つち【土/地】
1 岩石が分解して粗い粉末になったもの。土壌。「花壇の—を入れ替える」 2 地球の陸地の表面。地面。大地。「故国の...
つち【土】
長塚節(ながつかたかし)の小説。明治43年(1910)発表。作者の郷里鬼怒川のほとりの農村を舞台に、貧農一家の生活...
つち【槌/鎚/椎】
1 物をたたく工具。頭部はふつう円柱形で、柄が付いている。木づち・金づちなどがある。 2 紋所の名。1をかたどったもの。
つち‐あけび【土通草/土木通】
ラン科の多年草。木陰に生える菌従属栄養植物。高さ約50センチ、茎は太く直立し葉がなく、全体が黄褐色。初夏、淡黄色の...
つち‐あそび【土遊び】
[名](スル)土をこねて、いろいろの形を作るなどして遊ぶこと。泥遊び。つちいじり。
つち‐い【土居】
1 建築物の土台。「—に苔(こけ)むせり」〈方丈記〉 2 帳台・几帳(きちょう)などの柱の下の台。「—のもとにて抱...
つち‐いきれ【土熱れ/土熅れ】
強い日光を受け、土が熱気を発すること。また、その熱気。
つち‐いじり【土弄り】
[名](スル) 1 「土遊び」に同じ。 2 趣味として畑作や園芸をすること。
つち‐いっき【土一揆】
室町中期、畿内を中心に頻発した農民・地侍の武装蜂起。年貢の減免や徳政を要求して、荘園領主・守護大名、また酒屋・土倉...
土(つち)一升(いっしょう)に金(かね)一升(いっしょう)
地価が非常に高いことをいう言葉。
つちい‐ばんすい【土井晩翠】
⇒どいばんすい
つち‐いみ【土忌(み)】
陰陽道(おんようどう)で、土公神(どくじん)のいる方角を犯す土木・建築工事を忌み嫌うこと。やむを得ず工事をするとき...
つち‐いれ【土入れ】
生育中の麦や陸稲(りくとう)などの根元に、土をふるいこむこと。霜害やむだな生長を防ぐために行う。
つち‐いろ【土色】
土の色。やつれて血の気を失った顔色などにいう。土気(け)色。
つち‐うす【土臼】
土で作った磨(す)り臼。どうす。
つちうら【土浦】
茨城県南部、霞ヶ浦西岸にある市。近世は土屋氏の城下町。大正11年(1922)隣町に海軍航空隊が設置され、軍都として...
つちうら‐し【土浦市】
⇒土浦
つち‐おおね【土大根】
ダイコンのこと。「—をよろづにいみじき薬とて、朝ごとに二つづつ焼きて食ひける」〈徒然・六八〉
つち‐おと【槌音】
家を建てる時などに、槌で材木をたたく音。建築工事が盛んに行われているたとえにも用いる。「新都建設の—が響く」
つち‐か・う【培う】
[動ワ五(ハ四)]《「土(つち)養(か)う」の意》 1 根元に土をかけて植物を育てる。「花を賞せんとする者は、必ず...
つち‐かご【土籃】
土を運ぶのに用いるかご。
ど‐かぶり【土被り】
建築用語で、トンネルや暗渠(あんきょ)のように地中に埋設される構造物の上端から地表面までの土砂や岩盤の厚さをいう。...
つち‐かべ【土壁】
粘りのある土を塗って固めた壁。仕上げ(上塗り)用の土色により、聚落(じゅらく)壁・錆(さび)壁などとよぶ。
つち‐かめむし【土椿象/土亀虫】
半翅(はんし)目ツチカメムシ科の昆虫。体長約1センチ。体は楕円形で平たく、光沢のある黒色。脚にとげがあり、土を掘っ...
つち‐がえる【土蛙】
アカガエル科のカエル。体長約4〜6センチ。背面は暗褐色で線状やいぼ状の突起があり、腹面は灰色で斑紋が散在。4〜6月...
つち‐がき【土柿】
ツチグリの別名。
つち‐がた【土型】
土で作った鋳型。
土(つち)が付(つ)・く
相撲で、力士が負ける。
つち‐ぎみ【土公】
⇒土公神(どくじん)
つち‐くさ・い【土臭い】
[形][文]つちくさ・し[ク] 1 土のにおいがする。「掘り出したばかりの—・い芋」 2 いかにも田舎じみている。...
つち‐くじら【槌鯨】
アカボウクジラ科の哺乳類。中形のハクジラで、口吻(こうふん)が長く、頭部の形が木槌に似る。北太平洋に分布。
つち‐くれ【土塊/塊】
土のかたまり。また、土のこと。
つちくれ‐ばと【土塊鳩】
キジバトの別名。
つち‐ぐも【土蜘蛛】
1 ジグモの別名。 2 古代、大和朝廷の命に従わず、異民族視された辺境の民の称。 [補説]曲名別項。→土蜘蛛
つちぐも【土蜘蛛/土蜘】
謡曲。五番目物。僧に化けた土蜘蛛が病中の源頼光を襲うが、刀で切りつけられ、姿を消す。頼光の家臣があとを追い、葛城山...
つち‐ぐら【土倉/窖】
1 穀物などを保存するために地下に穴を掘ってつくった倉。あなぐら。 2 土で塗った倉。土蔵(どぞう)。
つち‐ぐり【土栗】
ディプロキスティス科のキノコ。夏から秋に山野に生える。初めは灰褐色の球形で、熟すと厚い外皮が星形に裂け、胞子の入っ...
つち‐ぐるま【土車】
土を運搬する二輪車。
つちぐるま【土車】
謡曲。四番目物。観世・喜多流。世阿弥作。出家した主人深草少将の幼君を土車に乗せた小次郎が、尋ねる主人と善光寺で巡り合う。
つち‐ぐるま【槌車】
紋所の名。輪のない車の輻(や)の端に槌をつけたもの。
つち‐け【土気】
1 土のようす。湿り気や土くささなど。 2 いなかくさいようす。洗練されていないようす。「売られ買はれて北国の—の...
つちけ‐いろ【土気色】
土のような色。生気を失った人の顔色などにいう。つちいろ。
つち‐けむり【土煙】
土や砂が煙のように立ちのぼったもの。つちけぶり。「—を上げて車が走る」
つち‐こつ【槌骨】
耳小骨の一。鼓膜と砧(きぬた)骨の間にある小さな骨。ついこつ。
つち‐こね【土捏ね】
1 土をこねること。 2 壁塗りをする職人。左官。 3 壁土をこねる道具。
つち‐ざいく【土細工】
土を焼いてつくった細工物。「深草の里は、家ごとに焼物、—を商ふ見ゆれば」〈滑・膝栗毛・六〉
つちざき【土崎】
秋田市の地名。旧雄物川(おものがわ)の河口港で、近世、土崎湊(つちざきみなと)と称し日本海の港として繁栄。現在は秋...
つち‐しき【土敷】
御帳台(みちょうだい)の浜床(はまゆか)の上に敷く繧繝縁(うんげんべり)の畳。
つち‐すがり【土棲蜂】
ジガバチ科のハチ。体長約1センチ。体は黒色の地に黄色の帯があり、腹の各節はくびれる。地中深く穴を掘り、狩った甲虫の...
つち‐すり【腴】
《水底の土を磨(す)る意から》魚の腹の太ったところ。すなずり。〈和名抄〉