モノセイズム
「一神教」に同じ。⇔ポリセイズム。
モノ‐セックス
《(和)mono+sex》外見・生活様式などで男女の区別がつけられないこと。ユニセックス。
もの‐ぞ
[連語]《形式名詞「もの」+係助詞「ぞ」。古くは「ものそ」とも》 1 強い断定の意を表す。…ものである。…ものだ。...
物(もの)其(そ)の平(へい)を得(え)ざれば則(すなわ)ち鳴(な)る
《韓愈「送孟東野序」から》物は水平でないと動いて音を出す。人も心が平安でないとそれを口に出すものだ。
もの‐ぞこない【物損なひ】
物の情趣をそこなうこと。興をさますこと。「袿(うちぎ)姿にてゐたるこそ、—にてくちをしけれ」〈枕・八三〉
モノタイプ
活字を1個ずつ自動的に鋳造・植字する機械。原稿に従ってキーボードで打って鑽孔(さんこう)テープを作り、これを活字鋳...
もの‐たち【物断ち】
神仏に願(がん)かけなどするとき、ある飲食物をとらないこと。茶だち・塩だちなど。
もの‐たち【物裁ち】
1 布地を裁つこと。また、布を裁って縫うこと。裁縫。「—などするねび御達」〈源・野分〉 2 「物裁ち刀」の略。
ものたち‐がたな【物裁ち刀】
裁縫で、布を裁つのに使う刀。裁ち物包丁。
もの‐たら◦ない【物足らない】
[連語]「ものたりない」に同じ。「どこが—◦ないかが、吾ながら不明である」〈漱石・草枕〉
もの‐たり◦ない【物足りない】
[連語]何か足りないようで不満である。どことなく不足である。ものたらない。「おかずが—◦ない」「—◦ない説明」
もの‐た・りる【物足りる】
[動ラ上一]満足する。十分である。「与えられたもので—・りる」
もの‐だ‐から
[連語]活用語の連体形に付いて、原因・理由を表す。…ので。「君が大きな声を出す—鳥が逃げてしまった」
もの‐だね【物種】
1 物事のもととなるもの。ものざね。「命あっての—」 2 穀物・野菜・草花などの種。たねもの。《季 春》
モノチス
中生代三畳紀後期に栄えた海生の二枚貝。貝殻は楕円状で薄く、殻頂から放射肋(ほうしゃろく)が走る。重要な示準化石。
もの‐ぢか・し【物近し】
[形ク]まぢかである。そばちかい。「かばかりにても、—・く御声をだに聞きたてまつらむ」〈源・総角〉
もの‐つき【物憑き】
1 「よりまし」に同じ。「御—に移って様々に申す事どもありて」〈盛衰記・一〇〉 2 物の怪(け)にとりつかれること...
もの‐つくり【物作り】
1 「ものづくり」に同じ。 2 小正月に、模型の農具や繭玉など予祝行事に用いる飾り物を作る行事。御作立(おさくだて...
ものつくり‐だいがく【ものつくり大学】
埼玉県行田市にある私立大学。平成13年(2001)に開学した技能工芸学部の単科大学。
もの‐つけ【物付け】
鞍(くら)の後輪(しずわ)の四方手(しおで)につけるひも。とっつけ。
もの‐つつま・し【物慎まし】
[形シク]何となくはばかられる。何となく恥ずかしい。「たち聞き、かいまむ人のけはひして、いといみじく—・し」〈更級〉
もの‐づくし【物尽(く)し】
歌謡などで、同じ種類の物を列挙すること。「花づくし」「国づくし」など。ものはづくし。
もの‐づくり【物作り】
《「ものつくり」とも》物を作ること。特に、熟練した技術者がその優れた技術で精妙を極めた物を作ること。
もの‐づけ【物付け】
連歌・連句の付合(つけあい)手法の一。前句の中の事柄または言葉に縁を求めて付ける方法。→詞(ことば)付け →心付け
もの‐づつみ【物慎み】
遠慮すること。控え目にすること。「世の人に似ず、—をし給ひて」〈源・夕顔〉
モノテルペン
二つのイソプレンからなるテルペンの総称。炭素数は10個。多く、植物の精油成分であり、芳香をもつ。
もので
[接助]《形式名詞「もの」+格助詞「で」から》活用語の連体形に付く。原因・理由を表す。…ものだから。…ので。「時間...
モノディ
単旋律音楽一般をさす。狭義には、17世紀にオペラ・オラトリオ・カンタータなどに用いられた通奏低音を伴う独唱をいう。
ものですか
[終助]否定する気持ちを丁寧にいう意を表す。「口などきいてやる—」 [補説]くだけた会話では「もんですか」となる。...
もの‐とい【物問ひ】
1 物事をたずね聞くこと。安否をたずねること。「—などすれば三人ばかり、やまひごと、くぜちなどいひたり」〈かげろふ...
もの‐と・う【物問ふ】
[動ハ四]うらなう。「おびただしき物のさとしどもあれば、—・はせ給ふに」〈狭衣・二〉
もの‐とがめ【物咎め】
気にすること。とがめだてをすること。「—する犬の声絶えず」〈源・浮舟〉
モノトナス
[形動]単調であるさま。一本調子で、変化に乏しいさま。「—な響き」
物(もの)ともせず
問題にもしない。なんとも思わない。「周囲の反対を—ひたすら意志を通した」
もの‐とり【物取り】
他人の物を盗み取ること。また、その人。泥棒。「—に入られる」
モノトーン
[名・形動] 1 単調であること。また、そのさま。一本調子。「—なリズムの音楽」 2 単一色の濃淡・明暗で表現すること。
モノトーン‐ルック
黒・白・灰色などの無彩色だけで構成されたスタイルのこと。
もの‐どお・し【物遠し】
[形ク] 1 遠い。遠く離れている。「かやうの人も、おのづから—・からで、ほの見奉る」〈源・須磨〉 2 よそよそし...
もの‐ども【者共】
[代]二人称の人代名詞。目下の者に呼びかける語。おまえたち。そのほうども。「—、油断するな」 [名]多くの人たち。...
モノドラマ
ただ一人の俳優が演じる芝居。また、一人の人物の心理的変化を象徴的に表現する劇。一人芝居。独演劇。
もの‐なげか・し【物嘆かし】
[形シク]なんとなく嘆かわしい。「なほつねに—・しく、世の中、心にあはぬ心地して」〈枕・三一五〉
もの‐なげき【物嘆き】
心配。苦労。悲嘆。「公家、私今の—にして、しづ心なし」〈栄花・浦々の別〉
もの‐な・し【物無し】
[形ク]何にもならない。「懐酒のぬくもり燗(かん)冷めては—・しと」〈浮・御前義経記・一〉
もの‐なつかし・い【物懐かしい】
[形][文]ものなつか・し[シク]なんとなく心が引かれる様子である。なんとなくなつかしい。「ふと—・しい気分になっ...
ものなら
[接助]《形式名詞「もの」+断定の助動詞「だ」の仮定形「なら」から》動詞・動詞型助動詞の連体形に付く。 1 (可能...
もの‐なら・う【物習ふ】
[動ハ四]学問をする。物学ぶ。「今はわが娘—・ひつべきほどになりにたり」〈宇津保・俊蔭〉
物(もの)ならず
たいしたことではない。問題ではない。「大の男も—」〈曽我・一〉
もの‐ならわし【物習はし】
物事を習わせること。学問をさせること。「むかし仲麿(なかまろ)をもろこしに—につかはしたりけるに」〈古今・羇旅歌・左注〉
もの‐なり【物成】
1 田畑からの収穫。 2 江戸時代の年貢。本途物成(ほんとものなり)と小物成(こものなり)とがあったが、特に本途物...
もの‐なれ【物慣れ/物馴れ】
[名](スル)物事になれていること。世故(せこ)にたけていること。「—した応対」