げん‐ろ【言路】
君主・上役などに対して意見を述べる方法・手段。「—を塞ぎ業作を妨るの事は」〈福沢・学問のすゝめ〉
げん‐ろう【元老】
1 官位・年齢が高く、声望のある功臣。 2 ある分野で長い間その仕事に携わり、功労のあった人。「経済界の—」 3 ...
げんろう‐いん【元老院】
1 古代ローマの立法・諮問機関。共和政期には政治の運営の中心機関となったが、帝政期には権限が縮小された。 2 明治...
げんろういん‐ぎかん【元老院議官】
議長とともに元老院2を組織した議員。華族・官吏・学者などから勅任された。
げんろういん‐ひろば【元老院広場】
《Senatskaya Ploshchad'/Сенатская площадь》⇒デカブリスト広場
げんろく【元禄】
江戸中期、東山天皇の時の年号。1688年9月30日〜1704年3月13日。 1 「元禄袖」の略。 2 「元禄模様...
げんろく‐かぶき【元禄歌舞伎】
元禄期を中心とした約50年間の歌舞伎。科白劇(かはくげき)・世話狂言が成立し、上方では和事芸、江戸では荒事芸が発達。
げんろく‐きん【元禄金】
元禄8年(1695)に江戸幕府が改鋳した金貨。元禄大判金・元禄小判金・元禄一分金・元禄二朱金の総称。「元」の字の極...
げんろく‐ぎん【元禄銀】
元禄8年(1695)に江戸幕府が改鋳した銀貨。元禄丁銀・元禄豆板銀の総称。「元」の字の極印があるので元字銀ともいう。
げんろく‐げた【元禄下駄】
楕円形で、ばら緒をすげた男物の日和(ひより)下駄。通人が用いた。
げんろく‐こそで【元禄小袖】
元禄時代を中心に流行した、絞りと刺繍(ししゅう)で模様を表した丸袖の小袖。また、それを模して明治末期に流行したもの...
げんろく‐じしん【元禄地震】
元禄16年(1703)11月23日、関東地方南部を襲った大地震。江戸・小田原の被害が大きく、倒壊家屋2万余戸、死者...
げんろく‐じだい【元禄時代】
江戸中期、5代将軍徳川綱吉の時代。文治政治が展開し、町人の勢力が台頭して社会は活気を呈し、上方を中心に独特の文化が...
げんろく‐そで【元禄袖】
着物の袖型の名称。元禄小袖の丸袖を取り入れ、袖丈が短くてたもとの丸みの大きい袖。また、その袖のついた、女物の普段着...
げんろく‐だい【元禄鯛】
チョウチョウウオ科の海水魚。全長約15センチ。体は左右に平たく、ほぼ円形で吻(ふん)が突き出る。体側に幅広い褐色の...
げんろくちゅうしんぐら【元禄忠臣蔵】
真山青果の戯曲。10編。昭和9〜16年(1934〜1941)発表。赤穂義士を題材にした連作史劇。→忠臣蔵
げんろくはなみおどり【元禄花見踊】
歌舞伎舞踊。長唄。本名題「元禄風花見踊」。竹柴瓢助(たけしばひょうすけ)作詞、3世杵屋正次郎(きねやしょうじろう)...
げんろく‐ぶんがく【元禄文学】
元禄年間を中心として、主に上方で発達した町人文学。小説・俳諧・演劇などの分野で多様に展開し、近世文学の一頂点を示し...
げんろく‐へび【元禄蛇】
ジムグリの別名。腹面に市松模様があるところからの名。
げんろく‐みえ【元禄見得】
歌舞伎で、初世市川団十郎が創始した荒事の大見得。左足を踏み出し、左手で刀を握り、右手を後ろへ張る。「暫(しばらく)...
げんろく‐もよう【元禄模様】
元禄時代に流行した、大柄ではでな小袖模様。
げんろくりゅうこうさっか【元禄流行作家】
藤本義一による長編の伝記小説。昭和55年(1980)刊行。副題「わが西鶴」。井原西鶴の人生を描く。
げん‐ろん【言論】
口で言ったり文章にしたりして思想や見解を発表し、論じること。また、その論。「—で対抗する」「口もあれば筆もあるから...
げん‐ろん【原論】
ある事柄の根本になる理論。理論体系のもとになる理論。また、それを述べているもの。「教育学—」
げんろん‐し【言論誌】
⇒総合雑誌
げんろん‐とうせい【言論統制】
公権力が検閲制度などの手段を用いて、言論・表現を制限すること。
げんろん‐の‐じゆう【言論の自由】
個人が言論によって思想や意見を発表する自由。日本国憲法第21条で保障されている。
げんろん‐の‐ふ【言論の府】
議会のこと。特に、国会をいう場合もある。言葉で意思や意見を表明し、議論によって物事を決める場であることから。