かぶと【兜/冑/甲】
1 武将が頭部を防護するためにかぶった武具。頭を入れるところを鉢(はち)、その下に垂れて頸部(けいぶ)を覆う部分を...
かぶと‐えび【兜蝦】
背甲目カブトエビ科の甲殻類。体長2〜3センチ。甲殻は卵形で、尾部は細長く、2本の長い突起が伸び、40対(つい)以上...
かぶと‐かけ【兜掛(け)】
兜を掛けておく台。陣中用と座敷用の飾り台とがある。陣中用は、等身の柄に兜の鉢裏を支える丸板をつけ、その下に緒搦みの...
かぶと‐がに【兜蟹/鱟魚】
剣尾綱カブトガニ科の節足動物の総称。カニではなく、クモ類の近縁。古生代からの現存種で、生きた化石といわれる。全長約...
かぶと‐がね【兜金】
太刀の柄頭(つかがしら)にかぶせる金物。
かぶと‐ぎく【兜菊】
トリカブトの別名。
かぶと‐くび【兜首】
兜をかぶった、身分のある武将の首。 [補説]書名別項。→兜首
かぶとくび【兜首】
大池唯雄の短編小説。昭和13年(1938)発表。同年、「秋田口の兄弟」とあわせ第8回直木賞受賞。
かぶと‐ごけ【兜苔】
ヨロイゴケ科の地衣類。山地の地上や岩面・樹皮などにつく。鹿の角形の切れ込みのある不規則な葉状で、表面は黄色がかった...
かぶと‐ずきん【兜頭巾】
江戸時代の火事装束の一。騎馬の武士がかぶった兜形の頭巾で、錏(しころ)の部分を羅紗(ラシャ)で作り、金糸などで縫い...
かぶと‐たて【兜立て】
「兜掛(かぶとか)け」に同じ。
かぶと‐ちょう【兜町】
東京都中央区の地名。東京証券取引所を中心に、証券会社や銀行が集中する。日本橋兜町。 俗に、東京証券取引所のこと。
かぶと‐づくり【兜造(り)】
草葺(くさぶ)き寄せ棟屋根の妻側下部を切り落とし、障子窓を設けた民家形式。屋根裏を養蚕室とする。関東西部・山梨・長...
かぶと‐に【兜煮】
タイの頭を甘辛く煮た料理。兜を置いたように盛り付ける。
かぶと‐にんぎょう【兜人形】
端午の節句に飾る、兜をつけた武者人形。五月雛。《季 夏》
かぶと‐の‐お【兜の緒】
兜の鉢についていて、あごのところで結ぶひも。忍びの緒。
兜(かぶと)の緒(お)を締(お)・める
気持ちを引き締めて用心する。「勝って—・めよ」
かぶと‐の‐てさき【兜の手先】
兜の吹き返しの前方。
かぶと‐の‐ほし【兜の星】
兜の鉢の表面についている、多くのいぼ状の突起。
かぶと‐ばち【兜鉢】
1 兜の主要部で、頭部を覆う部分。兜の鉢。 2 兜の鉢のように、広くて深い大形のどんぶり。
かぶと‐ばな【兜花】
トリカブトの別名。
かぶと‐むし【兜虫/甲虫】
コガネムシ科の昆虫。体長4〜5センチ。体は黒褐色でつやがあり、雄は頭に角をもつ。主に夜活動し、クヌギ・サイカチなど...
かぶと‐やき【兜焼(き)】
タイなどの頭を照り焼きにした料理。ふつう目と目の間から包丁を入れ、二つに開いて焼く。
兜(かぶと)を脱(ぬ)・ぐ
《降伏の意思表示であるところから》相手の力を認めて降参する。「君の熱意には—・ぐよ」