 申し込むこと。また、その内容や手続き。「結婚の—」「—は本社で受け付けます」「—用紙」 2 法律で、相手方の承...
もうしこみ‐の‐ゆういん【申込の誘引】
他人に契約の申し込みをさせようとする意思の表示。貸間広告・求人広告・正札付き商品の陳列など。
もうし‐こ・む【申(し)込む】
[動マ五(四)] 1 意志・希望・要求などを相手方に伝える。「抗議を—・む」「結婚を—・む」「試合を—・む」 2 ...
もうし‐ご【申(し)子】
1 神仏に祈って授かった子。「観音様の—」 2 《1の誤用から》霊力を持ったものから生まれた子。転じて、特殊な社会...
もうし‐ごと【申(し)事/申(し)言】
申し上げること。言い立てること。また、その言葉。
もうし‐さた【申(し)沙汰】
1 申しのべること。また、弁論すること。「此の事勝れて—したりける粟飯原下総守清胤、俄に心替はりして」〈太平記・二...
もうし‐じょう【申(し)条/申(し)状】
1 言い分。主張。「余りに本職を軽蔑した—じゃないか」〈木下尚江・良人の自白〉 2 (申し状) ㋐⇒申文(もうしぶ...
もうし‐そ・える【申(し)添える】
[動ア下一][文]まうしそ・ふ[ハ下二]付け加えて申し上げる。「念のため—・えます」
もうし‐たて【申(し)立て】
1 申し立てること。また、その言い分。「異議の—」 2 裁判所や行政庁などに対して、一定の行為を要求する当事者の意...
もうし‐た・てる【申(し)立てる】
[動タ下一][文]まうした・つ[タ下二]特に取り上げて申し上げる。また、公的機関・上位者などに対して、自分の意見や...
もうし‐つぎ【申し次ぎ】
1 申しつぐこと。言いつぐこと。また、それをする人やその内容。「常葉(ときは)すでに参りしかば、伊勢守景綱—にて」...
もうしつぎ‐しゅう【申次衆】
室町幕府の職名。将軍御所に参上した者の名や用件などを取り次いだ役。また、その人。申し次ぎ。奏者(そうしゃ)。
もうし‐つ・ぐ【申(し)次ぐ/申(し)継ぐ】
[動ガ五(四)] 1 後任者へ言い継ぐ。申し送る。「次の当番へ—・ぐ事項」 2 「言い継ぐ」の謙譲語。お取りつぎす...
もうし‐つけ【申(し)付け】
申し付けること。また、その内容。「お—の件、さっそく処理致します」
もうし‐つ・ける【申(し)付ける】
[動カ下一][文]まうしつ・く[カ下二]「言い付ける」の謙譲語。自分側の人間に用を言いつける。命令する。「すぐ来る...
もうし‐つた・える【申(し)伝える】
[動ア下一][文]まうしつた・ふ[ハ下二] 1 「言い伝える」の謙譲語。取り次いで申す。「係の者に—・えます」 2...
もうし‐づま【申し妻】
妻を授けてもらおうと神仏に祈願すること。また、そうして授けられた妻。「清水の観世音に—をしてあるが」〈狂言記・伊文字〉
もうし‐で【申(し)出】
申し出ること。また、その内容。もうしいで。「援助の—がある」
もうし・でる【申(し)出る】
[動ダ下一]意見や希望などを、自分から言って出る。「参加を—・でる」
もうし‐なお・す【申し直す】
[動サ四]よいようにとりなして申し上げる。「下りはべるほどのいと待ち遠に苦しければにやとぞ—・す」〈枕・二七八〉
もうし‐の・べる【申(し)述べる】
[動バ下一][文]まうしの・ぶ[バ下二]「述べる」の謙譲語。申し上げる。「所信を—・べたいと存じます」
もうし‐ひらき【申(し)開き】
非難を受けたり疑惑をまねいたりした事柄について、そうせざるをえなかった理由や身の潔白を述べること。弁明。釈明。言い...
もうし‐ひら・く【申(し)開く】
[動カ五(四)]「言い開く」の謙譲語。申し開きをする。弁明する。「身の潔白を—・こうとした」〈里見弴・多情仏心〉