ふゆ【冬】
四季の第四。秋と春の間で、日本では12月から2月までをいう。暦の上では立冬から立春の前日まで(陰暦では10月から1...
ふ‐ゆ【不輸】
租税を納めないこと。ふしゅ。
ふゆ【冬】
中村真一郎による連作長編小説「四季」の第4作。昭和59年(1984)刊行。 《原題、(イタリア)L'Inverno...
ふ・ゆ【振ゆ】
[動ヤ下二]語義未詳。揺れ動く意か。「佩(は)かせる太刀本つるき末—・ゆ」〈記・中・歌謡〉
ふゆ‐あおい【冬葵】
アオイ科の多年草。高さ60〜90センチ。葉は手のひら状に五つに裂けていて、長い柄があり、互生する。春から秋まで、葉...
ふゆ‐あんご【冬安居】
「とうあんご(冬安居)」に同じ。《季 冬》
ふゆ‐いちご【冬苺】
バラ科の蔓性(つるせい)の常緑小低木。関東以西の暖地に分布し、高さ約30センチ。葉は円状の五角形で、裏面に毛が密生...
ふ‐ゆう【浮遊/浮游】
[名](スル) 1 空中や水面に浮かびただようこと。「空気中に—するほこり」 2 行先を定めないで旅をすること。「...
ふ‐ゆう【富有】
[名・形動]財産を多く持つこと。また、そのさま。金持ち。「—な家に生まれる」
ふ‐ゆう【富裕/富祐】
[名・形動]財産が多くあって、生活が豊かなこと。また、そのさま。裕福。「—な生活」
ふ‐ゆう【蜉蝣】
1 カゲロウのこと。 2 《1が朝に生まれて夕べに死ぬといわれるところから》人生のはかないことのたとえ。「—の微命...
ふゆう‐がき【富有柿】
カキの一品種。岐阜県原産の甘柿で、実は橙黄色の扁球形。ふゆがき。《季 秋》
ふゆう‐きらい【浮遊機雷】
敵艦船の航路などの水面直下に浮遊させておく機雷。
ふゆうじせき‐ちかんほう【浮遊耳石置換法】
⇒エプリー法
ふゆうずう‐ぶつ【不融通物】
私法上、取引の対象となりえない物。公共用物、法令によって取引の禁止された禁制物など。→融通物
ふゆう‐せいぶつ【浮遊生物】
⇒プランクトン
ふゆうせい‐ゆうこうちゅう【浮遊性有孔虫】
プランクトンとして浮遊生活を送る有孔虫の総称。現生では底生有孔虫に比べて少ない。陸からの砂や泥が流れ込まない海底に...
ふゆう‐せんこうほう【浮遊選鉱法】
粉砕した鉱石を、油や起泡剤を加えた水に入れてかきまぜ、ぬれにくい鉱物粒子を気泡に付着させて分離・回収する方法。浮遊選別。
ふゆう‐せんべつ【浮遊選別】
⇒浮遊選鉱法
ふゆう‐ぜい【富裕税】
高額純資産所有者を対象とする経常税。日本では昭和25年(1950)に創設されたが、同28年に廃止。
ふゆう‐の‐いちご【蜉蝣の一期】
人生の短くはかないことのたとえ。
ふゆう‐りゅうしじょうぶっしつ【浮遊粒子状物質】
⇒エス‐ピー‐エム(SPM)
ふゆう‐れい【浮遊霊】
心霊主義的な考えに基づいて、現世をさまよっているとされる霊。
ふゆう‐わくせい【浮遊惑星】
恒星などの公転軌道にない、惑星程度の質量をもつ天体の総称。もとは恒星を公転していた原始惑星や惑星などが、他天体との...
ふ‐ゆかい【不愉快】
[名・形動]愉快でないこと。いやな気分になること。また、そのさま。「—な思いをする」「人を—にする」
ふゆ‐がこい【冬囲い】
冬季、使用しない船を陸に引き揚げたりして、苫(とま)やむしろで覆うこと。
ふゆ‐がた【冬型】
「冬型気圧配置」の略。
ふゆがた‐きあつはいち【冬型気圧配置】
冬季に現れやすい典型的な気圧配置。日本付近では西高東低型のこと。日本列島の西に高気圧、東の海上に低気圧がある。北西...
ふゆ‐がまえ【冬構え】
冬ごもりのしたく。冬を越すために寒さや風・雪・霜などを防ぐ設備をすること。《季 冬》「外風呂へ歩みの板や—/紅緑」
ふゆ‐がれ【冬枯れ】
1 冬になって、草木が枯れはてること。また、その寒々とした冬の景色。《季 冬》「—や雀のありく戸樋(とひ)の中/太...
ふゆ‐が・れる【冬枯れる】
[動ラ下一][文]ふゆが・る[ラ下二]冬枯れのさまになる。「一面に—・れた山」
ふゆ‐き【冬木】
《「ふゆぎ」とも》 1 冬の木。特に、冬になって、葉の落ちつくした木。《季 冬》「大空に伸び傾ける—かな/虚子」 ...
冬(ふゆ)来(きた)りなば春(はる)遠(とお)からじ
《英国の詩人、シェリーの詩「西風の賦」の一節から》つらい時期を耐え抜けば、幸せな時期は必ず来るというたとえ。長い冬...
ふ‐ゆきとどき【不行(き)届き】
[名・形動]気のくばり方や注意が足りないこと。また、そのさま。「—な(の)点はお許しください」「監督—」
ふゆ‐きゅうでん【冬宮殿】
《Zimniy dvorets/Зимний дворец》⇒冬宮(とうきゅう)
ふゆ‐ぎ【冬着】
冬に着る衣服。冬物。冬服。《季 冬》「悪評や垂れて—の前開き/不死男」
ふゆ‐くいな【冬水鶏】
クイナの別名。
ふゆくさ
土屋文明の第1歌集。大正14年(1925)刊。明治42年(1909)から大正13年(1924)までの作品、380首...
ふゆ‐くさ【冬草】
冬の草。特に、冬になっても枯れないで青く残っている草。《季 冬》「鎌倉や—青く松緑/虚子」 [補説]書名別項。→ふゆくさ
ふゆくさ‐の【冬草の】
[枕]冬草の枯れる意から「離(か)る」にかかる。「—離(か)れにし人は訪れもせず」〈古今・冬〉
ふゆ‐げ【冬毛】
鳥獣の、秋に抜けかわった柔らかい毛。⇔夏毛。
ふゆ‐げしき【冬景色】
冬らしい景色。雪や霜などによって、冬のおもむきが感じられる風景。《季 冬》
ふゆ‐げしょう【冬化粧】
[名](スル)雪が降り積もって、まるで化粧でもしたように真っ白になり、いかにも冬らしくなること。「山野が—する」
ふゆ‐こだち【冬木立】
冬の落葉した木々。《季 冬》「斧(おの)入れて香におどろくや—/蕪村」
ふゆ‐ごもり【冬籠もり】
《古くは「ふゆこもり」》 [名](スル)人や動物が、冬の寒い間、家・巣・土の中などにこもって過ごすこと。《季 冬》...
ふゆ‐ご【冬子/冬仔】
冬に生まれた動物の子。
ふゆ‐ごし【冬越し】
[名](スル)冬を越すこと。越冬。
ふゆ‐ごろも【冬衣】
冬に着る衣服。
ふゆ‐さく【冬作】
冬の間に生育し、春から初夏にかけて収穫する作物。麦・アブラナなど。冬作物。
冬(ふゆ)さ・る
《「さる」は季節などが近づく意》冬になる。冬が来る。「—・れば嵐の声も高砂の松につけてぞ聞くべかりける」〈拾遺・冬〉