はし【階/梯】
1 (階)庭から建物に上がる階段。きざはし。「—を三段登る」〈鴎外・山椒大夫〉 2 (梯)はしご。かけはし。
はし【端】
《「はじ」とも》 1 中央や中心からいちばん離れた部分。 ㋐細長いものの先端や末端。「棒の—」「行列の—」 ㋑ある...
はし【嘴/觜】
《「端(はし)」と同語源》くちばし。「鶍(いすか)の—」「まがりたる—を開きて」〈鴎外・文づかひ〉
はし【箸】
食物などを挟むのに用いる2本で一対の細い棒。木・竹・象牙(ぞうげ)などで作る。
はし【橋】
道路・鉄道・水路などを、川や谷、また他の交通路の上などに通す際、その通路としてかける構築物。橋梁(きょうりょう)。...
はし【波斯】
中国におけるササン朝ペルシアの呼称。
はし【橋】
池谷信三郎の短編小説。昭和2年(1927)発表。
は・し【愛し】
[形シク]いとしい。愛すべきである。かわいらしい。「み吉野の玉松が枝(え)は—・しきかも君がみ言を持ちて通はく」〈...
はし‐あらい【箸洗い】
会席献立で、料理の間に口改めのため小さな器で出される、あっさりした吸い物。懐石では八寸の前に出る。
はし‐い【端居】
[名](スル)家の端近くに出ていること。特に、夏、風通しのよい縁側などに出ていること。《季 夏》「椽(えん)に—し...
はし‐いた【橋板】
橋桁(はしげた)の上に敷き渡した板。
はし‐うち【嘴打ち】
鳥のひなが孵(かえ)る前に、卵の殻を内側からくちばしでつつくこと。
はし‐うら【橋占】
占いの一。橋のほとりや橋上に立って往来の人の言葉を聞き、それによって吉凶を占ったもの。
ハシェク
[1883〜1923]チェコの小説家。プラハの生まれ。未完の代表作「兵士シュベイクの冒険」では、一兵卒の軍隊生活を...
は‐じお【歯塩】
《「はしお」とも》歯石(しせき)。〈和英語林集成〉
はしおか‐きゅうたろう【橋岡久太郎】
[1884〜1963]能楽師。シテ方観世流。香川の生まれ。深い芸境に達し、名人とうたわれた。
はし‐おき【箸置き】
食卓に箸を置くとき、箸先をのせるもの。箸台。箸枕。
はし‐お・る【端折る】
[動ラ五(四)]「はしょる」に同じ。「そんなに先を急ぐなら、道中は—・って」〈紅葉・二人女房〉
はしか【芒】
稲・麦などの芒(のぎ)。
はしか【麻疹/痲疹】
小児に多い発疹性(ほっしんせい)の急性感染症。学校感染症の一。感染症予防法の5類感染症の一。病原体は麻疹ウイルスで...
はし‐かくし【階隠し】
社殿や寝殿造りの殿舎で、正面の階段上に、柱を2本立てて突出させた庇(ひさし)。社殿の場合は向拝(ごはい・こうはい)...
はしかくし‐の‐ま【階隠しの間】
階隠しのある柱と柱との間(あいだ)。階を上った上段、簀子(すのこ)に面する庇(ひさし)の間(ま)。日隠しの間。階(...
はし‐かけ【橋掛(け)/橋架(け)】
1 「橋渡し」に同じ。「—作業」「両国間の—となる」 2 ⇒架橋2
はしか・し
[形ク]《名詞「はしか(芒)」の形容詞化》 1 ちくちくと痛い。〈名義抄〉 2 はがゆい。じれったい。「我々にはち...
はしか・し【捷し/敏捷し】
[形ク]機敏である。はしこい。「木戸の—・き男ども」〈浮・嵐無常物語〉
はしか‐ぼり【芒彫(り)】
彫漆(ちょうしつ)の一。彫りの線が細く、先端がとがったもの。
はし‐がかり【橋懸(か)り/橋掛(か)り】
1 能舞台で、舞台と鏡の間とをつなぐ能役者の通路。舞台に向かって左手後方に欄干のある橋のように掛け渡されている。 ...
はし‐がき【端書(き)】
1 書物や文章の序文。まえがき。⇔後(あと)書き。 2 手紙文の終わりに書き添える文章。追伸。おってがき。 3 和...
箸(はし)が転(ころ)んでもおかしい年頃(としごろ)
ちょっとしたことでもよく笑う年頃。思春期の娘にいう。
箸(はし)が進(すす)・む
おいしくてどんどん食べられる。
はしがた‐クレーン【橋形クレーン】
⇒ガントリークレーン
橋(はし)が無(な)ければ渡(わた)られぬ
仲立ちがなければ物事が進まないことや、手段・方法がなければ目的が達せられないことのたとえ。
はし‐がね【端金】
物の端につける金属・金具。
はし‐がみ【箸紙】
箸を差し入れるために、紙を袋状に折り畳んだもの。また、新年を祝うための白木の箸を包む袋。《季 新年》
はしき‐やし【愛しきやし】
[連語]《形容詞「は(愛)し」の連体形+間投助詞「やし」》いとおしい。なつかしい。「石走(いはばし)る垂水(たるみ...
はしき‐よし【愛しきよし】
[連語]《「よ」「し」は間投助詞》「はしきやし」に同じ。「山川のそきへを遠み—妹(いも)を相見ずかくや嘆かむ」〈万...
はしくい‐いわ【橋杭岩】
和歌山県南東部、東牟婁(ひがしむろ)郡串本町にある岩石群。海岸から大島(紀伊大島)に向かって長さ約850メートル、...
はしぐち‐ごよう【橋口五葉】
[1880〜1921]版画家。鹿児島の生まれ。本名、清。橋本雅邦に師事。独自の近代浮世絵版画を完成。夏目漱石・泉鏡...
はし‐くよう【橋供養】
橋ができ上がって、渡り初めの前に橋上で行う供養。
はし‐くれ【端くれ】
1 木などの端を切り落としたもの。切れ端。「木の—」 2 取るに足らない存在ではあるが、一応その類に属している者。...
はし‐ぐい【橋杭/橋杙】
橋桁(げた)を支える杭。橋脚。
はしけ【艀】
《「はしけぶね」の略》河川・港湾などで大型船と陸との間を往復して貨物や乗客を運ぶ小舟。船幅が広く、平底。はしぶね。
はしけ‐ぶね【艀船】
「はしけ(艀)」に同じ。
はしけ‐やし【愛しけやし】
[連語]「はしきやし」に同じ。「—妻も子どもも高々に待つらむ君や山隠(やまがく)れぬる」〈万・三六九二〉
はし・ける【艀ける】
[動カ下一]《「はしけ(艀)」の動詞化》 1 艀で乗客や貨物を運ぶ。「飛脚船を—・けて」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉 ...
はし‐げいせい【端傾城】
格の低い、下っぱの女郎。端女郎。「二匁どりの—なるが」〈浮・永代蔵・一〉
はし‐げた【橋桁】
橋脚の上に架け渡して橋板を支える材。
はしこ・い【捷い/敏捷い】
[形][文]はしこ・し[ク]機転がきき、動作が敏捷である。すばしこい。はしっこい。「私の叔母でも、母親でも、強健(...
はし‐こく【波斯国】
⇒波斯(はし)
はし‐ご【梯子/梯/階子】
1 高い所へ登るための道具で、長い2本の材の間に足がかりの横棒を何本もつけたもの。立てかけたり、つるしたりして用い...