こう‐ら【甲羅】
1 《「ら」は接尾語》カメ・カニなどの背中の部分を覆う硬い殻。甲。 2 人の背中。 3 《「功」「劫」にかけて》年...
こう‐ら【香螺】
ナガニシの別名。《季 夏》
こう‐ら【公等】
[代]二人称複数の人代名詞。あなたがた。諸君。「—日本の大学生と」〈漱石・三四郎〉
こう‐らい【光来/高来】
他人を敬って、その来訪をいう語。おいで。光臨。「御—を仰ぐ」
こう‐らい【後来】
1 こののち。行く末。将来。「手を取って—を語ることも出来ず」〈左千夫・野菊の墓〉 2 遅れて来ること。また、その...
こうらい【高麗】
朝鮮の王朝の一。936年、王建が朝鮮半島全土を統一して建国。都は開城。仏教文化が栄えたが、13世紀には元に服属。...
こうらい‐うぐいす【高麗鶯】
スズメ目コウライウグイス科の鳥。全長26センチくらい。全体に黄色で、尾や翼の先、目から後頭部にかけて黒い。中国・朝...
こうらい‐がき【高麗垣】
袖垣(そでがき)の一。竹や葭(よし)などをあらい菱格子(ひしごうし)に組んだもので、多く手水鉢(ちょうずばち)の後...
こうらい‐がらす【高麗烏】
カササギの別名。《季 秋》
こうらい‐きじ【高麗雉】
キジ目キジ科の鳥。全長約80センチ。全体に褐色で、くびに白い輪がある。朝鮮半島の原産で、日本では北海道と対馬(つし...
こうらい‐し【高麗史】
史書。139巻。高麗朝の歴史を紀伝体で記したもので、李朝世宗の勅命により鄭麟趾(ていりんし)らが撰。1451年成立...
こうらい‐しば【高麗芝】
イネ科の多年草。シバに似る。本州以南から中国・東南アジアにかけて産し、芝生用。いとしば。
こうらい‐じょく【高麗卓】
茶の湯で用いる棚物の一。書院の床の中央に置き、香炉・香合・花瓶などを置いて飾る。高麗台子(だいす)を半分にしたもの...
こうらい‐せいじ【高麗青磁】
朝鮮、高麗時代の青磁。素地(きじ)に彫った文様に赤土・白土などを嵌入(かんにゅう)して製する象眼青磁は、その代表。
こうらい‐せんべい【高麗煎餅】
小麦粉と砂糖をこね合わせ、薄くのばして型で抜き焼いた菓子。江戸時代に大坂で売り出された。
こうらい‐だいす【高麗台子】
茶の湯で用いる棚物の一。4本柱の黒塗りのもの。高さ1尺5寸(約45.5センチ)、長さ2尺4寸(約72.7センチ)、...
こうらい‐ぢゃわん【高麗茶碗】
朝鮮から渡来して、桃山時代以降、茶人に抹茶茶碗として珍重された陶磁器の総称。主として李朝初期から中期にかけて焼かれ...
こうらい‐にんじん【高麗人参】
⇒朝鮮人参
こうらい‐ばし【高麗端/高麗縁】
「こうらいべり」に同じ。「—の、筵(むしろ)青うこまやかに厚きが」〈枕・二七七〉
こうらい‐ばん【高麗版】
高麗王朝時代に出版された書籍の総称。仏教関係の典籍が多く現存する。高麗本。
こうらい‐べり【高麗縁/高麗端】
畳の縁(へり)の一種。白地の綾に雲形や菊花などの紋を黒く織り出したもの。紋に大小があり、親王・大臣などは大紋、公卿...
こうらい‐もん【高麗門】
本柱2本と控え柱2本とからなる門。本柱上に切妻屋根、控え柱上にも別に屋根がかかる。主として城郭の門に用いられた。
こうらい‐や【高麗屋】
歌舞伎俳優の松本幸四郎、およびその一門の屋号。
こうらい‐やき【高麗焼】
朝鮮で作られた陶磁器の総称。朝鮮を俗に高麗と称したところからの名。→高麗茶碗
甲羅(こうら)が生(は)・える
長年の経験から要領よくなったり、ずるくなったりする。「—・えた古参社員」
こう‐らく【行楽】
山野などに行って遊び楽しむこと。遊山(ゆさん)。「—に出かける」「—客」
こう‐らく【攻落】
[名](スル)攻め落とすこと。「敵城を—する」
こう‐らく【後楽】
《范仲淹(はんちゅうえん)「岳陽楼記」の「天下の楽しみに後(おく)れて楽しむ」から》世間の人々の楽しみを先にし、自...
こう‐らく【黄落】
[名](スル)木の葉や果実が黄色に色づいて落ちること。「—期」《季 秋》「—の夜目にもしるき一樹かな/古郷」
こう‐らく【恋ふらく】
《「こ(恋)ふ」のク語法》恋をすること。恋い慕うこと。「かくしあらば何か植ゑけむ山吹の止む時もなく—思へば」〈万・...
こうらく‐えん【後楽園】
東京都文京区にある池泉回遊式庭園。寛永6年(1629)水戸藩主徳川頼房が起工したが、焼失。その子、光圀(みつくに)...
こうらくえん‐やき【後楽園焼】
1 水戸徳川家の御庭焼き。宝暦年間(1751〜1764)に後楽園で創始。初めは楽焼き、のち交趾(こうち)写しを焼い...
こうらく‐かん【康楽館】
秋田県鹿角郡小坂町にある劇場。小坂鉱山の厚生施設として、明治43年(1910)開館。重要文化財。
こうらく‐シーズン【行楽シーズン】
行楽にふさわしい季節。行楽でにぎわう時期。
こうらくじ‐は【康楽寺派】
鎌倉末期から室町時代の絵仏師の一流派。信濃国康楽寺の浄賀(じょうが)を祖とし、浄土真宗関係の仏画などを多く制作。
こうらく‐ち【行楽地】
野外施設や観光名所などがあって行楽に適した土地。
こうら‐さん【高良山】
福岡県久留米市にある山。中腹に高良大社、西斜面に神籠石(こうごいし)がある。
こうら‐たいしゃ【高良大社】
福岡県久留米市にある神社。旧国幣大社。主祭神は高良玉垂命(こうらたまだれのみこと)。八幡大神・住吉大神を配祀。筑後...
こうら‐ぼし【甲羅干し】
腹ばいになって背中を日光に当てること。日光浴。
こうら‐むし【甲羅蒸(し)】
カニの甲羅に、ほぐしたカニの身や野菜・卵黄などを調味して詰め、蒸したもの。《季 冬》
甲羅(こうら)を◦経(へ)る
年功を積む。熟練する。また、世間ずれしてずうずうしくなる。劫﨟(こうろう)を経る。
甲羅(こうら)を干(ほ)・す
甲羅干しをする。
こう‐らん【勾欄】
「高欄(こうらん)1」に同じ。
こう‐らん【紅蘭】
紅色の花が咲くラン類。
こう‐らん【高覧】
相手を敬って、その人が見ることをいう語。「御—に供する」
こう‐らん【高欄】
1 宮殿・神殿などのまわりや、橋・廊下などの両側につけた欄干(らんかん)。擬宝珠(ぎぼし)高欄・跳(はね)高欄など...
こう‐らん【攪乱】
[名](スル)「かくらん(攪乱)」に同じ。「ただ地方を—するために、乱暴狼藉を働いたと見られては」〈藤村・夜明け前〉
こう‐らんけい【広卵形】
幅のひろい卵形。葉や花弁などの形を表すのに用いる語。
こうらん‐けい【香嵐渓】
愛知県豊田市足助(あすけ)町にある渓谷。矢作(やはぎ)川支流の巴(ともえ)川と足助川の合流点手前にある約1キロメー...