ひきずり‐おろ・す【引き摺り下ろす】
[動サ五(四)] 1 引きずっておろす。「二階から布団を—・す」 2 上位にいる者を、力ずくでその地位からおろす。...
ひきずり‐げた【引き摺り下駄】
1 下駄を引きずるようにして歩くこと。 2 台の中央を横に切って離し、表を革の鋲(びょう)打ちでつなぎ、裏の中央を...
ひきずり‐こ・む【引き摺り込む】
[動マ五(四)] 1 引きずって内へ入れる。「家の中に—・む」 2 無理に仲間に誘い入れる。しいて参加させる。「争...
ひきずり‐だ・す【引き摺り出す】
[動サ五(四)]引きずって外へ出す。無理に外へ出す。「押し入れから古雑誌を—・す」
ひきずり‐まわ・す【引き摺り回す】
[動サ五(四)] 1 引きずって、あちらこちらへと動かす。「子供が傘を—・す」 2 あちこち連れて歩きまわる。「デ...
ひきずり‐もち【引き摺り餅】
賃餅の一。数人が一組みになり、餅つきの道具を持ち歩き、注文のある家に行って餅をつくこと。また、その餅。
ひき‐ず・る【引き摺る】
[動ラ五(四)] 1 地面などをすって引いて行く。「下駄を—・って歩く」 2 長い物を垂らして地面などに触れさせる...
ひき‐そ・う【引(き)添う/引き副う】
[動ワ五(ハ四)]そばに寄り添う。「書生の—・っている大きな扉(ドア)」〈里見弴・大道無門〉 [動ハ下二] 1 添...
ひき‐そば・む【引き側む】
[動マ四]手元に引き寄せて、見られないように隠す。「御後見(うしろみ)どもの、—・みつつ持て参る御文どもを」〈源・...
ひき‐そろ・える【引き揃える】
[動ア下一][文]ひきそろ・ふ[ハ下二]2本以上の糸を揃えて、より合わせずに1本の糸のように扱う。「毛糸を—・えて編む」
ひき‐ぞめ【引(き)染(め)】
布地にはけで染め液を引いて染めること。また、その染め物。小紋・友禅などの地染めに用いられる。
ひき‐ぞめ【弾(き)初め】
1 新年、多くは正月2日に、その年はじめて楽器を弾くこと。《季 新年》「—にことし欠けたる一人かな/万太郎」 2 ...
ひき‐た【引き板】
「ひきいた」の音変化。「衣手(ころもで)に水渋(みしぶ)付くまで植ゑし田を—我が延(は)へ守れる苦し」〈万・一六三四〉
ひき‐たおし【引(き)倒し】
《「ひきだおし」とも》引き倒すこと。「ひいきの—」
ひき‐たお・す【引(き)倒す】
[動サ五(四)] 1 引っ張って倒す。「いすを—・す」 2 遊里で、客が女郎から金品をまき上げて損をかける。「無理...
ひき‐たが・う【引き違ふ】
[動ハ下二] 1 方向を変える。「あやめ草—・へたる袂には昔を恋ふる音(ね)ぞかかりける」〈新古今・哀傷〉 2 今...
ひき‐た・つ【引(き)立つ】
[動タ五(四)] 1 勢いがよくなる。活気が出る。「気持ちが—・たない」「商況が—・つ」 2 ひときわよく見える。...
ひき‐たて【引(き)立て】
引き立てること。特に、目をかけて用いること。ひいきにすること。愛顧。「社長の—で役職につく」「毎度お—を賜り」
ひき‐たて【碾き立て】
ひいたばかりであること。すり砕いたばかりであること。また、そのもの。「—のコーヒー」
ひきたて‐えぼし【引立烏帽子】
てっぺんを引き立てて儀容を整えた揉(もみ)烏帽子。出陣のときは兜(かぶと)の下に着用する。
ひきたて‐やく【引(き)立て役】
そばにいる人のよさが際立つようにする人。
ひき‐た・てる【引(き)立てる】
[動タ下一][文]ひきた・つ[タ下二] 1 無理に連れて行く。ひったてる。「容疑者を—・てる」 2 元気が出るよう...
ひき‐だい【引(き)台】
歌舞伎の大道具の一。車のついた台で、俳優を乗せて舞台へ出入りさせる。
ひき‐だし【引(き)出し/抽き出し】
1 引き出すこと。「預金の—」 2 (「抽斗」とも書く)机・たんすなどに取り付けて、抜き差しができるようにした箱。...
ひき‐だ・す【引(き)出す】
[動サ五(四)] 1 引っ張って外へ出す。「押し入れから布団を—・す」 2 誘い出す。呼び出す。「公聴会に—・され...
ひきだ‐りゅう【疋田流】
剣道・槍(そう)術の流派の一。新陰(しんかげ)流の開祖上泉伊勢守の弟子疋田豊五郎が創始。疋田陰流。
ひき‐ちがい【引(き)違い】
1 2枚以上の戸・障子を、2本以上の溝・レールで横に滑らせて開閉するもの。 2 紋所の名。2本の線を交差させたもの。
ひき‐ちが・える【引(き)違える】
[動ア下一][文]ひきちが・ふ[ハ下二] 1 入れ違いになる。「お吉嬉しく頼み置きて帰れば、其後(あと)へ—・えて...
ひき‐ちぎ・る【引きちぎる】
[動ラ五(四)]引っ張って無理に切る。「犬が鎖を—・って逃げる」
ひき‐ちゃ【碾き茶/挽き茶】
上等の葉茶をひいて粉末にしたもの。抹茶。
ひきっこう‐そがい【非拮抗阻害】
⇒非競争的阻害
ひきっこうてき‐そがい【非拮抗的阻害】
⇒非競争的阻害
ひき‐つぎ【引(き)継ぎ】
引き継ぐこと。「事務の—が終わる」
ひき‐つくろ・う【引(き)繕う】
[動ワ五(ハ四)]体裁を整える。あらたまった態度をとる。気取る。「いつもよりか少し—・った字で」〈堀辰雄・かげろふ...
ひき‐つ・ぐ【引(き)継ぐ】
[動ガ五(四)]あとを受け継ぐ。また、あとの人に渡す。仕事内容などの受け渡しをする。「家業を—・ぐ」「後任に事務を...
ひき‐つけ【引(き)付け】
1 小児が起こす一時的、発作的な全身性の痙攣(けいれん)。高熱などの際にみられる。 2 遊里で、初めての客に遊女を...
ひきつけ‐かた【引付方】
鎌倉・室町幕府の裁判機関。当初は御家人間の訴訟、のちに所領関係の訴訟を専門に扱った。
ひきつけ‐げた【引(き)付け下駄】
駒下駄の一種。男物は白桐・焼き桐、女物は白木または漆塗りで、いずれも表をつけたもの。
ひきつけ‐ざしき【引(き)付け座敷】
遊里で、客をまず通しておき、遊女を連れて来て会わせる座敷。引き付け部屋。
ひきつけ‐しゅう【引付衆】
鎌倉幕府・室町幕府の職名。評定(ひょうじょう)衆を補佐して訴訟・庶務を取り扱った。内談衆。
ひきつけ‐とうにん【引付頭人】
引付衆の首席。内談頭人。
ひきつけ‐ぶぎょうにん【引付奉行人】
鎌倉幕府・室町幕府の職名。引付衆とともに頭人を補佐し、書記の役を務めた。引付右筆(ゆうひつ)。
ひき‐つ・ける【引(き)付ける】
[動カ下一][文]ひきつ・く[カ下二] 1 近くに引き寄せる。手元に近づかせる。「明かりで虫を—・ける」 2 (「...
ひき‐つづき【引(き)続き】
[名]物事が途切れることなく続くこと。また、そのもの。「昨日からの—で審議が行われる」 [副] 1 続けざまに。途...
ひき‐つづ・く【引(き)続く】
[動カ五(四)] 1 途切れずにそのまま続く。「不況が—・く」 2 ある物事のすぐあとに他の物事が続く。「—・いて...
ひきつ‐ぼし【ひきつ星】
「ひつき星」に同じ。
ひき‐つぼ・ぬ【引き局ぬ】
[動ナ下二]屏風(びょうぶ)や几帳(きちょう)などを引きめぐらして囲う。「はかなく屏風、几帳ばかりを—・ね」〈栄花...
ひき‐つ・む【引き抓む】
[動マ四]つねる。「埋(むも)れたりと—・み給へば」〈源・蛍〉
ひき‐つ・める【引(き)詰める】
[動マ下一][文]ひきつ・む[マ下二] 1 強く引っ張ってすきまのないようにする。「髪を—・めてゴムで縛る」 2 ...
ひき‐つり【引き攣り】
1 痙攣(けいれん)。「—が起こる」 2 皮膚のやけどなどの傷あとがひきつれたもの。