くび【首/頸】
1 脊椎動物の頭と胴をつないでいる部分。頸部(けいぶ)。 2 1の上の部分全体。あたま。かしら。こうべ。「—をかし...
くび‐おけ【首桶】
昔、討ち取った首を入れた桶。首入れ。
くびかけ‐しばい【首掛(け)芝居】
江戸時代の大道芸。人形を入れた箱をひもで首に掛け、その箱の上で人形を操るもの。傀儡(くぐつ)回し。木偶(でこ)回し。
くび‐かざり【首飾り/頸飾り】
宝石・貴金属などをつないだ、首にかける装飾品。ネックレス。
くび‐かし【首枷/頸枷】
「くびかせ」に同じ。「行くほどに縄の鎖につながれて思へばかなし手枷(てかし)—」〈聞書集〉
くび‐かせ【首枷/頸枷】
1 罪人の首にはめてからだの自由を束縛する刑具。くびかし。 2 足手まといになって、自由を束縛するもの。きずな。く...
くび‐かみ【首上/頸上/頸紙】
袍(ほう)・狩衣(かりぎぬ)・水干などの盤領(まるえり)の首の周りに沿って取り付けた部分。上前(うわまえ)の端に結...
くび‐がけ【首賭(け)】
首を賭けて誓ったり争ったりすること。「—の博奕(ばくち)」〈浄・反魂香〉
首(くび)が据(す)わ・る
乳児の首が、しっかりしてくる。 [補説]「首が座る」と書くのは誤り。
首(くび)が繋(つな)が・る
あやういところで免職・解雇をまぬがれる。
首(くび)が飛(と)・ぶ
1 首を切られる。 2 免職になる。解雇される。「不正が発覚して責任者の—・んだ」
首(くび)が回(まわ)ら◦ない
借金など、支払うべき金が多くてやりくりがつかない。
くび‐がり【首狩(り)】
他の種族・部族や外来者を襲って首を取り、儀式を行う習俗。未開社会で、豊作祈願や頭蓋(ずがい)崇拝のための宗教行為と...
くび‐き【頸木/軛/衡】
1 車の轅(ながえ)の前端に渡して、牛馬の頸の後ろにかける横木。 2 自由を束縛するもの。「—を逃れる」
くびき‐ゆでん【頸城油田】
新潟県南西部、高田平野北部にある油田・ガス田。一部は日本海の海底に及ぶ。
くび‐きり【首切り/首斬り】
1 首を切ること。特に、罪人の首を切り落とすこと。斬罪(ざんざい)。また、それを役目とする人。 2 免職・解雇する...
くびきり‐あさえもん【首斬浅右衛門】
江戸時代、将軍家の刀剣の試し斬りと処刑の執刀を世襲して行った山田浅右衛門の通称。
くびきり‐ぎす【首切螽蟖】
キリギリス科の昆虫。体は細長く、緑色または黄褐色。頭部は円錐形。成虫で越冬し、初夏、雄はジーと連続して鳴く。名は、...
くびきり‐ばった【首切蝗】
クビキリギスの別名。
くび‐きれ【首切れ】
俳諧で、初句が意味的にまたは文法的に切れて、2句へうまく続かないこと。
頸木(くびき)を争(あらそ)・う
《庾信(ゆしん)「竹杖賦」から》互いに張り合って勝負を争う。
くび‐くくり【首縊り】
首をくくって死ぬこと。また、その人。くびつり。縊死(いし)。
くび‐じっけん【首実検】
[名](スル) 1 昔、討ち取った敵の首を持ち帰り、首の主を大将が検分したこと。また、面識者に首の主を確かめさせた...
くび‐じるし【首印】
⇒首札(くびふだ)
くびす【踵】
足の裏の後部。かかと。きびす。
くび‐すじ【首筋/頸筋】
首の後ろの部分。くびねっこ。うなじ。えりくび。「白い—」
踵(くびす)を返(かえ)・す
引き返す。くびすを回(めぐ)らす。きびすを返す。
踵(くびす)を接(せっ)・する
《「戦国策」秦策から》 1 前後の人のかかとが接するほど、次から次へと人が続く。くびすをつぐ。きびすを接する。 2...
踵(くびす)を接(つ)・ぐ
「踵(くびす)を接する」に同じ。「見物の貴賤千里の浜まで—・ぎ」〈保元・上〉
踵(くびす)を回(めぐ)らすべからず
《「史記」呉起伝から》かかとをめぐらすほどの時間もない。すぐある事態になってしまう。「もし合戦を致さば、叡岳の滅亡...
くび‐だけ【首丈/頸丈】
[名・形動]《「くびたけ」とも》 1 足元から首までの高さ。また、物事が多くつもるさま。「—つもる借銭(しゃくせん...
くび‐たま【首玉/頸玉】
1 「首っ玉」に同じ。「—をつかむ」 2 犬や猫の首につける輪。くびわ。「緋の—した小猫が、ちろちろと鐸(すず)を...
くび‐だい【首台】
1 首実検のために、敵の首をのせる台。 2 江戸時代、獄門の刑に処された罪人の首をのせて、人々の目に晒(さら)した...
ジュセリーノクビチェック‐きねんかん【ジュセリーノクビチェック記念館】
《Memorial Juscelino Kubitschek》ブラジルの首都ブラジリアにある記念館。首都移転を進め...
クビチェックだいとうりょう‐きねんかん【クビチェック大統領記念館】
《Memorial Juscelino Kubitschek》⇒ジュセリーノクビチェック記念館
くび‐ちょう【首帳】
合戦のときに討ち取った首と、これを取った者の名前を記した帳面。首注文。
くび‐ちょう【首長】
「しゅちょう(首長)2」に同じ。「市長(しちょう)」と混同を避けるための語という。
しゅちょう‐ぶきょく【首長部局】
地方公共団体の組織のうち、首長の指揮監督を直接受け、人事権が一般職員にまで及ぶ部局。都道府県の場合は知事部局と呼ば...
くび‐ちょんぱ【首ちょんぱ】
俗に、首と胴が切れてはなれること。また、切りはなすこと。人だけでなく人形などの首、植物の花と茎がはなれることも言う。
くびっ‐かせ【首っ枷/頸っ枷】
「首枷(くびかせ)」に同じ。「子は三界の—」
くびっ‐たけ【首っ丈/頸っ丈】
[名・形動]《首の高さまで深くはまり込む意から》ある思いに深くとらわれること。特に、異性に心をひかれ夢中になること...
くびっ‐たま【首っ玉/頸っ玉】
《「くびたま」の促音添加》くび。くびすじ。「—にかじりつく」
クビット
⇒量子ビット
くびっ‐ぴき【首っ引き/頸っ引き】
《「くびひき」の音変化》 1 あるものと向き合って、それから離れずに物事を行うこと。「辞書と—で原書を読む」 2 ...
くび‐つき【首付き/頸付き】
首のようす。首のかっこう。「蝸牛(まいまいつぶろ)が日和を見るという—をして」〈紅葉・二人女房〉
くび‐つり【首吊り】
[名](スル)首をつって死ぬこと。首くくり。「—自殺」
くび‐づか【首塚】
討ち取った首や罪人の首などを埋めた塚。
くびづかのうえのアドバルーン【首塚の上のアドバルーン】
後藤明生の短編小説。平成元年(1989)発表。平成2年(1990)改稿。同年、第40回芸術選奨文部大臣賞受賞。
くび‐づな【首綱/頸綱】
1 犬や猫の首につける綱。くびなわ。「いとをかしげなる猫の、赤き—に白き札つきて」〈枕・八九〉 2 罪人の首に掛け...
くびなが‐りゅう【首長竜】
鰭竜(きりゅう)目の古代爬虫類(はちゅうるい)の総称。中生代に栄えた。全長4〜12メートル、胴はずんぐりとし、首が...