よい‐こうしん【宵庚申】
《「よいごうしん」とも》庚申待ちの前夜。「—を精進のだしに使うて」〈浄・二つ腹帯〉
よい‐ごこち【酔い心地】
酒に酔ったときの快い気分。また、物事にうっとりとした気分。
よい‐ごし【宵越し】
前夜から次の日まで持ち越すこと。「—のお茶」
宵越(よいご)しの銭(ぜに)は持(も)たない
その日に得た収入はその日のうちに使い果たす。金銭に執着しない江戸っ子の気性をいった言葉。宵越しの銭は使わない。
よい‐さ
[感] 1 「よいしょ」に同じ。「—と持ち上げる」 2 俗謡・民謡などの囃子詞(はやしことば)。
よい‐ざいこ【良い在庫】
会社が抱える在庫のうち、需要の変化やトラブルに対応する目的で持つもの、すなわち今後の払い出しが期待できるものをいう...
よい‐ざまし【酔い醒まし】
酒の酔いをさますこと。また、そのための手だて。「—に風にあたる」
よい‐ざめ【酔い醒め】
酒の酔いがさめること。また、その時。
酔(よ)い醒(ざ)めの水(みず)下戸(げこ)知(し)らず
酔いざめの時に飲む水のうまさは、酒の飲めない人にはわからない。
酔(よ)い醒(ざ)めの水(みず)は甘露(かんろ)の味(あじ)
酒の酔いがさめた時に飲む水は非常に美味であるということ。
よい‐しゅ【好い衆】
身分のよい人々。また、財産のある人々。「脇差羽織あっぱれ—の銀(かね)遣ひ」〈浄・天の網島〉
よい‐しょ
[感] 1 力を込めて重い物を持ち上げたりするときに発するかけ声。よいさ。「—、こらしょ」 2 ある動作を起こそう...
よい‐し・れる【酔い痴れる】
[動ラ下一][文]よひし・る[ラ下二] 1 ひどく酔って正体がなくなる。「酒に—・れる」 2 ある事に心を奪われて...
よい‐だおれ【酔い倒れ】
酒に酔って倒れてしまうこと。また、その人。
よい‐だち【宵立ち】
1 宵のうちに出発すること。また、その人。 2 遊里で、朝までの揚げ代を支払った客が、宵のうちに帰ること。また、そ...
よ‐いち【世一】
世の中で最もすぐれていること。また、そのもの。当世第一。天下一。「いけずきといふ—の馬には乗ったりけり」〈平家・九〉
よいち【余市】
北海道西部、余市郡の地名。積丹(しゃこたん)半島の基部にある。石狩湾に臨み、ニシン場として発展。リンゴ・ブドウなど...
よ‐いち【夜市】
夜に立つ市。よみせ。
よいち【与市】
《「仮名手本忠臣蔵」五段目の山崎街道で、与市兵衛が持っていたところから》縞(しま)の財布(さいふ)。また、一般に財...
よいち‐ちょう【余市町】
⇒余市
よいっ‐ぱり【宵っ張り】
夜遅くまで起きていること。また、そのような習慣の人。
宵(よい)っ張(ぱ)りの朝寝坊(あさねぼう)
夜遅くまで起きていて、朝遅くまで寝ていること。また、その人。
よい‐つぶ・れる【酔い潰れる】
[動ラ下一][文]よひつぶ・る[ラ下二]酒にひどく酔って正体を失う。泥酔(でいすい)する。「—・れて寝てしまう」
よい‐づき【宵月】
宵の間だけ出ている月。特に、旧暦8月の2日から7日ころまでの月。夕月。《季 秋》「—の雲にかれゆく寒さかな/鬼貫」
よいづき‐よ【宵月夜】
宵の間だけ月の出ている夜。特に、旧暦の8月2日から7日ころまでの夜。また、その月。夕月夜。《季 秋》「ひとり居れば...
よいとこ‐さ
[感] 1 重い物を持ったり、ある動作を起こそうとするときなどに、力を入れるため発するかけ声。 2 俗謡・民謡など...
よいと‐な
[感]俗謡・民謡などの、囃子詞(はやしことば)。
よいと‐まけ
建築現場などでの地固めのとき、大勢で重い槌(つち)を滑車であげおろしすること。また、その作業を行う人。作業をすると...
よい‐どめ【酔い止め】
乗り物酔いなどを予防すること。また、そのための薬。
よい‐どれ【酔いどれ】
「酔っ払い」に同じ。
よいどれぶね【酔いどれ船/酩酊船】
(酔いどれ船)《原題、(フランス)Le Bateau ivre》ランボーによる長編韻文詩。1871年、著者17歳の...
よい‐なき【宵鳴き】
明け方に鳴くべき鶏が宵のうちに鳴くこと。俗に凶兆とされる。「鶏とぼけて—すれば、大釜自然とくさりて」〈浮・五人女・二〉
よい‐なき【酔い泣き】
酒に酔って泣くこと。
よい‐ね【宵寝】
[名](スル) 1 夜早くから寝ること。 2 宵のうちに少し寝ること。「夜間勤務なので—しておく」
よいね‐まどい【宵寝惑い】
「宵惑(よいまど)い」に同じ。「—の腰元どもが寝耳にびっくり唸き声」〈逍遥・桐一葉〉
よい‐の‐くち【宵の口】
日が暮れて夜になりはじめたばかりのころ。また、夜のまだふけないころ。「八時や九時はまだ—だ」
よい‐の‐とし【宵の年】
大晦日(おおみそか)の夜。また、元旦に前年の暮れをいう。《季 新年》「—空の名残り惜しまんと」〈笈の小文〉
よい‐の‐みょうじょう【宵の明星】
日没後、西の空に明るく輝く金星。⇔明けの明星。
よいのみょうじょうのきどう【宵の明星の軌道】
《原題、(ドイツ)Hesperus-Bahnen》⇒金星の軌道
よい‐ぶっかじょうしょう【良い物価上昇】
需要の拡大や実質賃金の増加を伴い、景気の回復につながるような物価の上昇をいう。消費者物価の上昇によって企業の収益が...
良(よ)い星(ほし)の下(もと)に生(う)まれる
よい運勢をもって生まれる。よい月日のもとに生まれる。
よい‐まち【宵待ち】
宵になるのを待つこと。
よいまち‐ぐさ【宵待草】
オオマツヨイグサの別名。 [補説]作品名別項。→宵待草
よいまちぐさ【宵待草】
竹久夢二による三行詩。大正2年(1913)刊行の絵入り詩集「どんたく」に収録。 唱歌。にバイオリン奏者の多忠亮(お...
よいまちぐさよじょう【宵待草夜情】
連城三紀彦による短編小説、および同作を表題作とする小説集。作品集は、昭和58年(1983)刊行で、いずれも女性を主...
よい‐まつり【宵祭(り)】
祭礼で、本祭りの前夜に行う祭り。宵宮。夜宮(よみや)。《季 夏》
よい‐まどい【宵惑い】
宵の口から眠たがること。また、その人。よいねまどい。「あの子は—で最(も)う疾(と)うに寝ましたから」〈一葉・十三夜〉
よい‐みや【宵宮】
「宵祭り」に同じ。《季 夏》
よい‐や
[感] 1 力を入れて物事をするときに発するかけ声。よいやさ。 2 俗謡・民謡などの囃子詞(はやしことば)。
よいや‐さ
[感] 1 重い物を動かすときに発するかけ声。 2 俗謡・民謡などの囃子詞。