あげ【上げ】
1 下にあるものを高い所に移すこと。「格—」「地—」⇔下げ。 2 船の積み荷を陸上に移すこと。「荷—」 3 相場が...
あげ【揚げ】
1 油で揚げること。また、揚げたもの。他の語と複合して用いられる。「さつま—」「精進—」「—玉」 2 「油揚げ」の...
あげ‐あし【揚(げ)足/挙(げ)足/上(げ)足】
1 相撲・柔道などで、宙に浮き上がった足。浮き足。 2 鳥獣が地面をかいたり休んだりするために、片足をあげること。...
揚(あ)げ足(あし)を取(と)・る
《技を掛けようとした相手の足を取って倒すところから》人の言いまちがいや言葉じりをとらえて非難したり、からかったりす...
あげ‐あぶら【揚(げ)油】
揚げ物に使う油。ごま油・菜種油・大豆油やショートニング、ラードなど。
あげ‐いし【上(げ)石】
囲碁で、囲んで盤面から取り上げた相手の石。揚げ浜。浜。
あげ‐いた【上(げ)板/揚(げ)板】
1 床下に物などを入れるために、くぎ付けにしないで、自由に取り外しできるようにした床板。あげぶた。 2 江戸時代の...
アゲイン
⇒アゲーン
アゲインスト
⇒アゲンスト
あげ‐うた【挙(げ)歌/上(げ)歌】
1 上代歌謡で、高い調子でうたう歌。「こは夷振(ひなぶり)の—なり」〈記・下〉 2 謡曲で、高い音域から始まり低い...
あげ‐うま【上(げ)馬/揚(げ)馬】
1 神事の際に、競べ馬や騎射を行うこと。また、その馬。 2 流鏑馬(やぶさめ)などのとき、騎手が最後に乗って走る馬。
あげ‐うら【上(げ)裏】
1 日本建築で、軒の裏側などの、下から直接見える部分。 2 《「仕上げ裏打ち」の略》軸物や額などを表装するとき、最...
あげ‐えん【揚(げ)縁】
商家の店先などに、つり上げられるようにつくられた縁。夜には、それを上げて戸の代わりとする。
あげお【上尾】
埼玉県中東部の市。もと中山道の宿場町。第二次大戦後工場が進出し、住宅団地も増加した。人口22.4万(2010)。
あげ‐お【上緒】
冠が脱げないように左右につけ、引き上げて髻(もとどり)の根にくくり結ぶためのひも。巾子(こじ)の根の前方に縫いつけ...
あげ‐おうぎ【上扇】
能の型で、開いた扇を顔の前から頭上に上げ、右脇に下ろすもの。扇はからだの前で右手で立てて持ち、ゆっくり上げて顔をお...
あげお‐し【上尾市】
⇒上尾
あげ‐おとり【上げ劣り】
元服して髪を上げて結ったとき、顔かたちが以前に比べて見劣りすること。⇔上げ優(まさ)り。「きびはなるほどは、—やと...
あげ‐おろし【上げ下ろし】
1 上げたり下ろしたりすること。あげさげ。「箸(はし)の—にもうるさく言う」 2 車や船などの荷物を積むことと下ろ...
あげ‐かじ【上げ舵】
航空機・潜水艦などを上昇・浮上させるための舵の取り方。⇔下げ舵。
あげ‐かす【揚げ滓】
揚げ物をしたあとに油の中に残るかす。
あげ‐がい【揚貝】
戦場の本陣で、軍勢引き揚げの合図として吹かれる法螺貝(ほらがい)。
あげ‐きん【上金】
江戸時代、幕府・大名に上納された献金。富豪層からの「御用金」に対して、一般庶民からの献金をいう。
あげ‐く【挙(げ)句/揚(げ)句】
1 連歌・連句の最後の七・七の句。→発句(ほっく) 2 終わり。結果。末(すえ)。「苦労した—が失敗とは情けない」...
あげ‐くだし【上げ下し】
食べたものを、吐いたり下痢したりすること。吐き下し。吐瀉(としゃ)。
挙(あ)げ句(く)の果(は)て
「挙げ句2」を強めた言い方。最後の最後には。とどのつまり。「口論が続き、挙—殴り合いのけんかになった」
あげ‐くび【盤領/上頸】
袍(ほう)・襖(あお)のような盤領(まるえり)の形式。頸上(くびかみ)のひもを懸け合わせてとめる。→垂領(たりくび)
あげ‐さげ【上げ下げ】
[名](スル) 1 上げることと下げること。上げ下ろし。「手を—して合図する」 2 物価の上がることと下がること。...
あげ‐しお【上(げ)潮】
1 満ちてくる潮。満ち潮。差し潮。⇔下げ潮。 2 興隆・充実していく勢いにあること。また、その時期。「事業が—に乗る」
あげしお‐は【上(げ)潮派】
経済成長・景気対策を優先し、企業が収益を伸ばして税収が自然に増加することで赤字国債の発行が不要となり、財政再建やプ...
あげ‐しょうもん【上証文】
江戸時代、裁判で原告・被告双方が判決に服する旨を書いて提出した書面。請証文(うけしょうもん)に比べて詳しく記され、...
あげ‐じとみ【上げ蔀】
上部を蝶番(ちょうつがい)で留め、つり上げて開閉できるようにした蔀(しとみ)。
あげ‐すど【揚げ簾戸】
1 門柱に楣(まぐさ)を渡して竹製の編み戸をつり、上へ突き上げて開くようにつくった門。主に茶室の露地に中門(ちゅう...
あげ‐ず【上げず】
[連語](多く「三日にあげず」の形で用いる)間をおかず。ほとんど毎日のように。「三日に—酒場に通う」
あげ‐せん【上げ銭/揚げ銭】
1 手数料。賃貸料。「一月の—が積もったら大きな事だらう」〈滑・浮世床・二〉 2 労働に対する代金。賃金。「—の残...
あげ‐ぜん【上(げ)膳】
自分では何もせずに座ったままで、食事の膳を出してもらうこと。また、そのような恵まれた境遇。「—据え膳」
あげぜん‐すえぜん【上(げ)膳据(え)膳】
自分は座ったままで、食膳を出してもらい、食事がすんだら膳を取り下げてもらうこと。またそのように、すべてのことを他の...
あげ‐ぞこ【上(げ)底】
箱・桶(おけ)などの底を少し上げて、外見からは実際より中身が多く見えるように作ったもの。「—の菓子箱」
あげ‐た【上げ田】
高い所にあって、水はけのよい田。上げ。「その兄—を作らば、汝命(いましみこと)は下田(くぼた)を営(つく)りたまへ...
あげ‐たて【揚(げ)立て】
油で揚がった直後であること。また、そのもの。「—のカツ」
上(あ)げたり下(さ)げたり
褒めたりけなしたり。「何のかんのと—、人をばかにするな」
あげ‐だい【揚(げ)代】
遊女や芸者を呼んで遊ぶときの代金。揚げ銭。玉代(ぎょくだい)。花代(はなだい)。
あげ‐だか【上(げ)高】
1 売り上げ高。 2 仕上がり高。出来高。
あげ‐だし【揚(げ)出し】
豆腐・ナスなどを、衣をつけずに軽く油で揚げた料理。
あげだし‐どうふ【揚(げ)出し豆腐】
豆腐に片栗粉をまぶして軽く油で揚げ、だし汁をかけた料理。
あげ‐だたみ【上げ畳】
貴人の座所や寝所の畳の上に、さらに重ねて敷く畳。両面に畳表と縁(へり)がつく。
あげ‐だま【揚(げ)玉】
1 てんぷらを揚げたときに油の中に散った衣のくず。天かす。 2 (「上げ玉」とも書く)兜(かぶと)の頂上の穴の周り...
あげ‐ち【上知/上地】
江戸時代、幕府や藩が知行(ちぎょう)地を没収すること。また、その土地。あがり地。じょうち。
あげ‐ちょう【揚(げ)超】
《「引き揚げ超過」の略》国の財政資金対民間収支で、政府収入が支出を上回る場合のこと。⇔散超。
あげち‐れい【上知令】
天保の改革の法令の一。江戸・大坂の近隣にある大名・旗本の領地を返上させて幕領に編入し、代地を与えようとしたもの。多...