かさね【重ね/襲】
[名] 1 重ねること。また、重ねたもの。 2 衣服を重ねて着ること。また、その衣服。重ね着。 3 (襲)平安時代...
かさね【累】
承応・寛文(1652〜1673)ごろ、下総(しもうさ)の羽生(はにゅう)村にいたという醜女(しこめ)。夫与右衛門に...
カサネ
ボツワナ北東部の都市。ジンバブエ、ザンビア、ナミビアとの国境に近い。チョベ川南岸に位置し、南郊にチョベ国立公園があ...
かさねあわせ‐の‐げんり【重ね合(わ)せの原理】
二つ以上の波が、ある点を同時に通過するときの変位は、それぞれの変位のベクトルの和で与えられるという原理。重畳(ちょ...
かさね‐いづつ【重井筒】
紋所の名。ひし形の井げたを二つ重ねたもの。
かさね‐うじ【重ね氏】
氏・名字などにほかの称号を重ねて家を表すこと。佐佐木六角・三浦由田などの類。
かさね‐うちき【重ね袿】
《「かさねうちぎ」とも》平安時代以降、公家の女子が日常着として、単(ひとえ)の上に袿を数枚重ねて着ること。重ねの袿...
かさね‐おうぎ【重ね扇】
紋所の名。扇をいくつか組み合わせたもの。
かさね‐おち【重ね落ち】
庭園の滝で、二重三重と階段状に水が流れ落ちるようにしたもの。
かさね‐おりもの【重ね織物】
縦糸・横糸にそれぞれ2種以上、または、いずれかに3種以上の糸を用いて、組織が二重三重になるように織った織物の総称。...
かさね‐がさね【重ね重ね】
[副] 1 同じようなことが繰り返されるさま。たびたび。「—ご迷惑をおかけしました」「—の不幸」 2 念入りに相手...
かさね‐がわらけ【重ね土器】
1 いく枚も重ねた土器。 2 三献(さんこん)・五献など定まった数の杯のほかに、さらに重ねる杯。 3 旅立ちのとき...
かさね‐ぎ【重ね着】
[名](スル)衣服を何枚も重ねて着ること。また、その衣服。《季 冬》「—に寒さもしらぬ姿かな/鬼貫」
かさね‐ぎり【重ね切り/重ね斬り】
1 物を重ねておいて切ること。 2 不義密通をした男女を、一緒に斬ること。重ね胴。「女郎共に—にやあふべきと」〈浮...
かさね‐く【重ね句】
1首の和歌に、同じ語句、または同音の語句を重ねて用いること。「足引の山の山鳥もる山も」の「山」の類。
かさね‐くるわ【重ね郭】
山城で、郭を幾重にも重ねて築いたもの。
かさね‐こそで【重ね小袖】
小袖を重ねて着ること。また、そのようにして着た小袖。→小袖
かさね‐ことば【重ね言葉/重ね詞】
1 意味を強めるために、同じ言葉、または同じ意味の言葉を重ねて用いること。また、その言葉。「降りに降る」「仮庵(か...
かさね‐さかずき【重ね杯】
1 大・中・小を重ねてひと組とする杯。組み杯。 2 何杯も続けて酒を飲むこと。
かさね‐しょうぞく【襲装束】
舞楽で舞人が着用する装束の一。鳥兜(とりかぶと)・袍(ほう)・半臂(はんぴ)・下襲(したがさね)・指貫(さしぬき)...
かさね‐じ【重ね字】
「踊り字」に同じ。
かさね‐じゅう【重ね重】
「組み重(じゅう)」に同じ。
かさね‐すずり【重ね硯】
書道の道具一式を二つの箱に分けて入れ、重ねたもの。重ね硯箱。
かさね‐ずり【重ね刷(り)】
[名](スル)多色印刷で、ある色で刷り上げたあとに別の色を重ねて印刷すること。また、そのもの。
かさね‐せった【重ね雪駄】
表の真竹(まだけ)の皮と裏の獣皮との間に、淡竹(はちく)の皮を挟み込んで作った雪駄。
かさね‐そうぞく【襲装束】
⇒かさねしょうぞく
かさね‐ぞうり【重ね草履】
表の真竹(まだけ)の皮と裏の革との間に淡竹(はちく)の皮などを挟んで作った草履。
かさね‐だて【重ね楯】
敵の矢を防ぐため、幾枚も盾を重ねて立てること。また、その盾。
かさね‐だんす【重ね箪笥】
二つ以上を重ねて、ひと棹(さお)とした箪笥。
かさね‐ちがいだな【重ね違い棚】
二段以上に重ねて作った違い棚。床の間や書院の脇に設ける。
かさね‐ちゃわん【重ね茶碗】
茶の湯で、客が多人数の場合、2個の茶碗を重ねて持ち出し、濃茶または薄茶をたてる方式。
かさね‐つぎ【重ね継ぎ】
和裁で、縫っている途中で糸が終わったときの糸の継ぎ方。少し手前から縫い目を重ねて縫い継ぐこと。
かさね‐つぎて【重ね継(ぎ)手】
二つの部材の端を互いに重ねて結合する方式の継ぎ手。鉄筋コンクリート構造で多く用いられる。ラップジョイント。
かさね‐づま【重ね褄】
着物の褄をいく重にも重ねて着ること。着物を何枚も重ねて着ること。
かさね‐て【重ねて】
[副] 1 同じことを繰り返すさま。もう一度。再び。「—注意する」 2 この次。今後。「右の御算用は—きっと致さる...
かさね‐ぬい【重ね縫い】
2枚の布端を少し重ね、その中央を縫うこと。重ね接(は)ぎ。
かさね‐の‐いろめ【襲の色目】
平安時代以降、公家社会に行われた衣服の表地と裏地、また衣服を重ねて着たときの色の取り合わせの種目。男子では直衣(の...
かさね‐のみ【重ね飲み】
1 酒を立て続けに飲むこと。 2 酒気帯び運転などをした者が、飲酒量の特定をさまたげる目的で、その場でさらに酒を飲...
かさね‐へんじ【重ね返事】
「はいはい」のように同じ言葉を繰り返した返事。
かさね‐もち【重ね餅】
1 大小二つ重ねにした餅。御供え。鏡餅。 2 相撲などで、双方が組み合ったまま、重なって倒れること。
かさね‐もよう【重ね模様】
織り出したり染め出したりした地模様の上に、さらに浮き模様を重ねたもの。
かさね‐やき【重ね焼(き)】
1 陶器などの焼き方で、器を何重にも積み重ねて焼く方法。器の接する部分には釉(うわぐすり)をかけない。 2 写真で...
かさ・ねる【重ねる】
[動ナ下一][文]かさ・ぬ[ナ下二] 1 物の上に、さらにそれと同類の物を載せる。「書類を—・ねる」「着物を—・ね...