お‐ろ【悪露】
分娩(ぶんべん)後の数週間、子宮や膣(ちつ)から出る分泌物。おりもの。
おろ【疎】
[接頭]動詞・形容詞などに付いて、少し、わずかに、ぼんやり、などの意を表す。「—おぼえ」「—ねぶる」「—よし」
おろ‐い・ゆ【疎癒ゆ】
[動ヤ下二]病気・傷などが、いくらかよくなる。「三日ばかりを隔てて、杖(つゑ)の目—・ゆるほどに」〈今昔・二九・三〉
おろ‐おぼえ【疎覚え】
ぼんやりした記憶。うろおぼえ。「国をお出なされたは、三つの時で—」〈浄・丹波与作〉
おろ‐おろ
[副](スル) 1 驚きや悲しみなどの衝撃でうろたえるさま。「父の死にただ—(と)するばかりだった」 2 声を震わ...
おろおろ‐ごえ【おろおろ声】
取り乱したときの、不安におびえ今にも泣きだしそうな声。
おろおろ‐なみだ【おろおろ涙】
取り乱して分別もなく泣いて流す涙。「思案して見てくだされと小声ながらも—」〈一葉・別れ霜〉
おろ‐か【疎か】
[形動][文][ナリ] 1 (「…はおろか」「…もおろか」などの形で)言うまでもないことである。もちろん。「掃除は...
おろ‐か【愚か】
[形動][文][ナリ]《「疎か」と同語源》 1 頭の働きが鈍いさま。考えが足りないさま。「彼の言葉を—にも信じてし...
おろか‐し・い【愚かしい】
[形][文]おろか・し[シク]愚かである。ばかげている。「—・い行為」 [派生]おろかしげ[形動]おろかしさ[名]
おろか‐もの【愚か者】
おろかな人間。愚者(ぐしゃ)。
おろが・む【拝む】
[動マ四]おがむ。「—・みて仕へまつらむ」〈推古紀・歌謡〉
おろ・く
[動カ下二]ぼける。ぼんやりする。「—・け酔へるが如し」〈景行紀〉
おろく‐ぐし【お六櫛】
長野県木曽郡藪原(やぶはら)の名物のすき櫛。黄楊(つげ)などで作り、歯が細く、密で長い。江戸中期にお六という女性が...
おろし【下ろし/降ろし】
1 下ろすこと。下へ移すこと。「雪—」 2 役職・地位を下げたり、辞めさせたりすること。「総理—が本格化」 3 新...
おろし【卸(し)】
《「下ろし」と同語源》問屋が商品を小売店に売り渡すこと。「—の値段」
おろし【颪】
《「下ろし」と同語源》冬季に山などから吹き下ろす風。「六甲—」 [補説]「颪」は国字。
オロシ
コスタリカ中央部の町。首都サンホセの南東約30キロメートル、レベンタゾン川が刻むオロシ渓谷に位置する。同国有数のコ...
おろし‐あえ【下ろし和え/卸し和え】
下ろし大根で野菜・きのこ・魚・貝類などをあえること。また、あえたもの。
おろし‐あゆみ【下ろし歩み】
足をまっすぐに踏み下ろしゆっくり歩く歩き方。遊女の歩き方。「—の道中は、花の立ち木のそのままに、ぬめり出でたる如く...
おろし‐うり【卸売(り)】
[名](スル)生産者や輸入業者から大量の商品を仕入れ、小売商に売り渡すこと。また、その業種や業者。
おろしうり‐がし【卸売(り)菓子】
⇒流通菓子
おろしうり‐ぎょう【卸売業】
他者から購入した商品を、性質や形状を変えずに、他の事業者に販売する事業。また、その事業者。
おろしうり‐ぎょうしゃ【卸売業者】
他の者から仕入れた商品を、小売業者や他の卸売業者に販売する事業。また、業務用に使用される商品を販売する事業などをい...
おろしうりぎんこう‐ぎょうむ【卸売銀行業務】
⇒ホールセールバンキング
おろしうり‐しじょう【卸売市場】
生鮮食料品などの卸売取引のための市場。
おろしうりしじょう‐ほう【卸売市場法】
卸売市場の開設や卸売取引に関する規制等について定めることにより、卸売市場の健全な運営ならびに生鮮食料品等の生産・流...
おろしうり‐しょう【卸売商】
卸売業あるいは卸売業者のこと。問屋。
おろしうり‐てすうりょう【卸売(り)手数料】
生産者などが生鮮食品等を卸売市場に出荷し、販売を卸売業者に委託する際に支払う手数料のこと。競り・相対売り等を通じて...
おろしうり‐ぶっかしすう【卸売物価指数】
卸売り段階での物価の変動を測るための指数。日本銀行が基準年次・品目を定めて調査し、発表する。WPI(wholesa...
おろし‐がね【下ろし金/卸し金】
大根・しょうが・わさび・山芋などをすり下ろす器具。金属・陶器などの板に、多くの小突起をつけたもの。
おろし‐きょうきゅうじぎょうしゃ【卸供給事業者】
電気事業者の旧類型の一つ。一般電気事業者に電気を供給する一般電気事業者および卸電気事業者以外の事業者で、一般電気事...
おろし‐ぐすり【下ろし薬/堕ろし薬】
堕胎のための薬。
おろし‐こ・む【下ろし籠む】
[動マ下二]御簾(みす)・格子などを下ろして、中に身をこもらせる。「御精進(さうじ)にて、御簾—・めて行はせ給ふ」...
おろし‐ごめ【下ろし米】
お下がりの米。「大饗(たいきゃう)の—とて、給仕したる恪勤(かくご)の者どもの食ひけるなり」〈宇治拾遺・一〉
おろし‐しょう【卸商】
卸売りを業とする商人。卸売商。
おろし‐ず【下ろし酢】
大根おろしと合わせ酢を混ぜたもの。みぞれ酢。
おろし‐た・つ【下ろし立つ】
[動タ下二] 1 下ろして立たせる。牛車(ぎっしゃ)から牛を外して轅(ながえ)を榻(しじ)に掛ける。「御車—・てよ...
おろし‐たて【下ろし立て】
新調した品を使い始めたばかりのこと。また、その品。「—の洋服」
おろし‐だいこん【下ろし大根/卸し大根】
大根をすり下ろしたもの。大根下ろし。
おろし‐でんきじぎょうしゃ【卸電気事業者】
電気事業者の旧類型の一つ。200万キロワットを超える発電設備を有し、一般電気事業者に対して電気を供給する事業者。電...
おろし‐でんきつうしんえきむ【卸電気通信役務】
⇒キャリアズキャリア
おろしでんりょくとりひき‐しじょう【卸電力取引市場】
電力を売買する市場。日本では平成15年(2003)に設立された日本卸電力取引所において、平成17年(2005)4月...
おろし‐どんや【卸問屋】
小売りをしない、卸売り専門の問屋。
おろし‐なみ【卸並(み)】
商品の小売値段が卸値と同じか、それに近いこと。
おろし‐に【下ろし煮/卸し煮】
サバ・カレイなどを薄味で煮て、仕上がりに下ろし大根を加えたもの。
おろし‐ね【卸値】
卸売りの値段。卸値段。
おろし‐ねだん【卸値段】
「卸値」に同じ。
オロシャ
ロシアの旧称。江戸末期に用いられた。
おろ・す【下ろす/降ろす】
[動サ五(四)] 1 上から下に移動させる。 ㋐高い所から低い方へ移す。「屋根の雪を—・す」「腰を—・す」⇔上げる...