あと【後】
《「跡」と同語源》 1 人の背中の向いている方向。後ろ。後方。「子犬が—からついてくる」「郷里の町を—にする」 2...
あと【跡/痕/迹/址】
《「足(あ)所(と)」の意》 1 何かが通っていったしるし。「靴の—」「船の通った—」「頰(ほお)を伝う涙の—」「...
アト
《(ドイツ)Atmosphärendruck》圧力の単位。1アトは98066.5パスカル。
アト
《「アット」とも》国際単位系(SI)で、単位の上に付けて100京(けい)分の1(10−18)を表す語。記号a
あと‐あがり【後上がり/跡上がり】
「後ろ上がり2」に同じ。⇔後下がり。「風俗律義に、あたまつき—に」〈浮・永代蔵・一〉
あと‐あし【後足/後脚】
1 獣・昆虫などの、尻に近いほうの足。うしろあし。 2 芝居で、馬の後ろ足となる役。
後足(あとあし)で砂(すな)をか・ける
恩義のある人を裏切るばかりか、去りぎわにさらに迷惑をかけることのたとえ。
あと‐あじ【後味】
1 飲食のあと、口の中に残る味。あとくち。 2 物事が済んだあとに残る感じや気分。「事件は解決したが、—が悪い」
あと‐あと【後後】
将来。のちのち。「—のために蓄えておく」
あとあと‐げつ【後後月】
先月の前の月。先々月。
あといれさきだし‐ほう【後入先出法】
《last-in, first-out method》 1 棚卸資産の評価方法の一。最も新しく取得されたものから払...
あと・う【誂ふ/聘ふ】
[動ハ下二] 1 結婚を申し込む。妻として迎える。「黒媛を妃(みめ)とせむと欲(をほ)して、—・ふること既にをはり...
あと‐うた【後歌/後唄】
地歌や箏曲(そうきょく)歌で、手事(てごと)(長い間奏)のあとに演奏される歌の部分。手事が二か所あるときは、二つ目...
あとうだ‐たかし【阿刀田高】
[1935〜 ]小説家。東京の生まれ。都会的なブラックユーモアと風刺をきかせた短編で評価される。短編集「ナポレオン...
あと‐えつけ【後絵付け】
完成した焼き物に、さらに絵付けをしたもの。また、後世の商人が古い素地に絵付けしたもの。あとえ。
あと‐おい【後笈】
山伏などが背に負う笈。
あと‐おい【跡追い/後追い】
[名](スル) 1 後ろから追うこと。 2 人の行為や作品などをまねること。「—企画」
あとおい‐しんじゅう【跡追い心中】
死んだ恋人や夫または妻を慕って自殺すること。
あと‐おさえ【後押(さ)え】
軍列や行列などの最後にあって後方を警護する役。また、その人。
あと‐おし【後押し】
[名](スル) 1 荷車などを後ろから押して助けること。また、そうする人。 2 助力すること。後ろだて。後援。「銀...
あと‐かた【後肩】
「後棒(あとぼう)」に同じ。
あと‐かた【跡形】
もと何かがあった証拠として残っているしるし。形跡。痕跡(こんせき)。
あと‐かたづけ【後片付け/跡片付け】
[名](スル)事がすんだあとを整理すること。後始末(あとしまつ)。「ざっと—してから出かけましょう」
あとかた‐な・い【跡形無い】
[形][文]あとかたな・し[ク] 1 以前そこにあった事物がすっかりなくなっているさま。跡形もない。「—・く焼失し...
跡形(あとかた)も無(な)・い
1 痕跡が全くない。「—・く消えうせる」 2 根拠がない。根も葉もない。「おかちに入り婿(むこ)取るといふは—・い...
後(あと)から後(あと)から
ある事柄が次々と続いて起こるようす。「—問題が発生する」
あど‐がわ【安曇川】
《「あとかわ」とも》京都府・滋賀県を流れる淀川水系の川。京都市左京区北東部の花脊(はなせ)峠(標高769メートル)...
あと‐がえり【後覆り】
後ろ向きに空中転回すること。とんぼがえり。
あと‐がき【後書(き)】
手紙や文章・著書などの終わりに書き添える言葉。跋(ばつ)。⇔端(はし)書き/前書き。
後(あと)が怖(こわ)・い
今はよくても、後になって面倒なことが起こる。「姉に頼み事をすると—・い」
後(あと)がな・い
もうこれ以上、後ろにはさがれない。これ以上は負けられない。「—・い立場に立たされる」
あと‐がま【後釜】
1 前の人に代わって、その地位に就く人。後任者。「人を陥れて—にすわる」 2 のち添いの妻。後妻(ごさい)。
あと‐きん【後金】
1 品物を受け取ったあとで代金を支払うこと。⇔前金(まえきん)。 2 代金のうち、手付け金や内金(うちきん)を払っ...
アトキンソン
[1850〜1929]英国の化学者。明治7年(1874)東京開成学校に招かれて来日。のち東京大学理学部教師として、...
あと‐ぎよめ【後浄め】
葬式で、出棺後、室内をはらい清めること。あとばらえ。
あと‐くされ【後腐れ】
《「あとぐされ」とも》物事がすんだあとでもすっきりと解決せず、問題があとを引くこと。また、その事柄。「—のないよう...
あと‐くち【後口】
1 飲食したあと口の中に残っている味や感じ。あとあじ。 2 自分の言動のあとの気分。あとあじ。「けんか別れになって...
あと‐ぐすり【後薬】
《病人が死んだあとの薬の意から》物事がすんでから処置しても意味のないことのたとえ。
あと‐げつ【後月】
先月。前の月。「—二一日お泊番(とまりばん)の時」〈円朝・怪談牡丹灯籠〉
あと‐こうしゃく【後講釈】
結果がわかってから、もっともらしく説明を加えること。
あと‐ごし【後輿】
輿の轅(ながえ)の後方を担ぐこと。また、その人。後肩(あとかた)。「兄弟の男子に先輿—舁(か)かれて」〈浄・油地獄〉
あと‐さがり【後下がり/跡下がり】
「うしろさがり2」に同じ。⇔後上がり。「月代(さかやき)をすりすまして—の頭つき」〈浮・俗つれづれ〉
あと‐さき【後先】
1 ある場所の前と後ろ。前後。「—を見回す」 2 ある時点の前と後。過去と将来。前後の事情。「—の考えもなく着手す...
後先(あとさき)無(な)し
自分の行動とその結果についての思慮がない。「—に予算を使う」
後先(あとさき)にな・る
1 後になったり、先になったりする。 2 後のものが先になり、先のものが後になる。順序が逆になる。「話が—・る」
後先(あとさき)見(み)ず
前後の事情を考えず無分別に振る舞うようす。「—の行動」「—に突進する」
あと‐さく【後作】
作物を収穫した後の田畑に他の作物を栽培すること。また、その作物。⇔前作(ぜんさく)。
アトサヌプリ
《アイヌ語で「裸の山」の意》北海道東部、弟子屈(てしかが)町にある標高512メートルの火山。屈斜路(くっしゃろ)カ...
あと‐ざ【後座】
能舞台で、舞台後方の幅3間・奥行き1間半の、横に板を張った部分。
あと‐ざん【後産】
胎児が産み出されたあと、胎盤や卵膜などが排出されること。また、その排出されたもの。のちざん。こうざん。