ゆい‐しん【唯心】
1 仏語。すべての存在は心の現れであって、ただ心だけが存在するということ。華厳経の中心思想。 2 すべての根源が精...
ゆいしん‐いっとうりゅう【唯心一刀流】
江戸前期の剣術の一派。伊東一刀斎景久の門人、古藤田(こふじた)勘解由左衛門唯心により創始。古藤田流。
ゆいしん‐えんぎ【唯心縁起】
仏語。一切の諸法は一心の縁起によって顕現したものであるということ。
ゆいしん‐の‐じょうど【唯心の浄土】
仏語。一切の存在はすべて心の現れであるという見方から、浄土も自分自身の心の現れであり、心の中に存在するという考え。
ゆいしん‐の‐みだ【唯心の弥陀】
仏語。一切の存在は心の現れであるという見方から、阿弥陀仏も自分自身の心の現れであって、心の中に存在するという考え。...
ゆいしんぼうしゅう【唯心房集】
藤原頼業の家集。1巻。成立年未詳。系統の異なる複数の本が伝わる。
ゆいしん‐ろん【唯心論】
哲学で、世界の本質と根源を精神的なものに求め、物質的なものはその現象ないし仮象と見なす形而上学的、世界観的な立場。...
ユイスマンス
[1848〜1907]フランスの小説家。自然主義から唯美主義を経て神秘主義に転じた。作「さかしま」「彼方」など。
ゆい‐せき【遺跡】
1 「いせき(遺跡)1」に同じ。「五郎が—なれば、名残り惜しくは思へども」〈曽我・一二〉 2 「いせき(遺跡)3」...
ゆい‐ぞめ【結(い)初め】
新年になって初めて髪を結うこと。初結い。初髪。《季 新年》
ユイ‐ターフー【郁達夫】
⇒いくたつふ(郁達夫)
ゆい‐だる【結い樽】
たがをはめた木製の樽。現在普通に用いられている樽をいう。→差し樽
ユイチイ【魚翅】
《(中国語)》フカのひれを乾燥させたもの。中国料理の材料。
ゆい‐ちょう【由比町】
⇒由比
ゆい‐ちょく【遺勅】
「いちょく(遺勅)」に同じ。「葬礼の御事、かねて—ありしかば」〈太平記・二一〉
ゆい‐つ・ける【結(い)付ける】
[動カ下一][文]ゆひつ・く[カ下二] 1 結びつける。縛りつける。「髪にリボンを—・ける」 2 髪などを結うこと...
ゆい‐な【維那】
⇒いな(維那)
ゆい‐のう【結納】
婚約成立のしるしに、両当事者かその親が金銭または品物を取り交わすこと。また、その儀式や金品。 [補説]「言い入れ」...
ゆい‐の‐とう【結いの党】
平成25年(2013)に結党された保守政党。みんなの党所属国会議員の半分弱が運営方針をめぐって同党を離れ、結成。翌...
ゆい‐はた【結ひ機】
「纈(ゆはた)」に同じ。「—の袖付け衣(ごろも)着し我を」〈万・三七九一〉
ゆいび‐しゅぎ【唯美主義】
「耽美主義(たんびしゅぎ)」に同じ。
ゆいび‐は【唯美派】
⇒耽美派(たんびは)
ユィ‐ピンポー【兪平伯】
⇒ゆへいはく(兪平伯)
ゆい‐ぶつ【唯物】
すべての根源を物質と考え、精神の実在を否定すること。⇔唯心。
ゆいぶつ‐しかん【唯物史観】
⇒史的唯物論
ゆいぶつ‐べんしょうほう【唯物弁証法】
⇒弁証法的唯物論
ゆいぶつ‐ろん【唯物論】
哲学で、精神的なものに対する物質的なものの根源性を主張し、精神的なものはその現象ないし仮象と見なす認識論的、形而上...
ゆいま【維摩】
《(梵)Vimalakīrtiの音写「維摩詰(ゆいまきつ)」の略。浄名(じょうみょう)・無垢称と訳す》 維摩経の主...
ゆいま‐え【維摩会】
維摩経を講ずる法会。10月10日から7日間、奈良の興福寺で行われる。維摩講。《季 冬》「—にまゐりて俳諧尊者かな/鬼城」
ゆいま‐ぎょう【維摩経】
大乗経典。梵本は散逸、チベット訳が現存。漢訳では鳩摩羅什(くまらじゅう)訳「維摩詰所説経」3巻のほか、支謙訳「維摩...
ゆいま‐こう【維摩講】
「維摩会(ゆいまえ)」に同じ。
ゆいま‐の‐ほうじょう【維摩の方丈】
⇒方丈2
ゆい‐め【結い目】
結んだところ。むすびめ。
ゆい‐めい【遺命】
⇒いめい(遺命)
ゆいめいてき‐ていぎ【唯名的定義】
論理学で、概念を定義する場合に、概念の使用についての約束を述べただけのもの。従来用いられてきた表現をより簡潔な表現...
ゆいめい‐ろん【唯名論】
実念論に反対して、実在するのは個物であり、普遍は個物のあとに人間がつくった名辞にすぎないと考える立場。ロスケリヌス...
ゆい‐もつ【遺物】
⇒いぶつ(遺物)
ゆ‐いり【湯入り】
1 入浴すること。ゆあみ。 2 船の底に淦(あか)のたまること。また、船荷が淦にぬれて損なわれること。また、その船荷。
ゆい‐わた【結綿】
1 数枚重ねた真綿(まわた)の中央を結び束ねたもの。祝い物に用いる。 2 島田髷(しまだまげ)の一。髷の幅を広くし...