う‐こん【右近】
1 「右近衛府(うこんえふ)」の略。⇔左近。 2 「右近の橘(たちばな)」の略。 [補説]曲名別項。→右近
うこん【右近】
謡曲。脇能物。観世・宝生流。世阿弥作、観世小次郎信光加筆。鹿島の神職が、京都右近の馬場で桜葉明神と会い、共に花を賞する。
う‐こん【雨痕】
柔らかい堆積(たいせき)物の上に生じた雨滴の跡。石化して古い地層中に残るものもある。
う‐こん【鬱金】
1 ショウガ科の多年草。高さ約50センチ。根茎は黄色で多肉。バショウに似た長い葉を4、5枚出す。秋、大きな穂を出し...
うこん‐いろ【鬱金色】
ウコンの根茎で染めた濃い黄色。また、そのような鮮黄色。
うこん‐うつぎ【鬱金空木】
スイカズラ科の落葉低木。北海道、本州北部の深山に自生。葉は卵円形で縁に細かいぎざぎざがある。夏、黄緑色の花が咲く。...
う‐こんえ【右近衛】
「右近衛府」の略。
うこんえ‐の‐しょうげん【右近衛将監】
右近衛府の第三等官。従六位上相当。うこんのじょう。
うこんえ‐の‐しょうしょう【右近衛少将】
令外(りょうげ)の官。右近衛府の次官。正五位下相当。右近少将(うこんのしょうしょう)。
うこんえ‐の‐しょうそう【右近衛将曹】
右近衛府の第四等官。従七位下相当。
うこんえ‐の‐だいしょう【右近衛大将】
令外(りょうげ)の官。右近衛府の長官。従三位相当。多くは大臣・納言などが兼任。右近大将(うこんのだいしょう)。右大...
うこんえ‐の‐ちゅうじょう【右近衛中将】
令外(りょうげ)の官。右近衛府の次官。従四位下相当。右近中将(うこんのちゅうじょう)。右中将(うちゅうじょう)。
うこんえ‐ふ【右近衛府】
令外(りょうげ)の官。左近衛府とともに、武器を持って宮中の警護、行幸の供奉(ぐぶ)などをつかさどった役所。大同2年...
ウコングサンバ
⇒ンコングサンバ
うこん‐こ【鬱金粉】
ウコンの根茎を乾燥し粉末にした黄色染料。
うこん‐こう【鬱金香】
チューリップの別名。うっこんこう。
うこん‐ぞめ【鬱金染(め)】
鬱金色に染めること。また、染めたもの。
うこん‐にんぎょう【右近人形】
木または紙で作り、黄色の袱紗(ふくさ)をかぶった人形。江戸初期の女形、右近源左衛門の舞台姿に似せたもの。
うこん‐の‐くろうど【右近蔵人】
右近衛府の官人で、蔵人を兼ねる者。
うこん‐の‐じょう【右近将監】
⇒右近衛将監(うこんえのしょうげん)
うこん‐の‐じん【右近の陣】
月華門内、紫宸殿(ししんでん)の西向かいにあった陣座。儀式のとき、右近衛府の武官が詰めて警護に当たった。右近衛の陣...
うこん‐の‐たいふ【右近大夫】
従六位上相当の右近衛将監(うこんえのしょうげん)で、五位に昇進した者。
うこん‐の‐たちばな【右近の橘】
紫宸殿(ししんでん)の南階下の西方に植えた橘。平安時代、右近衛府がこの橘から南を陣としたところからいう。→左近の桜
うこん‐の‐つかさ【右近司】
⇒右近衛府(うこんえふ)
うこん‐の‐ばば【右近の馬場】
右近衛府に属した馬場。平安京一条大宮の北にあって、近衛(このえ)の役人の競(くら)べ馬の行事などが行われた。→左近の馬場
うこん‐ばな【鬱金花】
ダンコウバイの別名。
うこん‐もめん【鬱金木綿】
鬱金色に染めた木綿。