そら【空/虚】
[名] 1 頭上はるかに高く広がる空間。天。天空。「東の—が白む」「鳥のように—を飛び回りたい」「—高く舞い上がる...
そら【曽良】
⇒河合曽良(かわいそら)
そら
[感]注意を促すときなどに発する語。それ。「—行くぞ」「—見ろ」
そら
[副助]副助詞「すら」の音変化。「下品(げぼん)の人—、この太子の形、有様を見ては近づかじ」〈今昔・三・一五〉
そら
[連語]「それは」の音変化。くだけた会話に用いられる。「—そうだ」
ソラ‐キュー
令和5年(2023年)9月に打ち上げられた月探査機のSLIM(スリム)に搭載された小型月探査ロボット、LEV-2(...
そら‐あい【空合(い)】
1 空のようす。空模様。「まことに気まぐれな—」〈二葉亭訳・あひゞき〉 2 事の成り行き。情勢。「凄(すさま)じき...
そ‐らい【徂徠】
[名](スル)行き来すること。往来。「さまざまな幻が、…ひっきりなく—すると」〈芥川・偸盗〉
そらい【徂徠】
⇒荻生徂徠(おぎゅうそらい)
そらい‐がくは【徂徠学派】
⇒古文辞派(こぶんじは)
そら‐いびき【空鼾】
寝入ったふりをしてかく、いびき。
そら‐いろ【空色】
1 晴れた空のような色。薄い青色。 2 空模様。「—俄かに一変して、黒雲墨の如く渦(うずま)き起こり」〈逍遥・当世...
そらいろのたね
中川李枝子の文、大村百合子の絵による絵本作品。昭和39年(1964)、「こどものとも」誌に掲載。昭和42年(196...
そら‐うそぶ・く【空嘯く】
[動カ五(四)] 1 「そらとぼける」に同じ。「—・いて、まるで取り合うけしきがない」〈芥川・虱〉 2 相手をばか...
そらうで【空腕】
狂言。主人が腕自慢の太郎冠者を試そうと夜道を使いに出す。太郎冠者は途中こわさのあまり黒く見えるものを追剝(おいはぎ...
そら‐えい【空酔ひ】
酒に酔ったふりをすること。そらみだれ。「—をし、そらごとをして参り給はず」〈宇津保・蔵開中〉
そら‐おがみ【空拝み】
尊敬しているふりをすること。「これは—にて、詞づかひもあそばせづくしなり」〈滑・浮世風呂・三〉
そら‐おそろし・い【空恐ろしい】
[形][文]そらおそろ・し[シク]将来どうなるかと、言いようのない不安を感じてこわい。「近年の科学の発達ぶりには—...
そら‐おぼえ【空覚え】
1 書いたものを見ないで済むように、すっかり記憶すること。暗記。 2 確かでない記憶。うろおぼえ。 3 想像によっ...
そら‐おぼめき【空おぼめき】
知らない顔をすること。そしらぬふり。「御心のやうにつれなく—したるは、世にあらじな」〈源・蛍〉
そら‐おぼれ【空おぼれ】
とぼけたふりをすること。そらとぼけ。「我身こそあらぬ様なれそれながら—する君は君なり」〈源・若菜下〉
そら‐かぞう【空数ふ/天数ふ】
[枕]地名の「大津」「大坂」など「おほ」を語頭にもつ語にかかる。かかり方は、おおよそに数える意からなど諸説あるが、...
そら‐がき【空書(き)】
[名](スル) 筆記具を使わずに、空中に指を動かして文字を書くこと。漢字の学習に用いられたり、手話と併用されたりす...
そら‐がくれ【空隠れ】
いつわって、いないふりをすること。「世の中の人の心の浮雲に—する有明の月」〈詞花・雑下〉
そら‐ガール【宙ガール】
宇宙に興味を示し、天体観測などを趣味とする女性。
そら‐きかず【空聞かず】
わざと聞こえないふりをすること。「我を捨てていづくへゆくぞとの給へ共、—して」〈平家・九〉
そら‐ぎき【空聞き】
聞いていないふりをして実は聞いていること。
そら‐ぎしょう【空起請】
いつわって誓いをたてること。また、その文書。空誓文。
そら‐ぎわ【空際】
⇒くうさい(空際)1
そ‐らく【殂落/徂落】
天子が死ぬこと。崩御(ほうぎょ)。
そら‐けいはく【空軽薄】
心にもない世辞をいうこと。からせじ。「だましすませて一討ちにしてくれんと、笑顔つくって—」〈浄・双生隅田川〉
そら‐ごころ【空心】
偽りの心。うわのそらの気持ち。「いとゆゆしき事になむ、なでふ—にてかは」〈宇津保・蔵開中〉
そら‐ごと【空言/虚言】
うそ。いつわり。
そら‐ごと【空事/虚事】
本当ではない事柄。つくりごと。
そら‐さわぎ【空騒ぎ】
「からさわぎ」に同じ。「殿の人々—すれば」〈宇津保・藤原の君〉
そら‐ざま【空様/空方】
1 空の方向。上の方。上向き。「馬は、…首を—につとあげると」〈芥川・偸盗〉 2 あおむけ。「女は身を—に、両手に...
そら‐ざや【空鞘】
1 刀身よりもずっと長く作ったさや。 2 余裕。ゆとり。「—モナイ人」〈日葡〉 3 中身と外見が違うこと。「仲人の...
そら‐しょうもん【空証文】
いつわりの証文。
そら‐しらず【空知らず】
わざと知らないふりをすること。「その家の男主(あるじ)も—してあることなりけり」〈今昔・二三・一六〉
空(そら)知(し)らぬ雨(あめ)
《空から降ったわけではない雨という意から》涙のこと。
空(そら)知(し)らぬ雪(ゆき)
⇒空に知られぬ雪
そら‐じぎ【空辞宜】
口先だけの、心にもない遠慮。「もう飲(いけ)やせぬ、と—は五月蠅(うるさ)いほど仕ながら」〈露伴・五重塔〉
そら‐じに【空死に】
死んだふりをすること。「死せしと見えしは—にして」〈井上勤訳・狐の裁判〉
そら‐じょうご【空上戸】
酒を飲んでも酔いが少しも顔に出ないこと。また、その人。盗人(ぬすっと)上戸。
そら・す【反らす】
[動サ五(四)] 1 まっすぐな物、平らな物を弓なりに曲げる。「ベニヤ板を—・す」 2 からだを後ろの方へ弓なりに...
そら・す【逸らす】
[動サ五(四)]《「反らす」と同語源。それるようにする意》 1 向かうべき方向・目標からわきの方へ向ける。他へ転じ...
そら‐すずめだい【空雀鯛】
スズメダイ科の海水魚。岩礁やサンゴ礁にすみ、全長7センチくらい。体は長卵形で、鮮青色。幼魚では腹と尾びれが黄色。本...
そらせ‐いた【逸らせ板】
ペルトン水車で、ノズルからの噴流の向きを変える板。ノズルの出口に取り付けてあり、動力を加減するための装置。
そら‐ぜいもん【空誓文】
《「そらせいもん」とも》「空起請(そらぎしょう)」に同じ。「但しは当座まかなひに金取りだましの—か」〈浄・氷の朔日〉
そら‐せじ【空世辞】
「からせじ」に同じ。「番頭が—をいう」〈鏡花・高野聖〉