そで【袖】
1 衣服の身頃(みごろ)について、両腕を覆うもの。和服ではたもとの部分を含めていう。「—をたくしあげる」 2 建造...
そで‐あみ【袖網】
漁網の両わきに、さらに補助的に取り付ける網。
ソディウム
⇒ソジウム
ソディー
[1877〜1956]英国の物理化学者。放射性元素の崩壊現象を研究し、同位体の存在を初めて主張。1921年、ノーベ...
そで‐いか【袖烏賊】
ソデイカ科の頭足類。約80センチの外套(がいとう)の全縁にひれがあるイカ。暖海域に分布し表層を遊泳。おおとびいか。
そで‐いし【袖石】
石段の左右に置く石。耳石(みみいし)。
袖(そで)打(う)ち合(あ)わ・す
かしこまって左右の袖を寄せ合わせる。相手に対する敬意を表す。袖掻き合わす。「—・せて立ちたるこそをかしけれ」〈枕・七六〉
そで‐うつし【袖移し】
他人から見えないように、自分の袖から相手の袖へこっそりと渡すこと。内密に渡すこと。「妻(め)、商人(あきびと)を喚...
そで‐うら【袖裏】
衣服の袖の裏につける布。
そで‐おうぎ【袖扇】
江戸時代、奥女中の中老以上の者が持つ扇。長さ6寸7分(約20.3センチ)。黒塗りの骨に鳥の子紙をはり、縁起のよい絵...
袖(そで)返(かえ)・す
1 袖を裏返しにする。こうして寝ると、夢に恋人が現れるという俗信があった。「我妹子(わぎもこ)に恋ひてすべなみ白た...
袖(そで)反(かえ)・る
袖や袂(たもと)が風にひるがえる。
そで‐かがみ【袖鑑】
袖にはいるぐらいの小さな案内書。
袖(そで)掻(か)き合(あ)わ・す
「袖打ち合わす」に同じ。「少将—・せ、生きたる人に物を申すやうに、泣く泣く申されけるは」〈平家・三〉
袖(そで)片敷(かたし)・く
片袖を敷いて寝る。独り寝をする。袖を片敷く。「別れにし妹が着せてしなれ衣—・きてひとりかも寝む」〈万・三六二五〉
そで‐カバー【袖カバー】
洋服の袖口からひじまでの部分を包んで保護する、筒状のおおい。腕カバー。腕貫(うでぬ)き。
そで‐かぶり【袖被り】
葬送に際して、女性が白衣でからだを包み、その左袖を頭からかぶって背にたらすこと。
そで‐かべ【袖壁】
建物から外部へ突出させる幅の狭い壁。目隠し・防火・防音などのために用いる。
そで‐かんばん【袖看板】
建物の壁や支柱から道路側に突き出して設置した看板。路面からの高さ、突き出し幅について規制がある。突き出し看板。
そで‐がい【袖貝】
スイショウガイ科の巻き貝で、殻口の外唇が袖のように張り出した形のものの総称。シドロガイ・マガキガイ・ベニソデガイなど。
そでがうら【袖ヶ浦】
千葉県中西部、東京湾沿いの市。京葉工業地帯の一部で、埋め立て地に石油化学工場がある。人口6.0万(2010)。 [...
そでがうら‐し【袖ヶ浦市】
⇒袖ヶ浦
そで‐がき【袖垣】
1 建物などのわきに添える幅の狭い垣。 2 和船の艫(とも)のほうに、垣根のように高く作ったもの。
そで‐がき【袖書(き)】
1 古く、書面の袖(右端)に字句を書き添えたこと。また、その字句。国司などが認否の文言を記したものが多い。 2 手...
そで‐がさ【袖笠】
袖を頭上にかざして笠の代わりにすること。「柳の五重に紅の袴着て、—かづける女房あり」〈盛衰記・四二〉
そでがさ‐あめ【袖笠雨】
袖笠でしのげるほどのわずかな雨。「—のやどりにも心とどめぬかり枕」〈浄・歌念仏〉
そで‐ガッパ【袖ガッパ】
袖をつけ、和服仕立てにしたカッパ。→カッパ
そで‐がらみ【袖搦み】
江戸時代、罪人などを捕らえるのに用いた三つ道具の一。長い柄の先にたくさんの鉄のとげをつけ、犯人の袖などに絡ませて引...
そで‐がわら【袖瓦】
切妻屋根などの端に用いる瓦。螻蛄羽(けらば)瓦。
そで‐きり【袖切り】
虹梁(こうりょう)の両端部の、斜めに薄く欠き取った部分。
そで‐ぎちょう【袖几帳】
袖で顔をおおい隠すこと。袖を几帳に見立てていう語。そでのきちょう。「さて後に—など取りのけて」〈能因本枕・八六〉
そで‐ぐち【袖口】
袖の端の、手首が出る部分。
そで‐ぐくみ【袖包み】
袖で包むようにすること。「怪しき物に、火をただほのかに入れて、—に持たり」〈源・末摘花〉
そで‐ぐくり【袖括り】
狩衣(かりぎぬ)・水干(すいかん)・直垂(ひたたれ)などの袖口に、長短交互に通した緒(お)。初めは行動に便利なよう...
そで‐ぐり【袖刳り】
洋服の身頃(みごろ)で、袖をつける部分のくり。アームホール。
そで‐ぐるみ【袖包み】
「袖袘(そでぶき)」に同じ。
そでぐろ‐づる【袖黒鶴】
ツル科の鳥。全長約140センチ。全身白色で、初列風切り羽と初列雨覆いが黒く、顔の前面は赤い。シベリアで繁殖しインド...
そで‐ぐんらく【袖群落】
森林の外縁に帯状に発達する草本の群落。森林周囲の乾燥を防ぎ、マント群落とともに森林内の環境を保つ役割をもつ。
そで‐ごい【袖乞い】
[名](スル)こじきをすること。また、こじき。ものもらい。「路端で—する」
そで‐ごうろ【袖香炉】
着物の中にしまって携帯する香炉。常に水平になるような仕掛けになっている。袖炉(しゅうろ)。 地歌の曲名。錺屋次郎兵...
そで‐しぐれ【袖時雨】
袖に涙が落ちかかるのを、しぐれにたとえていう語。袖のしぐれ。「月もかたぶく胸の闇、髪のおくれのばらばらと、子に迷ひ...
そで‐した【袖下】
1 和服で、袖の下端の部分。袖底。 2 洋服で、わきの下の袖付けの位置から袖口までの部分。 3 袖丈(そでたけ)の...
そでし‐の‐うら【袖師浦】
静岡県静岡市東部、旧清水市の袖師の海岸。また、島根県松江市馬潟の中海の湖岸。一説に松江市の宍道湖(しんじこ)岸とも...
そで‐しょう【袖章】
制服の袖につけて、所属・階級などを示す記章。
そで‐じるし【袖印/袖標】
戦場で敵味方を見分けるため、鎧(よろい)の袖につけたしるし。主に布切れを用いた。袖の笠標(かさじるし)。
袖(そで)すり合(あ)うも多生(たしょう)の縁(えん)
「袖振り合うも多生の縁」に同じ。
そで‐ずきん【袖頭巾】
江戸時代、女性が用いた、着物の袖の形をした頭巾。袖口から顔を出すようにしてかぶる。のち、御高祖(おこそ)頭巾となった。
そで‐たけ【袖丈】
衣服の袖の長さ。和服では袖山から袖下まで、洋服では肩先から袖口までの長さ。
そで‐だたみ【袖畳み】
和服の略式の畳み方。着物の背を内へ二つに折って、両袖を合わせてそろえ、袖付けのあたりで折り返す。
そで‐つき【袖付き】
1 「袖付け」に同じ。 2 袖のついている衣服。「そでなし」に対していう。