からす【烏/鴉】
1 スズメ目カラス科カラス属の鳥の総称。全長33〜61センチ。全体に黒色か、黒に灰色や白色の部分をもつ。くちばしが...
から‐す【皆素】
花札の勝負で、初めに配られた7枚の札が、すべて点にならない素札(すふだ)であること。
カラス
[1923〜1977]米国生まれのギリシャ系ソプラノ歌手。イタリアオペラを中心に活躍し、多彩な声質と深い演技力で世...
から・す【枯らす】
[動サ五(四)]《「涸らす」と同語源》草木を枯れさせる。「丹精した植木を—・す」
から・す【涸らす】
[動サ五(四)] 1 水のかれた状態にする。「井戸を—・す」 2 乾燥させる。水分をなくする。「鰹節でも—・してお...
から・す【嗄らす】
[動サ五(四)]《「涸らす」と同語源》声をかすれさせる。「声を—・して叫ぶ」
からす‐あげは【烏揚羽】
アゲハチョウ科のチョウ。翅(はね)の開張8〜13センチで、黒色の地に金緑色の鱗粉(りんぷん)を散布する。幼虫はコク...
からす‐いし【烏石】
1 黒色でつやのある石。漆石(うるしいし)とよぶ黒曜石のこと。 2 石炭の異称。
からす‐うり【烏瓜】
ウリ科の蔓性(つるせい)の多年草。山野に生え、巻きひげで他に絡みつく。葉は手のひら状に浅く裂ける。雌雄異株。夏の夕...
からす‐おうぎ【烏扇】
《「烏扇(うせん)」を訓読みにした語》アヤメ科の植物ヒオウギの古名。「蓬生(よもぎふ)は様異なりや庭の面(おも)に...
からす‐おどし【烏威し】
烏の止まるのを防ぐために、屋根に仕掛けたおどし縄。
からす‐かんざえもん【烏勘左衛門】
1 《烏と同じ頭韻の「勘左衛門」を重ねて》カラスを人名に擬した語。 2 色の黒い人をあざけっていう語。
からす‐がい【烏貝】
1 イシガイ科の二枚貝。湖沼にすみ、貝殻は楕円形で殻長約20センチ。殻表は黒く光沢があり、内面は真珠光沢が強い。肉...
烏(からす)が鵜(う)の真似(まね)
「鵜の真似をする烏」に同じ。
からす‐がしら【烏頭】
《「烏頭(うとう)」を訓読みにした語》馬の後脚の、外に向いてとがった関節。くわゆき。
からす‐がね【烏金】
《翌朝、烏が鳴くまでに返さなければならない金の意》日歩で借りて、借りた翌日にすぐ返すという条件の高利の金。
からす‐がみ【烏紙】
畳の縁布の下敷きに用いる紺黒色の和紙。
からす‐がわ【烏川】
群馬県西南部を流れる川。鼻曲山(標高1655メートル)に源を発し、途中鏑(かぶら)川・神流(かんな)川などと合流し...
から‐すき【唐鋤/犂】
1 柄が曲がっていて刃の広いすき。牛馬に引かせて田畑を耕すのに用いる。うしぐわ。 2 「唐鋤星」の略。
からすき‐ぼし【唐鋤星】
二十八宿の一、参宿(しんしゅく)の和名。星の配置を唐鋤に見立てた名。→参(しん)
からす‐ぐち【烏口】
製図用具の一。2枚のくちばし状の部分の間に墨汁を含ませて線を引くもの。
からす‐ざ【烏座】
南天の小星座。主な4個の星が小さい四角形を作る。5月下旬の午後8時ごろ南中する。四つ星。学名 (ラテン)Corvus
からす‐ざんしょう【烏山椒】
ミカン科の落葉高木。暖地に自生。枝に短いとげが多い。葉はサンショウに似て大きい。雌雄異株。夏、淡黄色の小花を円錐状...
から‐すし【から鮨】
⇒卯の花鮨
からす‐だな【烏棚】
床の間・書院などのわきに設ける、上下二組みの違い棚のある棚。
からす‐てんぐ【烏天狗】
烏のくちばしのような口つきをしているという小天狗。→天狗(てんぐ)
からす‐とび【烏飛び】
1 能「翁」で三番叟(さんばそう)によって演じられる舞の型。声を掛けて横にとびはねる。 2 江戸時代の防火装置。屋...
からす‐とんび【烏鳶】
タコ・イカの口にある、上下あごに相当する顎板(がくばん)のこと。黒褐色をし、これで食物を咀嚼(そしゃく)する。
からす‐なき【烏鳴き】
烏がやかましく鳴くこと。その鳴き声から吉凶が占えるとされ、特に凶事の起きる前兆とする俗信がある。
烏(からす)に反哺(はんぽ)の孝(こう)あり
《烏は成長ののち、親鳥の口にえさを含ませて、養育の恩に報いるという「事文類聚」などの故事から》烏さえ親の恩に報いる...
からす‐ねこ【烏猫】
黒色の毛の猫。 [補説]江戸時代、労咳(ろうがい)(肺結核)の者が飼うと病気が治るとする俗信があった。
からす‐の‐あしあと【烏の足跡】
目じりにできる小じわ。
からす‐のえんどう【烏野豌豆】
マメ科の越年草。山野や道端にみられ、高さ60センチくらい。葉は羽状複葉で、先端は巻きひげとなる。春、淡紅紫色の蝶形...
烏(からす)の頭(かしら)が白(しろ)くなる
《人質になっている燕の太子丹に、秦王が烏の頭が白くなり、馬に角が生えたら帰国を許すと言ったという「史記」刺客伝賛注...
烏(からす)の頭(かしら)白(しろ)く馬(うま)角(つの)を生(しょう)ず
⇒烏の頭が白くなる
烏(からす)の髪(かみ)
黒くてつやのある髪。
からす‐の‐きゅう【烏の灸】
子供などの口のわきにできる白いただれ。
烏(からす)の行水(ぎょうずい)
入浴時間が短いことのたとえ。
からす‐の‐ごま【烏の胡麻】
アオイ科の一年草。山野や荒れ地に生え、高さ約60センチ。葉は卵形で先がとがる。秋、黄色い5弁花が咲く。実は細長い角状。
烏(からす)の雌雄(しゆう)
《「詩経」小雅・正月から》二つのものが似ていて区別しにくいことのたとえ。
からすのぬれば‐いろ【烏の濡れ羽色】
水にぬれた烏の羽のように、黒くてつやつやした色。「髪は—」
からす‐ば【烏羽】
烏の羽。黒い羽。敏達天皇の代に、高麗(こま)から来た、烏の羽に墨書きした手紙を湯気で蒸し、帛(ねりきぬ)に押し写し...
からすば‐いろ【烏羽色】
烏の羽の色。黒く青みのあるつややかな色。また、黒い色。からすば。
からす‐ばと【烏鳩】
ハト科の鳥。全長約40センチ。全身黒色で緑色の光沢がある。日本特産で、伊豆諸島・小笠原諸島・琉球諸島などの森林にす...
からす‐びしゃく【烏柄杓】
サトイモ科の多年草。畑などに生え、高さ約20センチ。葉は3枚の小葉からなり、長い柄の中ごろと上端とに1個ずつむかご...
からす‐ぶえ【烏笛】
歌舞伎で、烏の鳴き声の効果音を出す笛。竹筒の内部に太さの異なる竹筒を三重に入れ、リードをつけたもの。
からす‐へび【烏蛇】
シマヘビの黒化型で、うろこに黒の色素細胞が異常に多く、全身黒色を呈するもの。
からすま‐どおり【烏丸通り】
京都市中央部を南北に走る幹線道路の呼び名。北の今宮通りから京都御苑前を通り、南の久世橋通りに至る。全長約6.6キロ...
からすまる【烏丸】
平安京の南北の小路。現在の烏丸(からすま)通りにあたる。
からすまる‐どの【烏丸殿】
京都市上京区烏丸(からすま)今出川の北の相国寺門前にあった足利義政(あしかがよしまさ)の邸宅。烏丸御所。