そこ【底】
1 物のいちばん下。 ㋐容器その他くぼみのある物の、いちばん下の平らな部分。「コップの—」「箱の—が抜ける」 ㋑地...
そ‐こ【其処/其所】
[代] 1 中称の指示代名詞。聞き手に近い場所、また、聞き手と話し手の双方が承知している場所・事柄をさす。 ㋐その...
そこ‐あげ【底上げ】
[名](スル)低い数値・水準を高めること。「国民の生活水準を—する」
そこ‐い【底方】
行きついてきわまる所。限り。奥底。はて。「濃き藍いろの目には、—知らぬ憂ありて」〈鴎外・うたかたの記〉
そこ‐い【底意】
心の奥に潜む考え。したごころ。「—を探る」
そこ‐いじ【底意地】
心の奥底に隠しもつ心根。
底意地(そこいじ)が悪(わる)・い
表面的には見えないが、心の奥底に意地の悪いところがある。「—・いやり方」
そこ‐いたり【底至り】
1 徹底していること。「江戸の人の腹を刳(えぐ)るべき—の馳走をせんと」〈露伴・風流魔〉 2 外観はそれほどではな...
そこい‐な・し【底方無し】
[形ク]限りがない。はてしない。きわめて深い。「—・き淵やはさわぐ山川の浅き瀬にこそあだ波は立て」〈古今・恋四〉
そこ‐いら【其処いら】
[代]中称の指示代名詞。 1 「そこら1」に同じ。「—を散歩する」 2 「そこら2」に同じ。「—の事情はどうなった...
そこ‐いれ【底入れ】
[名](スル)相場が下がり切って、それより下がる見込みがないこと。「相場が—する」→底4 →底打ち
そ‐こう【狙公】
猿を飼う人。猿回し。
そ‐こう【祖考】
1 死んだ祖父。また、死んだ祖父と死んだ父。⇔祖妣(そひ)。 2 遠い先祖。
そ‐こう【租貢】
租税。年貢。貢租。
そ‐こう【素行】
平素の行状。ふだんの行い。「—がよくない」「—調査」
そ‐こう【粗肴】
粗末な酒のさかな。また、人に勧める料理をへりくだっていう語。「粗酒—」
そ‐こう【粗鉱】
採掘したままで、まだ選鉱してない鉱石。
そ‐こう【粗鋼】
圧延・鍛造などの加工をしてない、製造したままの鋼。この生産量は一国の工業力を測る指標となる。
そ‐こう【遡江/溯江】
[名](スル)川を上流にさかのぼること。特に、揚子江をさかのぼること。
そ‐こう【遡行/溯行】
[名](スル)流れを上流にさかのぼって行くこと。「渓流を—する」
そ‐こう【遡航/溯航】
[名](スル)水流をさかのぼって航行すること。「船で大河を—する」
そこう【蘇合香】
雅楽。唐楽。盤渉(ばんしき)調で新楽の大曲。舞は六人舞。インドのアショカ王が蘇合香(そごうこう)の薬草で大病の平癒...
そ‐こう【鼠口】
ネズミの口。「—終(つい)に象牙なし」
そこ‐うお【底魚】
海底近く、または海底の砂泥中にすむ魚。ヒラメ・アンコウなど。⇔浮き魚(うお)。
そこう‐けん【租鉱権】
他人の鉱区または鉱床において、契約に基づいて鉱物を採取する権利。
そこう‐しょう【鼠咬症】
ネズミ・猫・イタチなどにかまれて1週間ないし数週間して発病する感染症。スピロヘータの一種またはスピリルムとよばれる...
そこ‐うち【底打ち】
[名](スル)物価や相場が下落して、最も安値になること。景気の悪化などにもいう。「—感」「株価が—する」→底4 →底入れ
鼠口(そこう)終(つい)に象牙(ぞうげ)なし
鼠の口に象牙が生えたためしはないという意から、つまらない人間に立派なことを言えるわけがないということ。
そこ‐かしこ【其処彼処】
[代]指示代名詞。あちこち。方々。「部屋の—に本が散らばっている」
底(そこ)が浅(あさ)・い
人の器量・力量や物事の内容に深みがない。「—・い知識」
そこ‐がえり【底反り】
漢文訓読で、一つの字を一度訓読したあと、再度下のほうから返って訓じること。「未」を「いまだ…ず」、「当」を「まさに...
底(そこ)が堅(かた)・い
相場が、下がりそうでいて下がらない。底堅い。
底(そこ)が知(し)れ◦ない
際限がわからない。程度がはなはだしい。「—◦ない強さ」
そこ‐がた・い【底堅い】
[形][文]そこがた・し[ク]下げてきた相場がもっと下がりそうでいて下がらない。「—・い動き」
そこ‐がため【底固め】
下げてきた相場が売り物も出尽くして、下げようのないところで小幅な上げ下げを繰り返している状態。
底(そこ)が割(わ)・れる
隠していることやうそが相手に見破られてしまう。「すぐに—・れるうそ」
そこ‐きみ【底気味】
心の底にそれとなく感じられる気持ち。「—のわるい心持もする」〈荷風・つゆのあとさき〉
そこきみ‐わる・い【底気味悪い】
[形][文]そこきみわる・し[ク]何だかはっきりしないが、ひどく気味が悪い。「—・い薄笑い」
そ‐こく【祖国】
1 祖先からずっと住んできた国。自分の生まれた国。母国。「—を離れる」「—愛」 2 民族が分かれ出たもとの国。 →...
そこくら‐おんせん【底倉温泉】
神奈川県南西部、箱根町の温泉。蛇骨川(じゃこつがわ)と早川の合流点にあり、箱根七湯の一。泉質は塩化物泉。
そこ‐ここ【其処此処】
[代]指示代名詞。 1 あちこち。いたるところ。「車が—で立ち往生している」 2 そのところと、このところ。「天離...
そこ‐さしあみ【底刺(し)網】
刺し網の一。長方形の網を海底に固定して張り、底魚やエビ・カニなどを網目に刺させて捕る。
そこ‐しきあみ【底敷(き)網】
敷き網の一。水底に方形の網を敷き、その上に来た魚を捕る。
そこ‐しれ◦ない【底知れない】
[連語]限度がわからない。無限の。「—◦ない力を発揮する」
そこ‐しん【底心】
心の奥底。しんそこ。そこごころ。「—には怖気(おじけ)は満ちている」〈宙外・独行〉
そこ‐そこ【其処其処】
[代]指示代名詞。 1 どこそこ。その場所を明示しないでいう。「御車は門の下に、御供の人は—に」〈徒然・一〇四〉 ...
そこ‐そこ
[副] 1 (多く「…もそこそこに」の形で)ある事を十分しおえないで先を急ぐさま。「食事も—に出かける」 2 十分...
そこ‐だくみ【底巧み/底企み】
心の奥でのひそかなたくらみ。「同士討ちさする—」〈浄・先代萩〉
そこ‐だら【底鱈】
タラ目ソコダラ科の海水魚。全長約40センチ。尾部は糸状で尾びれはない。相模(さがみ)湾の深海にすむ。またソコダラ科...
そこ‐ち【底地】
借地権などの使用収益権が設定されている土地の所有権。また、その土地のこと。底地権。