うち‐だし【打(ち)出し】
1 《「打ち出し太鼓」から》芝居・相撲で、一日の興行の終わり。また、その合図。はね。 2 金属板の裏面から模様や浮...
うちだし‐だいこ【打(ち)出し太鼓】
芝居・相撲などで、一日の興行の終わりを告げるため打つ太鼓。
うち‐だ・す【打(ち)出す】
[動サ五(四)] 1 ㋐太鼓などを打ちはじめる。「鐘を—・す」 ㋑(「撃ち出す」とも書く)鉄砲などを打ちはじめる。...
うちだ‐せいのすけ【内田清之助】
[1884〜1975]鳥類学者。東京の生まれ。農林技師として日本の野鳥保護行政に尽力し、「鳥の博士」として知られた...
うち‐だち【打(ち)太刀】
1 ⇒打ち刀 2 剣道の型を行うとき、師の位にあって常に技を仕掛ける人。技を受ける人を仕太刀(しだち)という。
うちだ‐とむ【内田吐夢】
[1898〜1970]映画監督。岡山の生まれ。本名、常次郎。社会的に抑圧された人間の苦闘を描いた。代表作は、「生け...
うちだ‐ひゃっけん【内田百閒】
[1889〜1971]小説家・随筆家。岡山の生まれ。本名、栄造。別号、百鬼園。夏目漱石に師事し、風刺とユーモアに富...
うちだ‐やすお【内田康夫】
[1934〜2018]推理作家。東京の生まれ。コピーライターを経て作家となる。トラベルミステリー「浅見光彦」シリー...
うちだ‐よしかず【内田祥三】
[1885〜1972]建築学者。東京の生まれ。東大教授、のち同総長。関東大震災後の東京の都市計画を指導した。文化勲...
うちだ‐りょうへい【内田良平】
[1874〜1937]右翼運動指導者。福岡の生まれ。明治34年(1901)黒竜会を創立、大陸進出を唱えた。韓国併合...
うちだ‐ろあん【内田魯庵】
[1868〜1929]文学者。東京の生まれ。本名、貢。別号、不知庵。「罪と罰」「復活」などのロシア文学を翻訳・紹介...
うち‐だんねつ【内断熱】
住宅の断熱工法の一。断熱材が構造物よりも内側にあるものをいう。柱と柱の間に岩綿(ロックウール)などの断熱材をはさみ...
うち‐ちがい【打(ち)違い】
1 まちがって打つこと。また、打ったもの。うちちがえ。「入力キーの—」 2 十字形に交差すること。また、その形。ぶ...
うち‐ちが・う【打(ち)違う】
[動ワ五(ハ四)] 1 「打ち違える1」に同じ。「タイプを—・う」 2 交差する。十字形になる。「木を—・うように...
うち‐ちが・える【打(ち)違える】
[動ア下一][文]うちちが・ふ[ハ下二] 1 まちがって打つ。打ちまちがえる。うちちがう。「入力キーを—・える」 ...
うち‐ちょう・ず【打ちちょうず】
[動サ変]たたいてこらしめる。「この翁丸(おきなまろ)—・じて、犬島へつかはせ」〈枕・九〉 [補説]「ちょうず」は...
うち‐ちょうちゃく【打ち打擲】
[名](スル)「打擲(ちょうちゃく)」を強めていう語。「場合によっては、—もするではないか」〈芥川・偸盗〉
うち‐ちら・す【打(ち)散らす】
[動サ五(四)] 1 棒などでたたいて追い散らす。「金火箸ほどのステッキで右往左往に—・し」〈蘆花・思出の記〉 2...
うち‐ちん【打(ち)賃】
1 絹などの布を打って柔らかくする仕事の工賃。 2 両替する際に、両替屋に払う手数料。切り賃。
うちっ‐ぱなし【打ちっ放し】
⇒うちはなし
うち‐つ【内つ】
[連語]《「つ」は「の」の意の格助詞》 1 内の。内部の。 2 宮中の。内裏(だいり)の。
うち‐つ‐おみ【内つ臣】
1 律令制施行前、左右大臣とともに天皇を補佐した官。うちつまちきみ。 2 律令制以後、左右大臣に準じるとされた官。...
うち‐つ‐くに【内つ国】
1 都のある国。大和国。「東のかた胆駒(いこま)の山を踰(こ)えて、—に入らむと欲す」〈神武紀〉 2 都に近い地方...
うち‐つ・ぐ【打ち継ぐ】
[動ガ四]あとに続く。引き続く。「大臣殿(おほいどの)に—・ぎ奉りては、この君ぞ幸ひおはしましける」〈落窪・四〉
うち‐つけ【打(ち)付け】
[形動][文][ナリ] 1 物事が急に進むさま。また、急に行動をしたりするさま。いきなり。だしぬけ。突然。「お勢の...
うちつけ‐がき【打(ち)付け書(き)】
1 手紙で、あいさつなどの前文を略して、いきなり用件だけを書くこと。 2 手紙の上書きに、脇付(わきづけ)をしない...
うちつけ‐ごころ【打ち付け心】
突然生じた心。できごころ。「—ありて参り来むにだに」〈源・手習〉
うちつけ‐ごと【打ち付け言】
ふと思いついたことを、そのまま口に出すこと。また、その言葉。「幸ひ人の光失ふ日にて、雨はそぼ降るなりけりと、—し給...
うちつけ‐ごと【打ち付け事】
思いがけない出来事。「人の心々もひき別るるやうに、—ども出で来けり」〈増鏡・あすか川〉
うちつけ‐め【打ち付け目】
ちらっと見ること。ちょっと見。「—かと、なほ疑はしきに」〈源・浮舟〉
うち‐つ・ける【打(ち)付ける】
[動カ下一][文]うちつ・く[カ下二] 1 釘(くぎ)などで打って、取り付ける。「雨戸に板を—・ける」 2 強く打...
うち‐つづ・く【打(ち)続く】
[動カ五(四)] 1 ある現象が、とぎれることなく長時間にわたる。「—・く長雨」 2 同じ現象が、間を置いて、また...
うち‐つど・う【打(ち)集う】
[動ワ五(ハ四)]大ぜいの人が寄り合う。集まる。「かく計(ばか)りはかなき物のみ、—・いたる所に」〈逍遥・当世書生気質〉
うち‐つ‐みやけ【内つ官家】
「屯倉(みやけ)2」に同じ。「故(かれ)、因(よ)りて、以て—を定む」〈神功紀〉
うち‐つ・れる【打(ち)連れる】
[動ラ下一][文]うちつ・る[ラ下二]みんな一緒に連れ立って行く。そろって行く。「家族—・れてピクニックに出かける」
うち‐づら【内面】
1 家族や内輪の人に対する顔つきや態度。「—が悪い人」⇔外面(そとづら)。 2 物の内部。内側。ないめん。⇔外面(...
うち‐て【打(ち)手】
1 (「撃ち手」とも書く)銃砲などを撃つ人。射手。 2 太鼓・鉦(かね)などを鳴らす人。また、それにすぐれた人。 ...
打(う)ちてし止(や)まん
《「敵を打ち砕いたあとに戦いをやめよう」の意》敵を打ち砕かずにはおくものか。「頭槌(くぶつつ)い石槌(いしつつ)い...
うち‐で【打(ち)出】
1 打ち出すこと。作り出されたもの。 2 「打ち出(い)での衣(きぬ)」に同じ。「藤壺の上の御局(みつぼね)に、つ...
うち‐でし【内弟子】
師匠の家に住み込んで、家事を手伝いながら修業する弟子。
うちで‐の‐こづち【打(ち)出の小槌】
それを振ればなんでも思いどおりの物が出てくるという小さな槌。
うちで‐の‐たち【打ち出の太刀】
「うちいでのたち」に同じ。
うちで‐の‐はま【打出浜】
滋賀県大津市松本町付近の琵琶湖岸の名称。うちいでのはま。[歌枕]「近江なる—のうちいでつつ怨みやせまし人の心を」〈...
うち‐と【内外】
1 内と外。内輪のことと表向きのこと。「お恥ずかしながら—のことが不取締勝ちで」〈木下尚江・良人の自白〉 2 仏教...
うち‐とお・す【打(ち)通す】
[動サ五(四)] 1 演劇などの興行を長期間続ける。「新作の芝居が大当たりで二か月も—・した」 2 ある行為を最後...
うち‐と・く【打ち解く】
[動カ四]解く。ほどく。「碁を、やむごとなき人のうつとて、紐—・き」〈枕・一四六〉 [動カ下二]「うちとける」の文語形。
うち‐とけ【打ち解け】
うちとけること。「—のあさましげなるありさまは、いかに見給ふらむ」〈浜松・四〉
うちとけ‐がお【打ち解け顔】
気を許した顔つき。くつろいだ顔つき。「小さきは童(わらは)げて喜び走るに、扇なども落として、—をかしげなり」〈源・朝顔〉
うちとけ‐ごと【打ち解け言】
気を許して語る言葉。隔てなくする話。「仮に下りたる人の—につきて、さやうに軽らかに語らふわざをもすなれ」〈源・明石〉
うちとけ‐すがた【打ち解け姿】
くつろいだ姿。ふだん着のままの姿。「もの清げなる—に、花の、雪のやうに降りかかれば」〈源・若菜上〉