はらえ‐の‐たち【祓の刀】
祓に用いる太刀。特に、平安時代の大祓(おおはらえ)の際に史部(ふひとべ)が奉った太刀。
はら‐おび【腹帯】
1 腹に巻く帯。腹巻き。 2 「岩田帯(いわたおび)」に同じ。 3 馬の背に鞍(くら)をつけるために、馬の腹に締め...
はらか【腹赤】
《「はらあか」の音変化》マスの別名。一説に、ニベの別名。「その里にいと生臭き魚、—といふ有りけり」〈仮・仁勢物語・上〉
はら‐かずお【原一男】
[1945〜 ]映画監督。山口の生まれ。本姓、小林。異色のドキュメンタリー映画で国内外から評価を受ける。代表作「さ...
はら‐かつろう【原勝郎】
[1871〜1924]歴史学者。岩手の生まれ。京大教授。日本中世史研究の開拓者で、鎌倉時代から戦国時代を中世として...
はらか‐の‐そう【腹赤の奏】
古代、正月元日、大宰府から朝廷へ献上する腹赤を内膳司が受けて奏した儀式。
はら‐から【同胞】
《古くは「はらがら」》 1 同じ母から生まれた兄弟姉妹。また、一般に兄弟姉妹。 2 同じ国民。どうほう。
腹(はら)が癒(い)・える
怒りや恨みなどが解け、気が晴れる。「腹の癒えるだけの復讐(しかえし)を」〈天外・魔風恋風〉
腹(はら)が痛(いた)・む
自分で金銭を負担する。「費用は先方持ちだから—・まない」
腹(はら)が◦居(い)る
怒りがおさまる。気が済む。胸が静まる。「梶原この詞(ことば)に—◦ゐて」〈平家・九〉
腹(はら)が大(おお)き・い
1 腹がふくれる。「猫の—・くなった」 2 度量が大きい。腹が太い。太っ腹である。「さすがに親分ともなると—・い」
腹(はら)が来(き)た
腹がへってきた。「腹が北山」「腹が北野天神」などと地名に掛けて用いることもある。「ときに—山だ。今飯をたく様子だ」...
腹(はら)が北山(きたやま)
⇒腹が来た
腹(はら)が決(き)ま・る
覚悟ができる。決心する。「候補に立つ—・る」
腹(はら)が下(くだ)・る
下痢をする。「食べすぎで—・る」
腹(はら)が黒(くろ)・い
心がねじけていて悪事をたくらむ性質である。腹黒い。「口はうまいが—・い」
はら‐がけ【腹掛(け)/腹懸(け)】
1 職人などがつける、多く紺(こん)木綿の作業衣。胸から腹に当て、細い布紐(ひも)を背中で十文字に交差させてとめる...
腹(はら)が御座(ござ)・る
⇒御座る5㋒
腹(はら)が空(す)・く
空腹になる。腹が減る。「—・くと怒りっぽくなる」
腹(はら)が据(す)わ・る
物事に動揺しなくなる。度胸が据わる。「ベテランだけに—・っている」 [補説]「腹が座る」と書くのは誤り。
腹(はら)が立(た)・つ
怒らずにはいられない。しゃくに障る。「上役のやり方に—・つ」
腹(はら)がで・きる
1 腹ごしらえができる。また、満腹する。「—・きたら仕事にかかろう」 2 考えがまとまって、動じなくなる。覚悟がで...
腹(はら)が張(は)・る
十分に食べて腹がいっぱいである。また、ガスがたまるなどして腹がつっぱる感じがする。「—・れば目の皮たるむ」
腹(はら)が膨(ふく)・れる
1 飽きるほど飲み食いして満腹する。「—・れて眠くなる」 2 言いたいことを言わないので気が晴れないでいる。「おぼ...
腹(はら)が太(ふと)・い
度量が大きい。胆力がある。太っ腹である。「—・くてめったなことでは動じない」
腹(はら)が減(へ)っては軍(いくさ)は出来(でき)ぬ
空腹では十分に活動できない。よい働きをするには、腹ごしらえが第一である。
腹(はら)が減(へ)・る
空腹になる。「朝食抜きで—・る」
はら‐がまえ【腹構え】
物事に対する心の準備。「万全の—で交渉に臨む」
はら‐がわり【腹変(わ)り】
「腹違い」に同じ。「—の兄」
はら‐きり【腹切り】
切腹(せっぷく)。割腹(かっぷく)。
はらきり‐がたな【腹切り刀】
切腹するときに用いる短刀。9寸5分(約30センチ)が定法(じょうほう)。
はら‐ぎたな・い【腹汚い/腹穢い】
[形][文]はらぎたな・し[ク]心の中がきたない。根性がよくない。腹黒い。「—・い悪党」
はら‐くだし【腹下し】
[名](スル) 1 腹を壊して下痢をすること。腹下り。「食中(あた)りで—する」 2 下剤。
はら‐くだり【腹下り】
[名](スル)「腹下し1」に同じ。
はら‐ぐあい【腹具合/腹工合】
胃や腸の調子。「—が悪い」
はら‐ぐろ【腹黒】
[名・形動]腹黒いこと。また、そのさまやその人。「—な本性をあらわす」
はら‐ぐろ・い【腹黒い】
[形][文]はらぐろ・し[ク]心に何か悪だくみをもっている。陰険で意地が悪い。「—・いやり方」
はら‐げい【腹芸】
1 芝居で、役者がせりふや動作に出さず、感情を内面的におさえてその人物の心理を表現する演技。 2 はかりごとを言葉...
はら‐こ【腹子】
「鮞(はららご)」に同じ。「タラの—」
はら‐ごしらえ【腹拵え】
[名](スル)何か事をする前に食事をしておくこと。「—してから出かける」
はら‐ごなし【腹熟し】
食後に、軽く運動などをして消化を助けること。「—に散歩をする」
はら‐ごもり【腹籠もり】
1 胎内(たいない)に子が宿ること。妊娠。懐妊。 2 父親が死んだとき、母親の胎内にいた子供。忘れがたみ。遺腹。 ...
はら‐さんざん【腹散散】
[副]思う存分。したたか。さんざっぱら。「—慰んで」〈滑・膝栗毛・三〉
ハラショー
[感]感動の意を表す語。すばらしい。よい。結構。
はらじゅく【原宿】
東京都渋谷区の山手線原宿駅周辺の通称。もとは神宮前・千駄ヶ谷に隣接した地名。近年、若者の集まる商業地区として発展。
はら‐じょう【原城】
長崎県南島原市にあった城。領主有馬貴純(たかずみ)が明応5年(1496)に築城。元和2年(1616)松倉重政が入城...
はらじり‐の‐たき【原尻の滝】
大分県豊後大野市にある滝。幅120メートル、落差20メートル。横幅が広いことから「東洋のナイアガラ」と称される。
はら‐す
魚、特にサケの腹の肉。内臓のまわりの部分で、脂ののりがよい。腹身。 [補説]語源未詳。多く「ハラス」と書く。
はら・す【晴らす/霽らす】
[動サ五(四)] 1 心のわだかまりを取り除いてはればれとした気持ちにさせる。「疑念を—・す」「鬱憤(うっぷん)を...
はら・す【腫らす】
[動サ五(四)]腫れた状態になる。はれさせる。「足を—・す」「泣き—・す」