たたき【叩き/敲き】
1 打つこと。また、その人。「太鼓—」 2 (「三和土」とも書く)叩き土に石灰や水をまぜて練ったものを塗り、たたき...
たたき‐あい【叩き合い】
1 互いにたたくこと。また、互いに言い合うこと。「増税を巡るマスコミどうしの—」 2 商品の値下げ争いを展開するこ...
たたき‐あ・う【叩き合う】
[動ワ五(ハ四)] 1 互いにたたく。打ちあう。「肩を—・って労をねぎらう」 2 冗談などを言い合う。また、互いに...
たたき‐あげ【叩き上げ】
下積みから苦労して一人前になること。また、その人。
たたき‐あ・げる【叩き上げる】
[動ガ下一][文]たたきあ・ぐ[ガ下二] 1 たたいてつくりあげる。「漆喰(しっくい)で—・げた二坪程の土間に」〈...
たたき‐あみ【叩き網】
網を半円形に張り、水面をたたいて魚をそこに追い込んで捕る漁法。
たたき‐いし【叩き石】
1 手に直接にぎって槌(つち)(ハンマー)として使った石器の総称。 2 わらをたたいて柔らかくするための台石。
たたき‐うり【叩き売り】
1 大道商人などが、品物をのせた台などをたたいて威勢よく口上を述べながら、少しずつ値引きして売ること。「バナナの—...
たたき‐う・る【叩き売る】
[動ラ五(四)] 1 大道商人などが叩き売りをする。「安物の陶器を—・る」 2 大安売りをする。また、売ることを強...
たたき‐おこ・す【叩き起(こ)す】
[動サ五(四)] 1 戸などをたたいて、眠っている人の目を覚まさせる。「突然の来訪者に—・される」 2 眠っている...
たたき‐おと・す【叩き落(と)す】
[動サ五(四)] 1 たたいて落とす。「柿の実を—・す」 2 その地位などから力ずくで下ろす。「社長のいすから—・す」
たたき‐かえ・す【叩き返す】
[動サ五(四)] 1 たたかれた仕返しに、こちらが相手をたたく。 2 たたき付けるようにして持ち主に返す。「そんな...
たたき‐がね【叩き鉦】
仏具の一。念仏のとき、座に伏せて撞木(しゅもく)でたたき鳴らす鉦。伏せ鉦。鉦鼓(しょうこ)。
たたき‐き・る【叩き切る】
[動ラ五(四)] 1 たたいて切る。「ロープを石で—・る」 2 勢いよく切る。切ることを強調していう語。「一刀のも...
たたき‐こ・む【叩き込む】
[動マ五(四)] 1 たたいて深く入れる。勢いよく打ち込む。「楔(くさび)を—・む」 2 乱暴に中へ入れる。ぶちこ...
たたき‐ころ・す【叩き殺す】
[動サ五(四)]たたいて殺す。なぐり殺す。また、殺すことを強調していう語。ぶちころす。「棒で—・す」
たたき‐こわ・す【叩き壊す】
[動サ五(四)]たたいてめちゃめちゃに破壊する。「壺を—・す」
たたき‐ごぼう【叩き牛蒡】
牛蒡を切ってゆで、すりこぎなどでたたいて、ごま酢や甘酢で味をつけたもの。おせち料理によく用いる。《季 新年》
たたき‐ごま【叩き独楽】
白木のままの、高さ4、5センチのこま。竹または木の棒の端に細長いきれをつけ、これをむちにしてたたいて回す。
たたき‐た・てる【叩き立てる】
[動タ下一][文]たたきた・つ[タ下二]しきりにたたく。「間拍子おもしろく畳を—・てる音」〈万太郎・ゆく年〉
たたき‐だい【叩き台】
批判・検討などを加えて、よりよい案を得るための原案。
たたき‐だいく【叩き大工】
へたな大工。また、主に簡単な仕事をする大工。
たたき‐だ・す【叩き出す】
[動サ五(四)] 1 たたきはじめる。打ちだす。「太鼓を—・す」 2 たたいて追い出す。また、勢いよく追い出す。「...
たたき‐つ・ける【叩き付ける】
[動カ下一][文]たたきつ・く[カ下二] 1 激しく打ちつける。「背中からマットに—・ける」「窓に—・ける雨」 2...
たたき‐つち【叩き土】
花崗岩(かこうがん)などが風化してできた土。漆喰(しっくい)土。
たたき‐つぶ・す【叩き潰す】
[動サ五(四)] 1 物をたたいてつぶす。「ゴキブリを—・す」 2 徹底的にやっつける。「野望を—・す」「反対派を...
たたき‐な【叩き菜】
七草がゆに用いる菜。正月6日の晩あるいは7日の朝にまな板にのせてたたく行事がある。
たたき‐なお・す【叩き直す】
[動サ五(四)]たたいて、まっすぐにする。転じて、ねじ曲がった品行や心構えを正すために再度鍛える。「性根を—・す」
たたき‐なっとう【叩き納豆】
納豆を包丁でたたいて細かくしたもの。納豆汁・納豆あえなどに用いる。
たたき‐なます【叩き鱠】
アジ・イワシ・キスなどの身を包丁でたたきつぶし、味噌や酢味噌で和えたもの。漁船の上でつくるので、沖なますともいう。
たたき‐のめ・す【叩きのめす】
[動サ五(四)] 1 激しくなぐりつけて、起き上がれないようにする。「強いパンチで—・す」 2 言葉で激しく攻撃す...
たたき‐ばし【叩き箸】
嫌い箸の一。食事中、お代わりを頼むときなどに、食器を箸でたたくこと。
たたき‐ふ・せる【叩き伏せる】
[動サ下一][文]たたきふ・す[サ下二] 1 なぐって倒す。「一撃のもとに—・せる」 2 徹底的に相手をやっつけて...
たたき‐わけ【叩き別け】
等分に分けること。山分け。「利徳(もうけ)は茶屋と—」〈魯文・安愚楽鍋〉
たたき‐わ・る【叩き割る】
[動ラ五(四)]たたいて割る。たたいて壊す。打ち破る。「花瓶を—・る」