さき【先/前】
1 元から遠い、突き出ている部分。先端。突端。「岬の—」「針の—で突く」「鼻の—」 2 長いものの末端。はし。「ひ...
さき【幸】
さいわい。幸福。さち。「ますらをの心思ほゆ大君の命(みこと)の—を聞けば貴み」〈万・四〇九五〉
さき【崎/岬/埼/碕】
《「先」と同語源》 1 海に向かって突き出ている陸の先端。みさき。「御前(おまえ)—」「妹と来し敏馬(みぬめ)の—...
さ‐き【左記】
縦書きの文書で、文章の左の方すなわち次に続く部分に書いてあること。また、その内容。「入賞者は—のとおりです」
さ‐き【左揆】
左大臣の唐名。左槐(さかい)。⇔右揆。
サキ
[1870〜1916]英国の小説家。ビルマ(ミャンマー)生まれ。本名、ヘクター=ヒュー=マンロー(Hector H...
さき‐あや【先綾】
さいたま市岩槻(いわつき)区付近に産する緻密(ちみつ)な白綿織物。手拭い・肌着などに用いる。
さき‐あんない【先案内】
[名](スル)先に立って案内すること。また、その人。先導。
さき‐いか【裂(き)烏賊】
生のイカまたはするめをあぶり焼きにして引き伸ばし、細く裂いた食品。
さき‐いき【先行き】
⇒さきゆき
さきいれさきだし‐ほう【先入先出法】
《first-in, first-out method》 1 棚卸資産の評価方法の一。最も古く取得されたものから順...
さき‐うち【先打ち/前打ち】
馬に乗って隊列の先頭に立って進むこと。また、その人。「鷲尾三郎義久と名乗らせ、—せさせて」〈平家・九〉
さき‐うま【先馬/前馬】
先導・警戒などのために、馬に乗って行列の先頭に立つこと。先乗り。「己れ度々罷(まか)り行く渡りなり。—仕(つかまつ...
さき‐うり【先売り】
先物(さきもの)を売ること。⇔先買い。
さき‐おい【先追い/前追い】
「先払い3」に同じ。
さき‐お・う【先追ふ/前追ふ】
[動ハ四]先払いをする。「—・ふ声々などして」〈枕・二五〉
さき‐おお・る【咲き撓る】
[動ラ四]枝もたわむほどに咲く。今を盛りと咲く。「春されば花—・り秋さればもみぢ葉にほひ」〈万・三九〇七〉
さき‐おくり【先送り】
[名](スル)物事の処理・解決などを、先に延ばすこと。「審議を次期に—する」
さき‐おとつい【一昨昨日】
「さきおととい」に同じ。
さき‐おととい【一昨昨日】
おとといの前の日。さきおとつい。いっさくさくじつ。
さき‐おととし【一昨昨年】
おととしの前の年。いっさくさくねん。
さき‐おり【裂(き)織(り)/割(き)織(り)】
古い布地を細長く裂いて横糸にし、山苧(やまそ)の渋染めや麻・木綿糸を縦糸にして織った厚手の織物。山野の仕事着や防寒...
さき‐かた【先方】
相手の人。相手方。せんぽう。
さき‐かた【先肩】
「先棒(さきぼう)2」に同じ。
さき‐がい【先買い】
1 値上がりを見込んで、他人より先に買うこと。「土地の—」 2 先物(さきもの)を買うこと。⇔先売り。
さきがい‐けん【先買い権】
一定の物または権利の売買において、他の者に優先して買うことができる権利。せんばいけん。
さきがけ
昭和60年(1985)1月に打ち上げられた彗星探査試験機MS-T5の愛称。宇宙科学研究所(現JAXA、宇宙航空研究...
さき‐がけ【先駆け/先駈け/魁】
[名](スル) 1 他の者に先んじて敵中に攻め入ること。「—の功名」 2 他のものより先になること。また、そのもの...
さきがけしんさしてい‐せいど【先駆け審査指定制度】
画期的と期待できる医薬品や医療機器について、薬事承認の審査期間を短縮する制度。対象疾患の重篤性など一定の要件を満た...
さきがけしんさ‐せいど【先駆け審査制度】
⇒先駆け審査指定制度
さき‐が・ける【先駆ける/先駈ける/魁ける】
[動カ下一][文]さきが・く[カ下二](多く「さきがけて」の形で)他に先んじて事をする。「春に—・けて梅の花が咲く...
さき‐がし【先貸し】
[名](スル)「前貸し」に同じ。
さき‐がた【先方】
ちょっと前の時。さっき。先ほど。「—顔を覚えた客」〈緑雨・油地獄〉
さき‐がち【先勝ち】
1 「先勝(せんしょう)1」に同じ。「柔道の団体戦で—する」 2 「先勝(せんしょう)2」に同じ。
さき‐がね【先金/前金】
まえきん。前払い。また、手付け金。
先(さき)が見(み)・える
1 将来の状況の予想がつく。「どうせ—・えている人生だ」 2 将来を見通すことができる。「株式相場の—・えない」
さき‐がら【咲(き)殻】
花の、咲きおわってしぼんだもの。花殻(はながら)。
さき‐がり【先借り】
[名](スル)「前借り」に同じ。
さき‐ぎり【先限】
限月(げんげつ)を立てて行う先物(さきもの)取引で、受渡期限が最も先の月のもの。先物。せんぎり。→中限(なかぎり)...
さき‐く【幸く】
[副]《名詞「幸(さき)」に副詞をつくる接尾語「く」がついたもの》無事に。つつがなく。「心は君を—来ませと」〈万・...
さき‐くぐり【先潜り】
[名・形動](スル) 1 先回りしてこっそりと物事を行うこと。「—して矢張り東京で、何処ぞに匿(かく)したものに相...
さき‐くさ【三枝】
1 茎が三つに分かれている植物。ミツマタ・ジンチョウゲ・ヤマユリ・ミツバゼリ・フクジュソウ、その他諸説がある。 2...
さきくさ‐の【三枝の】
[枕]枝が三つに分かれているところから「三つ」に、また、3本のまん中という意で「なか」にかかる。「—中にを寝むと」...
さき‐ぐい【先食い】
[名](スル)時期が来ていないのに先に使うこと。「予算を—する」
さき‐ぐり【先繰り】
先回りして悪いふうに疑うこと。さきくぐり。「いやに生意気に—をするね」〈逍遥・当世書生気質〉
さき‐こうがい【割き笄】
1 先が二つに分かれた笄。 2 島田髷に似て前髪の余りを笄に千鳥掛けに巻きとめた髪型。近世、京坂地方の新婚女性の間...
さき‐こぼ・れる【咲き溢れる】
[動ラ下一][文]さきこぼ・る[ラ下二]花が枝や茎からこぼれるようにいっぱいに咲く。「—・れる萩の花」
さき‐ごし【先輿/前輿】
輿の轅(ながえ)の前方を担ぐこと。また、その人。先肩(さきかた)。「人はかはれども祐慶はかはらず、—かいて」〈平家・二〉
さき‐ごめ【先込め】
銃口から弾丸や火薬を詰めること。また、その形式の銃。⇔元込(もとご)め。
さき‐ごろ【先頃】
今日から少し前のころ。このあいだ。せんだって。先日。「—発見された化石」