か‐の‐こ【鹿の子】
1 シカの子。転じて、シカ。かこ。《季 夏》「廻廊を—が駆くる伽藍かな/誓子」 2 「鹿の子絞り」の略。 3 「鹿...
かのこ‐あみ【鹿の子編み】
棒針編みの一。表編みと裏編みを上下左右ともに交互にして凹凸を出す方法。また、その編み地。苔(こけ)編み。
かのこ‐うお【鹿の子魚】
イットウダイの別名。
かのこ‐うち【鹿の子打ち】
木材を手斧(ちょうな)でまだらに削ること。鹿の子削り。
かのこ‐おび【鹿の子帯】
鹿の子絞りの模様の帯。
かのこ‐が【鹿の子蛾】
鱗翅(りんし)目カノコガ科のガ。翅(はね)の開張3〜4センチ。翅は黒色の地に白紋が散在し、体に橙色の2本の帯がある...
かのこぎ‐たけしろう【鹿子木孟郎】
[1874〜1941]洋画家。岡山の生まれ。号、不倒。小山正太郎に学び、渡仏してローランスに師事。帰国後、関西美術...
かのこ‐しぼり【鹿の子絞(り)】
鹿の背の白いまだらに似た絞り染め。鹿の子染め。鹿の子結い。鹿の子目結い。
かのこ‐じ【鹿の子地】
鹿の子絞り用の生地。また、そのごく地の薄い縮緬(ちりめん)。
かのこ‐ずり【鹿の子摺り】
壁の下地を平らにするため、くぼんだ所を漆喰(しっくい)で塗り埋めること。その塗ったあとが鹿の子模様になるところからいう。
かのこ‐そう【鹿の子草/纈草】
スイカズラ科の多年草。やや湿った草地に生え、高さ30〜80センチ。羽状に切れ込みのある葉を対生。晩春、淡紅色の小花...
かのこ‐ぞめ【鹿の子染(め)】
「鹿の子絞り」に同じ。
かのこ‐なしじ【鹿の子梨子地】
蒔絵(まきえ)の技法の一。梨子地の中に平目粉(ひらめふん)をまいて研ぎ出したもの。
かのこ‐ぬい【鹿の子繍】
刺繍(ししゅう)で、鹿の子絞りのような模様をみせる方法。絞り縫い。
かのこ‐まだら【鹿の子斑】
鹿の毛並みにみられる白い斑点。ある地色に、白い斑点のある模様。
かのこ‐めゆい【鹿の子目結い】
「鹿の子絞り」に同じ。
かのこ‐もち【鹿の子餅】
餅菓子の一。餅や求肥(ぎゅうひ)などを包んだ赤小豆(あかあずき)のさらし餡(あん)の上に、蜜煮した小豆粒をつけたも...
かのこもち【鹿の子餅】
江戸中期の咄本(はなしぼん)。1巻。木室卯雲(きむろぼううん)作。明和9年(1772)刊。63話の小咄から成り、軽...
かのこ‐もん【鹿の子紋】
鹿の子絞りの模様。
かのこ‐ゆい【鹿の子結い】
1 「鹿の子絞り」に同じ。 2 鹿の子絞りに染めるため、絹や布を糸でつまみ縛ること。 3 近世、上方で2の仕事をす...
かのこ‐ゆり【鹿の子百合】
ユリ科の多年草。崖地に生え、高さ1〜1.5メートル。葉は細長い楕円形。夏、白や桃色の花を下向きにつけ、内面には紅色...
かのこりょうらん【かの子撩乱】
瀬戸内晴美による岡本かの子の伝記小説。昭和37年(1962)から昭和39年(1964)にかけて「婦人画報」誌に連載...