かな‐し【仮名詩】
漢詩の絶句や律の体に倣って試みられた俳諧体の詩。各務支考(かがみしこう)の創意。蕪村の「春風馬堤曲」の類。
かなし・い【悲しい/哀しい/愛しい】
[形][文]かな・し[シク] 1 心が痛んで泣けてくるような気持ちである。嘆いても嘆ききれぬ気持ちだ。「友が死んで...
かなしいだけ【悲しいだけ】
藤枝静男の短編小説集。妻の30年以上に及ぶ闘病生活から死までを描いた私小説。昭和54年(1979)刊行。同年、第3...
かなしいワルツ【悲しいワルツ】
《原題、(フランス)Valse triste》シベリウスの管弦楽曲。1904年作曲。クオレマの第1曲を改編。悲しき...
かな‐しき【鉄敷(き)/金敷(き)】
鍛造や板金作業をするとき、加熱した材料をのせる鋳鉄または鋳鋼製の台。上面は平らで、工作物を曲げるときに用いる角(つ...
かなしきがんぐ【悲しき玩具】
石川啄木(いしかわたくぼく)の第2歌集。明治45年(1912)刊。晩年の194首と歌論2編を収める。
かなしきせんき【悲しき戦記】
伊藤桂一の連作短編小説集。昭和38年(1963)刊行。第二次大戦中の経験・実話をもとに描いた戦記集。
かなしきちち【哀しき父】
葛西善蔵の処女小説。大正元年(1912)、同人誌「奇蹟」創刊号に葛西歌棄(うたすつ)の筆名で発表。
かなしけ‐く【悲しけく】
《形容詞「かな(悲)し」のク語法》悲しいこと。「—ここに思ひ出いらなけくそこに思ひ出」〈万・三九六九〉
かな‐しばり【金縛り】
1 身動きができないように、厳しく縛りつけること。「—にあったように、からだが動かない」 2 金銭の力で人の自由を...
かなしばり‐の‐ほう【金縛りの法】
不動明王の威力により、鎖で縛ったように人をまったく身動きできないようにする法。
かなしび【悲しび/哀しび】
「悲しみ」に同じ。「時うつり、事去り、楽しび—行きかふとも」〈古今・仮名序〉
かな‐しぶ【金渋/鉄渋】
水にまじった鉄のさび。
かなし・ぶ【悲しぶ/哀しぶ/愛しぶ】
[動バ四] 1 「悲しむ1」に同じ。「法顕(ほっけん)三蔵の、天竺(てんぢく)に渡りて、故郷の扇を見ては—・び」〈...
かなしみ【悲しみ/哀しみ/愛しみ】
1 悲しむこと。悲しい気持ちや心。悲嘆。「—の色を浮かべる」「—に暮れる」⇔喜び。 2 (愛しみ)いとおしむこと。...
かなしみのにんしき【悲しみの認識】
《原題、(イタリア)La cognizione del dolore》イタリアの小説家、ガッダによる小説。1938...
かなしみよこんにちは【悲しみよこんにちは】
《原題、(フランス)Bonjour tristesse》サガンの処女長編小説。1954年刊。著者が18歳のときの作...
かなし・む【悲しむ/哀しむ/愛しむ】
[動マ五(四)] 1 心が痛む思いだ。悲しく思う。また、なげかわしく思う。「別れを—・む」「道徳心の低下を—・む」...