さし‐か・う【差し交ふ】
[動ハ下二]互いにさしのべて、交差させる。「白栲(しろたへ)の羽—・へて打ち払ひさ寝といふものを」〈万・三六二五〉
さし‐かえ【差(し)替え/差(し)換え】
1 差し替えること。また、そのもの。「朝刊の一面が—になる」「—がきく」 2 印刷で、誤字や組み方の誤りなどがあっ...
さし‐かえし【差し返し】
天皇から杯を賜ったとき、その酒を移しかえて飲む土器(かわらけ)。「—賜りて、下りて、舞踏し給へるほど」〈源・宿木〉
さし‐か・える【差(し)替える/差(し)換える】
[動ア下一][文]さしか・ふ[ハ下二]あるものを抜いて、かわりに別のものを差す。別のよいものと入れ替える。「花を—...
さし‐かか・る【差(し)掛(か)る】
[動ラ五(四)] 1 ちょうどその場所に至り着く。「山道に—・る」 2 ちょうどその時期になる。ある場面になる。「...
さし‐かく・す【差し隠す】
[動サ四]扇や袖などをかざして顔を隠す。「扇を—・し給へる傍ら目、いとをかしげなり」〈源・蛍〉
さし‐かけ【差(し)掛け/指(し)掛け】
1 上に覆いかけること。 2 母屋から差し出してつくった片流れの屋根。 3 (指し掛け)将棋で、勝負がつかないとき...
さしかけ‐がさ【差(し)掛け傘】
従者が後ろから主人に差し掛ける長柄の傘。
さし‐か・ける【差(し)掛ける/指(し)掛ける】
[動カ下一][文]さしか・く[カ下二] 1 他のものを覆うように差し出す。「傘を—・ける」 2 (指し掛ける)将棋...
さし‐かざ・す【差し翳す】
[動サ五(四)]手・扇・傘などをかざす。また、刀などをふりあげる。ふりかざす。「扇を—・す」
さし‐かた・める【差(し)固める/鎖し固める】
[動マ下一][文]さしかた・む[マ下二] 1 厳重に警戒する。「出入り口を—・める」 2 門や戸を堅く閉ざす。「あ...
さし‐かまい【差(し)構い】
(多く打消しの語を伴う)さまたげとなること。差し支え。「外国人互の取引は—ある事なし」〈馬場辰猪・条約改正論〉
さし‐がもい【差鴨居】
《「さしかもい」とも》柱に枘差(ほぞさ)しにした背の高い鴨居。
さし‐かわ・す【差(し)交(わ)す】
[動サ五(四)] 1 両方から差し出して交差させる。「枝を—・す」 2 酒をつぎ合う。「杯を—・す」