きび【黍/稷】
《「きみ」の音変化》 1 イネ科の一年草。高さ約1メートル。葉は幅広の剣状。夏から秋にかけ、茎の頂に多数の花穂をつ...
きび【吉備】
上代、山陽道にあった国。のち、備前(びぜん)・備中(びっちゅう)・備後(びんご)・美作(みまさか)の四国となる。現...
き‐び【気味】
《「きみ」の音変化。また「び」は「味」の漢音とも》気持ち。心持ち。「—が悪くって居ても起(た)っても居られませんも...
き‐び【機微】
表面だけでは知ることのできない、微妙なおもむきや事情。「人情の—に触れる」
き‐び【羈縻】
[名](スル)《「羈」は馬の手綱、「縻」は牛の鼻綱の意》つなぎとめること。また、そのもの。束縛。「人心を束縛—せず...
き‐び【驥尾】
駿馬(しゅんめ)の尾。また、その後ろ。
キビウク
土星の第24衛星。2000年に発見。名の由来はイヌイット神話の巨人。非球形で平均直径は約14キロ。キビウック。
きび‐がく【吉備楽】
雅楽を参考にして岡山県に起こった楽舞。明治5年(1872)岸本芳秀の創始したもの。歌謡と箏(そう)に笙(しょう)・...
きびがら‐ざいく【黍殻細工/黍稈細工】
トウモロコシなどの茎の芯と皮を材料に、種々の模型を作る手細工。また、その細工品。
き‐びき【忌引(き)】
近親者の死のため、勤めや学校を休んで喪に服すること。また、そのための休暇。
きび‐きび
[副](スル)人の動作や話し方などが生き生きとして気持ちのよいさま。「—(と)した応対ぶり」
きび‐こうげん【吉備高原】
中国山地の南側、岡山・広島両県にまたがって広がる台地状の高原。標高200〜600メートル。
きびこくさい‐だいがく【吉備国際大学】
岡山県高梁(たかはし)市にある私立大学。平成2年(1990)の開設。
きび・し【厳し】
[形ク] 1 あいているところがなく詰まっている。密である。「歯は白きこと斉(ひと)しく—・くして」〈西大寺本金光...
きびし・い【厳しい/酷しい】
[形][文]きび・し[シク] 1 厳格で少しのゆるみも許さないさま。厳重である。「—・いしつけを受ける」「—・く取...
きび‐しょ【急焼】
《「急焼」の唐音から》「急須(きゅうす)」に同じ。
きび‐じょうほう【機微情報】
⇒センシティブ情報
きびす【踵】
1 かかと。くびす。 2 履物の、かかとにあたる部分。「沓(くつ)の—を、刀にて切りたるやうに」〈宇治拾遺・二〉
きびす‐がえし【踵返し】
柔道で、相手の足首を片手で刈るようにして後方へ倒す技。
踵(きびす)を返(かえ)・す
あともどりする。引き返す。きびすを回(めぐ)らす。「—・して家に駆け戻る」
踵(きびす)を接(せっ)・する
物事が間をおかずに起きる。「—・して事件が続く」
きび‐そ【生皮苧】
生糸を繰るときに出る糸くずを集め、乾燥させたもの。絹糸紡績などの原料とする。
き‐びたき【黄鶲】
ヒタキ科キビタキ属の鳥。全長14センチくらい。雄は頭・背・尾が黒、腹が白、まゆ・胸・腰が目立つ黄色で、朗らかにさえ...
きび‐だいじん【吉備大臣】
吉備真備(きびのまきび)の通称。
きびだいじんにっとうえことば【吉備大臣入唐絵詞】
鎌倉初期の絵巻物。もと2巻。上巻のみ現存。中国に渡った吉備真備が、唐の朝廷から出された多くの難問を、阿倍仲麻呂の霊...
きび‐だんご【黍団子/吉備団子】
1 キビの粉で作った団子。 2 もち米粉・砂糖などを材料に、碁石形に作った餅(もち)菓子。岡山の名産。
きびつ‐じんじゃ【吉備津神社】
岡山市吉備津にある神社。主祭神は大吉備津彦命(おおきびつひこのみこと)で、一族の千千速比売命(ちちはやひめのみこと...
きびつ‐づくり【吉備津造(り)】
⇒比翼(ひよく)造り
きびづか‐こふん【吉備塚古墳】
奈良市高畑町、奈良教育大学構内にある古墳。古墳時代後期のもので、直径約25メートル。 [補説]吉備真備の墓と伝えら...
きび‐なご【吉備奈仔/黍魚子】
ニシン科の海水魚。全長約10センチ。体は細長く、背側は淡青色で、体側に銀白色の縦帯が走る。本州中部以南の沖合にすみ...
驥尾(きび)に付(ふ)・す
《青蠅が名馬の尾につかまって1日で千里の遠方に行ったという、「史記」伯夷伝の故事から》すぐれた人に従って行けば、何...
きび‐の‐なかやま【吉備の中山】
岡山市西部にある吉備津神社の後方の山。[歌枕]「まがねふく—帯にせる細谷河の音のさやけさ」〈古今・神遊びの歌〉
きび‐の‐まきび【吉備真備】
[695〜775]奈良時代の政治家・学者。本姓は下道(しもつみち)氏。吉備の豪族の出身。唐に留学、諸学を学ぶ。帰朝...
キビバイト
コンピューターで扱う情報量や記憶容量の単位の一。210(1024)バイト。 [補説]もとは210バイトを表す単位はキロ...
きび‐もち【黍餅】
モチキビの実を蒸してついた餅。また、キビの実をもち米にまぜてついた餅。
きびゅう‐ほう【帰謬法】
⇒背理法(はいりほう)
き‐びょう【奇病】
珍しい病気。また、原因や治療法のわかっていない病気。
き‐びょう【鬼病】
鬼神にとりつかれたかと思われるような奇妙な病気。「忽ちに—に遇ひて死去せし時に」〈万・三六八八・題詞〉
き‐びょうし【黄表紙】
《表紙が黄色であったところから》江戸後期の草双紙の一。しゃれと風刺に特色をもち、絵を主として余白に文章をつづった大...
きび‐よ・い【気味好い】
[形][文]きびよ・し[ク]「きみよい」に同じ。「御神楽(みかぐら)だけの事はありしも—・し」〈露伴・五重塔〉
き‐びら【生平】
苧麻(ちょま)・大麻などの繊維で織った麻布で、さらしてないもの。滋賀県彦根市高宮付近で、多く産出した。《季 夏》
きびわ
[形動ナリ]幼くて、か弱いさま。「いと若く—なるかぎり十二三ばかり」〈堤・貝合〉
きび‐わる・い【気味悪い】
[形][文]きびわる・し[ク]「きみわるい」に同じ。「—・くて触れない」
き‐びん【機敏】
[名・形動]時に応じてすばやく判断し、行動すること。また、そのさま。「—な動き」「—な処置」 [派生]きびんさ[名]