いっ‐ぽ【一歩】
1 ひと足。「—踏み出す」 2 一つの段階。ほんの少しの程度。「ライバルに—先んじる」「もう—のところで取り逃がす」
いっ‐ぽう【一方】
[名] 1 一つの方面。一つの方向。「—が海に面する町」「—交通」 2 二つあるうちの一つ。片方。「—の足に体重を...
いっ‐ぽう【一法】
1 (‐パフ) 一つの方法。「相談してみるのも—だ」 2 (‐ポフ) 仏語。一つのもの。一つの存在。また、唯一絶対...
いっ‐ぽう【一報】
[名](スル) 1 一度告げ知らせること。ちょっと告げ知らせること。簡単な知らせ。「とりあえず御—ください」 2 ...
いっぽう‐ぐち【一方口】
1 一方にだけ設けられた出入り口。 2 二者のうちの一方だけの言い分。「僕はこんな重大な事を—で判断したくはありま...
いっぽう‐こうい【一方行為】
⇒単独行為
いちほうこう‐にんしょう【一方向認証】
⇒片方向認証
いっぽう‐つうこう【一方通行】
1 車両などの通行を道路の一方向に限って許すこと。一方交通。 2 ある一方からの伝達が行われて、その逆の伝達が行わ...
いっぽう‐てき【一方的】
[形動] 1 一方だけに偏るさま。「—な勝利」 2 相手を考慮しないで自分の側の都合だけによるさま。「—な契約条件...
いっぽう‐の‐ど【一抔の土】
1 《「史記」張釈之伝から》手ですくえるだけのわずかな土。 2 墳墓。
一歩(いっぽ)進(すす)・める
考え方などを、一段階前に進める。
一歩(いっぽ)も引(ひ)か◦ぬ
もうこれ以上譲れないという強い決心のようす。「—◦ず渡り合う」
一歩(いっぽ)譲(ゆず)・る
1 少し劣る。一段階劣る。「技術の面で—・る」 2 自説を一部分引っ込めて、相手の主張を少し認める。「—・って話し...
一歩(いっぽ)を踏(ふ)み出(だ)・す
新しい計画・事業などを始める。「機構改革に向け—・す」
一歩(いっぽ)を譲(ゆず)・る
⇒一歩譲る
いっ‐ぽん【一本】
1 細長い物一つ。また、電話・手紙などについてもいう。「—の便りもない」→本(ほん) 2 ㋐一冊または一部の書物。...
いっ‐ぽん【一品】
1 親王の位階の第1位。「—の宮」 2 経文(きょうもん)中の1章。 3 極楽浄土を九段階に分けた、その一つ。→九...
いっぽん‐あし【一本足】
1 片足。1本の足。「—で支える」 2 足が1本しかないこと。また、そういうもの。「—のかかし」 3 ただ一つの事...
いっぽんあし‐だほう【一本足打法】
1 野球の、打撃フォームの一。投手の動きに合わせ、打者が投手側の足を高く上げてタイミングを取るもの。日本プロ野球で...
いっぽん‐か【一本化】
[名](スル)ばらばらになっているものを一つにまとめること。「事務処理を—する」
いっぽん‐がたな【一本刀】
《武士が大刀・小刀の2本を腰に差したのに対して、侠客(きょうかく)は長脇差1本であるところから》侠客。一本差し。
いっぽんがたなどひょういり【一本刀土俵入】
長谷川伸の戯曲。2幕。昭和6年(1931)、雑誌「中央公論」6月号に発表。同年7月、東京劇場にて6世尾上菊五郎、5...
いっぽん‐がち【一本勝ち】
柔道・剣道の試合で、試合時間内に一本を取って勝つこと。「—をおさめる」
いっぽん‐ぎょう【一品経】
《「いっぽんきょう」とも》 1 法華経などの写経の際、多くの人が一品ずつ分担して書写すること。 2 法華経二十八品...
いっぽん‐ぎ【一本気】
[名・形動]物事をいちずに思いこむ性質であること。また、そのさま。「—な若者」
いっぽん‐ぐま【一本隈】
歌舞伎の隈取りの一。鼻の脇から目の下を通り、こめかみにかけて紅で描いた隈。2世市川団十郎が工夫したもので、「国性爺...
いっぽん‐さ【一本鎖】
ポリヌクレオチドやポリペプチドが直線状に連結したもの。また、その状態。「—DNA」
いっぽんさ‐アールエヌエー【一本鎖RNA】
二重らせんを形成しない、通常の一本鎖構造をとるRNA。単鎖RNA。→二本鎖RNA
いっぽんさ‐アールエヌエーウイルス【一本鎖RNAウイルス】
一本鎖RNAをゲノムとして持つウイルス。RNAがそのままmRNAとして働くプラス鎖型(ノロウイルス・SARSコロナ...
いっぽんさ‐こうたい【一本鎖抗体】
遺伝子組み換えにより、抗体の軽鎖と重鎖のアミノ末端にある可変領域を一本につないだもの。単鎖抗体。csFv(sing...
一本(いっぽん)さ・す
やり込める。へこます。「このほどの返しに—・せらるるは見えたこと」〈浮・禁短気・五〉
いっぽんさ‐ディーエヌエー【一本鎖DNA】
二重らせんを形成しない、一本鎖構造をとるDNA。通常、二本鎖であるDNAを熱やアルカリで変性させて作る。また、環状...
いっぽんさ‐ディーエヌエーウイルス【一本鎖DNAウイルス】
一本鎖DNAをゲノムとして持つウイルス。環状の一本鎖DNAをゲノムとするサーコウイルス科・ジェミニウイルス科、直鎖...
いっぽん‐ざし【一本差(し)】
刀を1本差していること。また、その人。特に侠客など。一本刀(がたな)。
いっぽん‐しめじ【一本占地】
イッポンシメジ科のキノコ。秋、広葉樹林内に生え、形はシメジに似るが、有毒。傘は直径5〜15センチで淡褐色、裏面のひ...
いっぽん‐しょうぶ【一本勝負】
柔道・剣道などの試合で、所定時間内に技を一本取れば勝敗が決まる方式。
いっぽん‐じめ【一本締め】
1 手締めの一。3拍、3拍、3拍、1拍のリズムで1回だけ行う。→三本締め 2 「一丁締め」に同じ。
いっぽん‐ぜおい【一本背負い】
柔道・相撲で、相手の片手をつかんで肩にかつぎ、背負うようにして前に投げる技。
いっぽん‐だち【一本立ち】
[名](スル) 1 広い所に樹木などが1本だけ立っていること。 2 他人から援助を受けず、独立して物事をすること。...
いっぽん‐ちょうし【一本調子】
[名・形動]《「いっぽんぢょうし」とも》調子が同じで、変化に乏しいこと。また、そのさま。単調。「—な歌」「—な講義」
いっぽん‐づり【一本釣(り)】
[名](スル) 1 1本の釣り糸に1個の釣り針をつけてカツオやイカなどを釣る漁法。 2 複数の人を勧誘するときに、...
一本(いっぽん)取(と)・る
1 柔道や剣道などで、完全に技が一つ決まる。 2 議論などで、相手をやり込める。「甘く見ていた相手に—・られる」
いっぽん‐どっこ【一本独鈷】
仏具の独鈷に似た文様をひと筋織り出した博多織。男帯に用いられる。
いっぽん‐の‐ごしょどころ【一本御書所】
平安時代、流布している書物を別に1本書写して所蔵していた役所。いっぽんごしょどころ。
いっぽんのなまり【一本の鉛】
佐野洋の長編推理小説。昭和34年(1959)刊。著者初の長編作品。
いっぽん‐ば【一本歯】
修験者(しゅげんじゃ)などの履く、一枚歯の高足駄。
いっぽん‐ばし【一本箸】
死者に供える一膳飯に突き立てる、1本の箸。
いっぽん‐ばし【一本橋】
丸太を1本渡して橋としたもの。丸木橋。
いっぽん‐ばな【一本花】
死者の枕元に供える花。ふつう樒(しきみ)を用い、1本だけ立てる。
一本(いっぽん)参(まい)・る
1 剣道などで相手を一本打ち込む、または、一本打ち込まれる。 2 相手をやり込める。また、相手にやり込められる。