すぎ【杉/椙】
1 ヒノキ科の常緑大高木。高さ50メートル以上に達し、長寿。幹は直立し、樹皮は褐色で縦に裂ける。葉は小さい針状で、...
すぎ【過ぎ】
[語素] 1 時間・年齢などを表す語の下に付いて、その時間や年齢をすでにすぎている意を表す。「八時—に帰る」「三〇...
すぎ‐あや【杉綾】
「杉綾織り」の略。
すぎあや‐おり【杉綾織(り)】
杉の葉のようなV字形を連続して織り出した織り方。また、その布地。毛織物に多い。杉綾。ヘリンボーン。
すぎ‐いた【杉板】
杉の木の板。
すぎいた‐ぶき【杉板葺き】
屋根を杉板で葺くこと。また、その屋根。
すぎ‐う【杉生】
杉が生い茂っている所。すぎふ。「けふみれば花も—に成にけり」〈散木集・六〉
すぎうら【杉浦】
姓氏の一。 [補説]「杉浦」姓の人物杉浦重剛(すぎうらしげたけ)杉浦茂(すぎうらしげる)杉浦乗意(すぎうらじょうい...
すぎうら‐しげたけ【杉浦重剛】
[1855〜1924]教育家。近江(おうみ)の生まれ。名は「じゅうごう」とも。雑誌「日本人」、新聞「日本」の創刊に...
すぎうら‐しげる【杉浦茂】
[1908〜2000]漫画家。東京の生まれ。洋画家として帝展に入選後、田河水泡(すいほう)の弟子となり、少年向けの...
すぎうら‐じょうい【杉浦乗意】
[1701〜1761]江戸中期の装剣金工家。信濃の人。通称、仙右衛門。江戸に出て奈良派の門に入る。肉合(ししあ)い...
すぎうら‐ただし【杉浦忠】
[1935〜2001]プロ野球選手・監督。愛知の生まれ。立教大でノーヒット・ノーランを記録するなど投手として活躍。...
すぎうら‐ひすい【杉浦非水】
[1876〜1965]日本画家・デザイナー。愛媛の生まれ。本名、朝武(つとむ)。東京美術学校卒。多摩帝国美術学校校...
すぎうら‐みんぺい【杉浦明平】
[1913〜2001]小説家・評論家。愛知の生まれ。東京帝大卒業後、ルネサンス文学研究に没頭。戦後は郷里の愛知県渥...
すぎうら‐ゆきお【杉浦幸雄】
[1911〜2004]漫画家。東京の生まれ。岡本一平に学んだのち、漫画家としての活動を開始。大人向けのナンセンスな...
すぎおか‐かそん【杉岡華邨】
[1913〜2012]書家。奈良の生まれ。本名、正美(まさみ)。辻本史邑(つじもとしゆう)・尾上柴舟(おのえさいし...
すぎ‐おり【杉折(り)】
杉の薄い板で作った平たい小箱。菓子・料理などを入れるのに用いる。
杉(すぎ)折(お)り掛(か)・く
酒を売る家のしるしとして、杉の枝葉を束ねたものを軒につるす。「わら葺(ふ)ける軒に—・けて」〈浮・五人女・三〉
すぎ‐かみきり【杉天牛】
カミキリムシ科の昆虫。体長12〜27ミリ、黒色で、前翅(まえばね)に卵形の4個の黄紋がある。時に2個や無紋のものも...
すぎ‐かわ【杉皮】
杉の木の幹からはいだ皮。家の屋根や下見(したみ)などに用いる。
すぎ‐がき【杉垣】
1 杉を植えならべて垣根としたもの。 2 盂蘭盆(うらぼん)のとき、精霊棚(しょうりょうだな)に杉の青葉を立て並べ...
すぎこし‐かた【過ぎ来し方】
[連語] 1 通り過ぎた方向。「—を眺める」 2 過ぎ去った昔。過去。「—を思い返す」
すぎこし‐の‐いわい【過ぎ越しの祝】
⇒過ぎ越しの祭
すぎこし‐の‐まつり【過ぎ越しの祭】
ユダヤ教の三大祭の一。小羊の血を戸口の柱に塗ったイスラエル人の家を神ヤーウェが通り過ぎて、エジプト人にのみ難を与え...
すぎこしのまつり【過越しの祭】
米谷ふみ子の小説。米国で暮らす中年女性の憂鬱を描く。昭和60年(1985)、新潮新人賞、第94回芥川賞受賞。過越し...
すぎ‐ごけ【杉苔/杉蘚】
スギゴケ科の蘚類(せんるい)の総称。一般に、湿地に密に生え、高さ5〜10センチ。茎と葉との区別がみられ、葉は針状で...
すぎさか【杉坂】
兵庫県佐用郡佐用町と岡山県美作(みまさか)市との間にあったという峠道。
すぎ‐さ・る【過(ぎ)去る】
[動ラ五(四)] 1 その場所を通り過ぎて行ってしまう。「台風が—・る」 2 時間が経って、過去のものになってしま...
すぎした‐しげる【杉下茂】
[1925〜2023]プロ野球選手・監督。東京の生まれ。復員後、昭和24年(1949)中日に入団。フォークボールの...
すぎ‐じゅう【杉重】
杉の薄い板で作った重箱。菓子折りなどに用いる。
すぎ‐すぎ【次次】
[副]つぎつぎ。「公達、同じほどに—大人び給ひぬれば」〈源・紅梅〉
すぎ‐せき【杉石】
大隅石グループに属す珪酸塩鉱物の一種。ガラス光沢がある桃色または紫色の結晶。六方晶系。愛媛県で採取され、昭和48年...
すぎた【杉田】
姓氏の一。 [補説]「杉田」姓の人物杉田玄白(すぎたげんぱく)杉田成卿(すぎたせいけい)杉田久女(すぎたひさじょ)
すぎた‐げんぱく【杉田玄白】
[1733〜1817]江戸後期の蘭方医。若狭小浜藩医の子として江戸に生まれる。名は翼、字は子鳳、号は鷧斎・九幸。前...
すぎた‐せいけい【杉田成卿】
[1817〜1859]江戸後期の蘭学者。江戸の人。名は信。号は梅里。玄白の孫。坪井信道に学び、のち蕃書調所教授とな...
すぎた‐ひさじょ【杉田久女】
[1890〜1946]俳人。鹿児島の生まれ。旧姓赤堀、本名久子。華やかさのある情熱的な句風で知られる。高浜虚子に師...
すぎ‐だま【杉玉】
《「すぎたま」とも》「酒林1」に同じ。
過(す)ぎたるは猶(なお)及(およ)ばざるが如(ごと)し
《「論語」先進から》何事でもやりすぎることはやり足りないことと同じようによくない。
すぎ‐だち【杉立ち】
1 両手と頭とを下につけてする逆立ち。「宙返り、きばても—でもいたします」〈洒・客者評判記〉 2 長い竿(さお)に...
すぎと【杉戸】
埼玉県北葛飾郡の地名。古利根(ふるとね)川東岸に位置する。もと日光街道の宿場町。
すぎと‐まち【杉戸町】
⇒杉戸
すぎ‐ど【杉戸】
1 杉の一枚板を鏡板として入れた板戸。花鳥画などを描いたものもあり、縁回りなどに用いられた。 2 江戸時代、品川遊...
すぎ‐な【杉菜】
トクサ科の多年生のシダ。地下茎が長くはい、早春に節からツクシとよばれる胞子茎を、次いで栄養茎を出す。栄養茎は緑色で...
すぎ◦ない【過ぎない】
[連語]《動詞「す(過)ぎる」の未然形+打消しの助動詞「ない」》⇒過ぎる6
すぎなみ【杉並】
東京都の区名。武蔵野台地にあり、住宅地。江戸時代、青梅(おうめ)街道に杉並木があったところからの名。人口55.0万...
すぎなみ‐く【杉並区】
⇒杉並
すぎな‐も【杉菜藻】
オオバコ科の水生の多年草。本州以北の沼に生える。長さ30〜50センチ。泥中を地下茎がはい、先の方は水中から水面上に...
すぎ‐なり【杉形/杉状】
1 杉の木のように、上がとがり、下が広がった形。米俵などを三角形に積み上げた形。杉生え。 2 陣立ての名称。前方に...
すぎ‐の‐おおすぎ【杉の大杉】
高知県長岡郡、八坂神社の境内にある杉の巨木。素戔嗚尊(すさのおのみこと)が植えたなどの伝承があり、推定樹齢は300...
すぎの‐ふくしょくだいがく【杉野服飾大学】
東京都品川区などにある私立大学。昭和39年(1964)、杉野学園女子大学として開学。平成14年(2002)に男女共...