おおみ【大忌】
《「おおいみ」の音変化》 1 「荒忌み」に同じ。 2 神事に奉仕する官人で、占いによって小忌(おみ)に選ばれない人...
おお‐み【大御】
[接頭]神・天皇に関する語に付いて、最高の尊敬の意を表す。「—あかし(大御灯)」「—け(大御食)」 [補説]後に、...
おおみ‐あえ【大御饗】
天皇の食べる食事。おおみけ。「騰宮(あがりのみや)を作りて、—献(たてまつ)りき」〈記・中〉
おおみ‐あかし【大御灯】
神前・仏前に供える灯明。
おおみ‐あそび【大御遊び】
天皇など貴人の催す管弦の会。
おおみ‐いつ【大御稜威】
天皇の威徳、威光。
おおみ‐うた【大御歌】
天皇が詠んだ歌。御製。
おお‐みえ【大見得】
歌舞伎で、特に際だって演じる見得。→見得(みえ)
大見得(おおみえ)を切(き)・る
1 歌舞伎で、役者が特に際だった見得の所作をする。 2 自信のあることを強調するために大げさな言動をとる。また、出...
おおみ‐おや【大御祖】
1 天皇の祖先。皇祖。 2 天皇の母。「—と坐しし掛けまくも畏き我が皇天皇(おほきすめらみこと)」〈続紀宣命・五詔〉
おおみ‐かど【大御門】
1 門の敬称。特に、皇居の門。 2 皇居。宮殿。 3 邸宅の総門。
おおみ‐かみ【大御神】
神の敬称。おおかみ。「諸(もろもろ)の—たち、舟舳(ふなのへ)に導きまをし」〈万・八九四〉
おお‐みがわり【大身替(わ)り】
衣服で、左右の片袖(かたそで)と片身頃(かたみごろ)を別の色または模様にしたもの。片身替り。
おおみ‐き【大御酒】
神や天皇などに奉る酒。「親王(みこ)にむまの頭(かみ)、—まゐる」〈伊勢・八二〉
おお‐みぎり【大砌】
寝殿の軒下の、雨垂れを受ける石畳。「—の石を伝ひて」〈徒然・六六〉
おおみ‐くらい【大御位】
天皇の位。皇位。天位。天祚(てんそ)。
おおみ‐け【大御食】
天皇の食べる食物。おおみあえ。「—に仕へ奉(まつ)るとをちこちにいざり釣りけり」〈万・四三六〇〉
おおみ‐こころ【大御心】
天皇の心。叡慮(えいりょ)。
おおみ‐こと【大御言】
天皇の言葉。勅旨。みことのり。「家の子と選(えら)ひたまひて—戴き持ちて」〈万・八九四〉
おお‐みこともち【大宰】
《「みこともち」は勅旨を受けて任地を治める官》大宰府(だざいふ)の官吏。
おおみこともち‐の‐かみ【大宰帥】
「だざいのそち(大宰帥)」に同じ。
おおみこともち‐の‐つかさ【大宰府】
「だざいふ(大宰府)」に同じ。
おうみ‐しま【青海島】
山口県長門市の日本海に浮かぶ島。仙崎(せんざき)と青海大橋によって結ばれる。面積約15平方キロメートル。北岸は海食...
おおみ‐しま【大三島】
瀬戸内海にある芸予諸島で最大の島。愛媛県今治市に属する。ミカンの栽培が盛ん。宮浦に大山祇(おおやまつみ)神社がある...
おお‐みず【大水】
大雨などのため、川や湖などの水があふれて陸地を浸すこと。洪水。
おお‐みずあお【大水青蛾】
ヤママユガ科のガ。翅(はね)の開張8〜11センチ、淡青緑色で、中央に一つずつ眼状紋があり、前翅の前縁は赤紫色、後ろ...
おお‐みずなぎどり【大水薙鳥】
ミズナギドリ科の海鳥。全長49センチくらい。体の上面が黒褐色、下面は白色。島の傾斜地に穴を掘って産卵する。日本近海...
おお‐みそか【大晦日】
1年の最終の日。12月31日。おおつごもり。《季 冬》「—分別ばかり残りけり/許六」
おおみ‐たから【大御宝】
天皇の民。国民。「天の下の—の取り作れる奥つ御歳を」〈祝詞・広瀬大忌祭〉
おお‐みだいどころ【大御台所】
先代将軍の夫人の敬称。
おお‐みだし【大見出し】
1 新聞・雑誌などで、目立つように大きな活字を用いた見出し。⇔小見出し。 2 文章全体を総括した見出し。
おお‐みち【大道】
1 広い道。大通り。だいどう。⇔小道。 2 36町(約3924メートル)を1里とする里程。⇔小道。 3 長い道のり...
おおみなと【大湊】
青森県むつ市西部の地名。大湊港はもと旧日本海軍要港部のあった軍港。
おおみなと‐わん【大湊湾】
青森県北東部、下北半島のくびれた部分にある湾。陸奥(むつ)湾の支湾。オオハクチョウ・コクガンの渡来地。大湊港には海...
おおみね【大峰】
大峰山(おおみねさん)の略称。
おおみね‐いり【大峰入り】
修験者が、大峰山に登って修行すること。順の峰入りと逆の峰入りがある。峰入り。
おおみね‐おくがけみち【大峰奥駈道】
奈良県の吉野山と和歌山県の熊野三山を結ぶ道。修験者の修行道。熊野古道の中でも険しい道として知られる。靡(なびき)と...
おおみね‐さん【大峰山】
奈良県南部、大峰山脈の主要部の諸峰。特に、山上ヶ岳の通称。修験道の霊山。
おおみねさん‐じ【大峰山寺】
奈良県吉野郡天川村にある寺院。のちに修験道の開祖となった役(えん)の行者(ぎょうじゃ)が修行をし、開いたとされる霊...
おおみね‐ひじり【大峰聖】
大峰山で修行する修験者。
おおみはふり‐の‐うた【大御葬の歌】
雅楽寮大歌で、天皇の葬送のときに演奏するもの。古事記の上代歌謡をもとにしており、現代でも大葬のときに演奏する。
おおみ‐み【大御身】
天皇のからだ。玉体(ぎょくたい)。「—に太刀取り佩(は)かし」〈万・一九九〉
おお‐みや【大宮】
1 ㋐神の御座所。神社。「今年—および大寺をつくらしむ」〈舒明紀〉 ㋑天皇の御所。皇居。「天皇(すめろき)の神の尊...
おおみや【大宮】
埼玉県さいたま市中北部の区。旧市名。武蔵国一の宮の氷川(ひかわ)神社がある。江戸時代は中山道の宿駅、明治期は鉄道の...
おおみや‐アルディージャ【大宮アルディージャ】
日本プロサッカーリーグのクラブチームの一。ホームタウンはさいたま市。昭和44年(1969)発足の電電公社(NTT)...
おおみや‐く【大宮区】
⇒大宮
おおみやこうえん‐しょうどうぶつえん【大宮公園小動物園】
さいたま市大宮区、大宮公園内にある小動物園。昭和28年(1953)開園。埼玉県の県鳥であるシラコバトを飼育する。
おおみや‐ごしょ【大宮御所】
太皇太后または皇太后の御所。
おおみや‐し【大宮市】
⇒大宮
おお‐みやすんどころ【大御息所】
先帝の御息所。また、天皇の母。おおみやすどころ。「—とていますがりけるいとこなりけり」〈伊勢・六五〉