つめ
文楽人形の首(かしら)の一。捕り手・腰元・群集など男女の雑多な端役に用いる。素朴・卑俗・こっけいな表情をしたものが...
つめ【爪】
1 手や足の指の先に生える角質の部分。人間の平爪(ひらづめ)、鳥・猫の鉤爪(かぎづめ)、牛・馬の蹄(ひづめ)など。...
つめ【詰(め)】
1 詰めること。また、詰めるもの。「瓶の口に紙で—をする」 2 はし。はじっこ。きわ。「橋の—」 3 将棋で、決着...
つめ‐あい【詰(め)合い】
1 同じ所に詰めていること。また、その人。「—五人、出方が四人」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉 2 論じ合うこと。言い争...
つめ‐あ・う【詰(め)合う】
[動ワ五(ハ四)] 1 乗り物などで、互いにすきまを詰める。「—・って座席にかける」 2 同じ所に出勤している。同...
つめ‐あと【爪痕】
1 爪でかいた傷あと。「猫の—」 2 天災や戦争などが残した被害や影響。「台風の—」 [補説]近年、「爪痕を残す」...
つめ‐あわせ【詰(め)合(わ)せ】
一つの箱や籠(かご)に、2種類以上の品物をとりあわせて一緒に詰め込むこと。また、そのもの。「缶詰の—」
つめ‐あわ・せる【詰(め)合(わ)せる】
[動サ下一][文]つめあは・す[サ下二]いろいろな品物を、一つの入れ物に一緒に入れる。「赤と白のワインを—・せる」
つめ‐いくさ【詰め軍】
敵を一方に追いつめて戦うこと。また、その戦い。「壇の浦の—までもつひに弱げを見せ給はず」〈義経記・四〉
つめいろのあめ【爪色の雨】
サトウ・ハチローの処女詩集。大正15年(1926)刊。挿絵・装丁は吉邨(よしむら)二郎。
つめ‐いん【爪印】
自署や花押、また印章などの代わりに手の指先に墨・印肉を付けて捺印(なついん)したもの。拇印(ぼいん)。爪判(つめば...
つめ‐えり【詰(め)襟】
洋服の襟の立っているもの。また、その服。学生服・軍服などにみられる。立ち襟。スタンドカラー。
つめ‐かえ【詰(め)替え】
詰め替えること。また、詰め替えたもの。「—用のシャンプー」
つめ‐か・える【詰(め)替える】
[動ア下一][文]つめか・ふ[ハ下二] 1 同じ物を別の入れ物に改めて詰める。「化粧水を小瓶に—・える」 2 同じ...
つめ‐か・ける【詰(め)掛ける】
[動カ下一][文]つめか・く[カ下二] 1 大勢の人が1か所にいっせいに集まる。「報道陣が—・ける」 2 迫り寄る...
つめ‐かんむり【爪冠】
漢字の冠の一。「爭」「爵」などの「爫(⺤)」の称。爪繞(そうにょう)とともに「爪」の部首に属する。
つめ‐がた【爪形】
1 爪の形。つまがた。 2 爪でつけた跡。つまがた。 3 「爪印(つめいん)」に同じ。
つめ‐きり【爪切り】
爪を切る道具。
つめ‐きり【詰(め)切り】
その場所に絶えずいること。つめっきり。「病室に—で看病する」
つめきり‐ばさみ【爪切り鋏】
爪を切るための小さな鋏。
つめ‐き・る【詰(め)切る】
[動ラ五(四)] 1 絶えずその場所にいる。勤務したり待機したりして、居続ける。「事件の解決まで警察署に—・る」 ...
つめ‐くさ【爪草】
ナデシコ科の一年草、二年草。各地の道端などに生え、高さ5〜15センチ。葉は対生し、鳥の爪のように線形で細い。春から...
つめ‐くさ【詰草】
シロツメクサの別名。
つめ‐くそ【爪糞】
爪と指との間にたまったあか。つめあか。
つめ‐クラッチ【爪クラッチ】
凹凸面が互いにかみ合うことによって連結するクラッチ。歯形つきクラッチ。かみ合いクラッチ。
つめ‐ぐみ【詰(め)組】
組み物を、柱の上だけでなく柱間にも置いて、密に配する形式。禅宗様建築で用いられる。→阿麻組(あまぐみ)
つめ‐ぐるま【爪車】
周囲がのこぎり歯状をした歯車。これとかみ合う爪の往復運動によって間欠的な回転運動をしたり、逆転を防止したりする。巻...
つめ‐こすり【爪擦り】
切った爪の角をこすってなめらかにする道具。つめやすり。
つめ‐こみ【詰(め)込み】
詰め込むこと。「—教育」
つめこみ‐きょういく【詰(め)込み教育】
⇒詰め込み主義
つめこみ‐しゅぎ【詰(め)込み主義】
学習者の関心や能力を無視し、知識の注入や記憶を重視する教育方法。詰め込み教育。 [補説]1970年代ごろから受験戦...
つめこみ‐ほいく【詰(め)込み保育】
保育所に多人数の児童を入所させて保育を行うこと。 [補説]定員に空きがなく保育所に入所できない待機児童を減らすため...
つめ‐こ・む【詰(め)込む】
[動マ五(四)] 1 物を入れ物にできるだけたくさん入れる。「かばんに本を—・む」 2 十分に食べる。「飯を腹いっ...
つめ‐ご【詰(め)碁】
囲碁にみられる石の死活に関する局面を出題し、その手順を研究する碁。
つめ‐しゅう【詰衆】
1 室町時代、当番で毎夜将軍のそばに詰めた者。 2 江戸時代、雁(かり)の間詰めの譜代大名から選ばれて将軍に近侍した者。
つめ‐しょ【詰(め)所】
特定の勤務の人が集まって詰めている所。「警備員の—」
つめ‐しょうぎ【詰(め)将棋】
王将の詰め手を研究する将棋。与えられた譜面に基づき、一定の持ち駒を使うなどして、連続して王手をかけて詰めるもの。
つめ‐そで【詰(め)袖】
袖丈全部を身頃(みごろ)に縫いつけた袖。また、その着物。男物の袷(あわせ)羽織の袖がその例。付け詰め袖。
つめた・い【冷たい】
[形][文]つめた・し[ク] 1 温度が低く感じられる。「—・い水」「—・い物」《季 冬》「膝がしら—・い木曽の寝...
つめたい‐あめ【冷たい雨】
降水の成因による雨の分類の一。大気中の氷晶が固体のまま合体して成長し、これが融けて雨になったもの。融けきれずに降る...
つめたい‐あんこくぶっしつ【冷たい暗黒物質】
宇宙の大半の質量を占めていると考えられる暗黒物質の存在形式の一。質量エネルギーに比べ運動エネルギーが小さく、宇宙の...
つめたい‐かいおうせい【冷たい海王星】
⇒コールドネプチューン
つめたい‐かくゆうごう【冷たい核融合】
自然界には存在しない超アクチノイド元素を合成する手法の一。重イオンビームの衝突によって生成される複合核の励起エネル...
つめたいこうしゃのときはとまる【冷たい校舎の時は止まる】
辻村深月の長編ミステリー小説。平成16年(2004)、全3巻で刊行。著者のデビュー作。
つめたい‐せんそう【冷たい戦争】
⇒冷戦(れいせん)
つめたいなつあついなつ【冷い夏、熱い夏】
吉村昭の長編小説。昭和59年(1984)刊行。本作により、著者は第26回毎日芸術賞を受賞。
つめたいみずのひつじ【冷たい水の羊】
田中慎弥の短編小説。平成17年(2005)に新潮新人賞を受賞した、著者のデビュー作。作品集「図書準備室」に収録。
つめた‐がい【津免多貝/砑螺貝】
タマガイ科の巻き貝。貝殻は球形で殻径6センチくらい。殻表は滑らかで栗色をし、底面は白色。潮間帯の砂泥地にすみ、アサ...
冷(つめ)たくな・る
1 死んで体温がなくなる。死ぬ。「治療もむなしく—・る」 2 愛情がさめて冷ややかになる。冷淡になる。「二人の仲が...
つめ‐だに【爪蜱】
ツメダニ科のダニの総称。体長0.3〜0.8ミリ、淡橙色または淡赤色をし、触肢が太く先端に爪がある。コナダニなどを捕...