かや【茅/萱】
屋根をふく材料とする草。イネ科のススキ・チガヤやカヤツリグサ科のスゲなどの総称。《季 秋》「—の穂の稚(おさな)き...
かや【榧】
イチイ科の常緑高木。山野に自生し、高さ約20メートルに達する。葉は平たい線状で先がとがる。雌雄異株。4月ごろ花が咲...
か‐や【蚊帳/蚊屋】
夏の夜、蚊や害虫を防ぐため、四隅をつって寝床を覆う道具。麻・木綿などで粗く織って作る。かちょう。《季 夏》「—つる...
かや【加耶/伽倻】
古代、朝鮮半島南部にあった小国家群の総称。また、その地域名。金官加耶(金海)と大加耶(高霊)が有力国であったが、6...
カヤ
ケニア南部、モンバサ以南のインド洋沿岸部に点在する森林に囲まれた集落跡。16世紀から17世紀頃にバンツー族系のミジ...
かや
[終助]《終助詞「か」+間投助詞「や」から》体言・活用語の連体形に付き、感動・詠嘆を表す。…ことだなあ。「慨(うれ...
か‐や
[連語]《係助詞「か」+間投助詞「や」》 1 (多く「とかや」の形で)不確定な伝聞または推定の意を表す。…とかいう...
かや‐いん【紙屋院】
⇒かみやいん
カヤオ
ペルー首都リマの西部にある港町。太平洋に面する。16世紀にリマの外港として建設された。南米太平洋岸の主要な貿易港で...
かや‐おい【茅負】
軒の先端で、垂木(たるき)の上に渡す横木。この上に裏甲(うらごう)を載せ軒先を支える。
かや‐かや
[副] 1 「がやがや」に同じ。「御随身ども—と言ふを制し給ひて」〈源・宿木〉 2 声高に笑う声を表す語。からから...
かや‐がみ【紙屋紙】
⇒かみやがみ
カヤキョユ
トルコ南西部にある廃村。フェティエの南西約10キロメートルに位置する。中世末期よりギリシャ正教会のキリスト教徒が居...
かや‐きん【伽倻琴/加耶琴】
朝鮮の楽器。箏(そう)に似た12弦の撥弦(はつげん)楽器。新羅琴(しらぎごと)。
か‐やく【火薬】
熱や衝撃によって爆発する物質で、そのエネルギーを有効に利用できるもの。火薬類取締法では、弾丸などの発射薬とロケット...
か‐やく【加役】
1 本職以外に臨時につとめる役。また、その人。 2 律令制で、正規の夫役(ぶやく)のほかに追加された臨時の夫役。 ...
か‐やく【加薬】
1 漢方で、主薬の薬効を増すため、または飲みよくするために、少量の補助薬を加えること。また、その薬。 2 食物に添...
か‐やく【可約】
分数や整式などで、約分することができること。「—分数」
か‐やく【課役】
⇒かえき(課役)
かや‐くぐり【茅潜】
イワヒバリ科の鳥。全長14センチくらい。上面は赤みがかった暗褐色に縦斑があり、下面は暗灰色。日本特産。高山のハイマ...
かやく‐こ【火薬庫】
1 火薬などをしまっておく倉庫。かやくぐら。 2 大事件・紛争などが起こる危険性の高い場所。「ヨーロッパの—」
かやく‐ごはん【加薬御飯】
⇒加薬飯
かやく‐めし【加薬飯】
主に関西で、五目飯のこと。
かやくるい‐とりしまりほう【火薬類取締法】
火薬類の製造・販売を許可制とするほか、貯蔵・運搬・消費その他の取り扱いについて規制する法律。昭和25年(1950)施行。
かや‐さん【伽倻山】
韓国中南部にある山。標高1430メートル。国立公園。南麓に海印寺がある。
かや‐しらお【加舎白雄】
[1738〜1791]江戸中期の俳人。信濃国上田の人。本名、吉春。別号は、昨烏・白尾坊など。諸国を遊歴し、江戸に春...
かや‐じ【蚊帳地】
蚊帳に用いる布地。麻糸や木綿糸を粗く織ったもの。
かや・す【返す】
[動サ五(四)]「かえす」の音変化。中世以降の語。現代では関西・北陸地方の方言。「ただで—・したらつまらん」〈水上...
か‐やす・し【か易し】
[形ク]《「か」は接頭語》 1 容易である。たやすい。「手放(たばな)れも還来(をち)も—・きこれ(=鷹ノコト)を...
カヤック
1 エスキモーが猟に用いる小舟。木の枠にアザラシの皮を張って作る。 2 1に似た競技用カヌー。両端に水かきのあるパ...
か‐やつ【彼奴】
[代]三人称の人代名詞。ののしっていう語。きゃつ。あいつ。「—が方の者ども(=敵方ノ兵)いと多く死にけるは」〈大鏡...
かやつり‐ぐさ【蚊帳吊草/莎草】
1 カヤツリグサ科の一年草。畑や荒れ地に生え、高さ約40センチ。茎は三角柱、葉は線形。夏、茎の先に葉状の長い苞(ほ...
かや‐と【茅戸/萱所】
茅で覆われている尾根や山腹。山村や登山者の間でいう。
カイヤナイト
⇒藍晶石
かや‐ねずみ【萱鼠】
ネズミの一種。体長6センチくらいで尾も同じくらい。河原の茅の茂みなどにすむ。夏から冬にかけ、ススキの茎などの地上数...
かや‐の【茅野/萱野】
茅の生えている野原。「葛城(かづらき)の高間の—はや知りて」〈万・一三三七〉
かや‐の‐あぶら【榧の油】
榧の実からしぼりとった上等の植物油。食用・灯用・理髪用とする。
かや‐の‐いん【高陽院/賀陽院】
平安京の中御門大路南、大炊御門大路北にあった、桓武天皇の皇子賀陽(かや)親王の邸宅。後冷泉(ごれいぜい)・後三条天...
かやのきまつり【榧の木祭り】
高城修三の中編小説。昭和52年(1977)、新潮新人賞、第78回芥川賞受賞。
かや‐の‐そと【蚊帳の外】
《蚊帳の外で蚊に刺されていることから》無視され、不利な扱いを受けること。また、物事に関与できない位置に置かれること...
かや‐の‐とよとし【賀陽豊年】
[751〜815]平安初期の漢学者。「凌雲集」の撰進に参加。その詩文は「凌雲集」「経国集」に収載。
かや‐の‐みや【賀陽宮】
皇族の宮号の一。元治元年(1864)伏見宮邦家親王の第4王子の朝彦親王(中川宮)が創始。のち、久邇宮(くにのみや)...
かや‐ば【茅場/萱場】
屋根を葺(ふ)くのに用いる茅を刈る所。また、秣(まぐさ)を刈る所。
かやば‐ちょう【茅場町】
東京都中央区の地名。江戸時代には薬師堂の縁日の植木市で知られた。現在は証券会社が多い。日本橋茅場町。
かや‐ぶき【茅葺き/萱葺き】
茅で屋根を葺くこと。また、その屋根。
かや‐ぶね【茅船/萱船】
茅を積んだ船。船軍(ふないくさ)のとき、火をつけて敵船にむけて放った。
カヤプテ
フトモモ科の常緑高木。高さ15〜30メートル。樹皮は白色、枝が垂れ下がる。葉から油をとり、鎮痛や香料に用いる。東南...
カヤマ
⇒カイアマ
かやま‐またぞう【加山又造】
[1927〜2004]日本画家。京都の生まれ。東京美術学校卒。多摩美大・東京芸大教授。創画会創立会員。山本丘人に師...
かや‐みそ【榧味噌】
白味噌に、煎(い)ってすりつぶした榧の実をまぜ、砂糖・胡麻(ごま)などを加えた食品。