つづ【十】
1 《二十歳のことを言うのに「つづ(十)やはたち(二十)」と用いられたところから誤って》19歳。「いくら利口のよう...
つつ‐うらうら【津津浦浦】
《「つづうらうら」とも》全国いたるところの港や海岸。また、全国いたるところ。国じゅう。「—に行きわたる」
つづき【続き】
1 あるものの延長。つながっていて、次にあるもの。「ドラマの—」「この話には—がある」「—の部屋」 2 続いていく...
つづき【都筑】
横浜市北部の区名。平成6年(1994)港北区と緑区の各一部を分割、合わせて成立。
つづき‐あい【続(き)合い/続き間】
物事の相互の関係。特に、縁続きの関係。「先生の郷里にいる—の人々と」〈漱石・こゝろ〉
つづき‐え【続(き)絵】
2枚以上の絵をつなげて一つの画面としたもの。全体の構図はもとより、1枚ごとのまとまりも重視される。特に浮世絵版画で...
つづき‐がら【続(き)柄】
親族としての関係。「戸籍筆頭者との—」→ぞくがら(続柄)
つづき‐きょうげん【続(き)狂言】
歌舞伎の初期に行われた一幕物の離れ狂言に対して、数幕にわたって連係した筋をもつ歌舞伎狂言。
つづき‐く【都筑区】
⇒都筑
つづき‐ばんごう【続き番号】
1 宝くじや座席券などで、複数のチケットの番号が連続していること。また、その番号。連番。 2 123456のように...
つづき‐みちお【都筑道夫】
[1929〜2003]推理作家。東京の生まれ。本名、松岡巌(いわお)。本格推理・ハードボイルド・ショートショートな...
つづき‐もの【続(き)物】
完結までに何回か回数を重ねてひとまとまりの内容になるもの。小説・映画・講談・演劇などでいう。
つづき‐やこう【都築弥厚】
[1765〜1833]江戸時代の豪農。三河の生まれ。矢作川から灌漑(かんがい)用水路(現明治用水)を引くため私財を...
つづ・く【続く】
《上代は「つつく」か》 [動カ五(四)] 1 前からの状態や行為などがとぎれたり変わったりしないでそのままつながる...
つづく・る【綴る/繕る】
[動ラ五(四)]衣類のほころびなどを縫い合わせる。つくろう。「我衣物(きもの)の綻びを—・る様」〈露伴・対髑髏〉
つづけ【続け】
続けること。多く他の語に付いて、その動作・状態などが継続する意を表す。「泣き—」「降り—」
つづけ‐うた【続け歌】
連歌の古称。「我が国にては歌を連ねたれば連歌と申すにや、昔の人は—とぞ申し侍りし」〈筑波問答〉
つづけ‐うち【続け打ち】
連続して打つこと。続けざまに打つこと。つるべうち。連打。
つづけ‐がき【続け書(き)】
筆を途中で切らずに、続けて書くこと。また、その書いた文字。
つづけ‐ざま【続け様】
[名・形動]《「つづけさま」とも》物事が次々と起こること。同じ事を続けて行うこと。また、そのさま。「—に地震が起こ...
つづけ‐じ【続け字】
文字の一画一画、または一字一字を離さないで続けて書くこと。また、その文字。草書や連綿体の類。
つづ・ける【続ける】
[動カ下一][文]つづ・く[カ下二] 1 ある状態や行為をとぎれたり変えたりしないで保つ。「議論を—・ける」「旅を...
つづしり‐うた【嘰り歌】
1、2句ずつ切れ切れに歌うこと。また、その歌。「御—のいとをかしきに」〈源・末摘花〉
つづし・る【嘰る】
[動ラ四]少しずつ物事をする。食べたり、歌ったり、歩いたりなど種々の場合に用いられる。「塩辛き物どもを—・るに」〈...
つづしろ・う【嘰ろふ】
[動ハ四]《動詞「つづしる」の未然形に反復継続の助動詞「ふ」の付いた「つづしらふ」から》物事を少しずつ続ける。「寒...
つづま‐やか【約まやか】
[形動][文][ナリ] 1 簡潔で要を得ているさま。てみじかなさま。「歎願なせる趣きを右小弁家の宛(あて)にして最...
つづまり【約まり】
[名]まとめられた結果。「これはと思う—も予想も付かない事は解り切って居る」〈真山・男五人〉 [副](関西地方で)...
つづま・る【約まる】
[動ラ五(四)] 1 短くなる。ちぢまる。「—・った言い方」 2 簡単にまとめられる。要約される。「—・るところは...
つづみ【鼓】
1 古く日本で、中空の胴に皮を張って打ち鳴らす楽器の総称。 2 中央が細くくびれた木製の胴の両端に皮を当てて、ひも...
つづみ‐うた【鼓唄】
長唄・浄瑠璃などで使われる特殊な演奏法。主に鼓を伴奏にしてうたうもの。義太夫節では、三味線が鼓の音色を模倣して奏する。
つづみ‐ぐさ【鼓草】
タンポポの別名。
つづみ‐ボタン【鼓ボタン】
二つのボタンを裏合わせにつないで鼓のような形にしたもの。カフスボタンのように、両方のボタン穴に通して掛け合わせる。
つづみ‐も【鼓藻】
ツヅミモ属の緑藻。淡水性。単細胞で、中央がくびれた鼓形をしている。くびれた部分が切れてふえ、また2個体が接合子をつ...
つづ・む【約む】
[動マ下二]「つづめる」の文語形。
つづ・める【約める】
[動マ下一][文]つづ・む[マ下二] 1 短くする。ちぢめる。「着物のたけを—・める」 2 簡単にまとめる。要約す...
つづら【葛/葛籠】
1 (葛籠)ツヅラフジの蔓(つる)で編んだ、衣服などを入れる箱形のかご。のちには竹・檜(ひのき)の薄板で編み、上に...
つづら‐うま【葛籠馬】
江戸時代、背の両側につづらをつけた馬。その中に人を乗せたり、旅の荷物を運んだりした。
つづら‐えびら【葛箙】
ツヅラフジで編んだ箙。公卿の随身(ずいじん)などが用いた。
つづら‐おり【葛折(り)/九十九折(り)】
《ツヅラフジの蔓(つる)が曲がりくねっているところから》 1 いくつにも折れ曲がって続いている坂道や山道。 2 馬...
つづら‐か【円らか】
[形動ナリ]驚いたり恐れたりして、目を丸くするさま。「そこに目も—なる小法師にてついゐさせ給へるものか」〈栄花・花...
つづら‐がさ【葛笠】
ツヅラフジで編んだ網代笠(あじろがさ)。市女笠(いちめがさ)に似るが、中のみねがやや低いもの。近江(おうみ)国水口...
つづら‐きっつけ【葛切付】
馬具の一。ツヅラフジを編んで作った下鞍(したぐら)。
つづら‐こ【葛籠】
「葛籠(つづら)1」に同じ。
つづら‐ふじ【葛藤】
ツヅラフジ科の落葉性の蔓(つる)植物。山地にみられ、蔓で他に巻きつく。葉は広卵形または円形で柄が長く、互生。雌雄異...
つづらぶみ【藤簍冊子】
江戸後期の歌文集。6巻。上田秋成著。享和2年(1802)成立、文化2〜3年(1805〜06)刊。流麗な雅文体で記さ...
つづり【綴り】
1 つづること。また、つづったもの。とじ合わせたもの。「伝票の—」 2 欧米語などを表記する際の、文字の並び。スペ...
つづり‐あわ・せる【綴り合(わ)せる】
[動サ下一][文]つづりあは・す[サ下二]つづって一つのものにする。とじ合わせる。「書類を—・せる」
つづり‐かた【綴り方】
1 欧米語の単語を書き表すときの文字の並べ方。 2 旧制小学校の教科の一。文章を作る方法。今の作文にあたる。
つづり‐が【綴蛾】
メイガ科のガ。翅(はね)の開張約3センチ。雌の前翅の中央に黒点が一つある。幼虫は米を食害し、糸を出してつづり合わせ...
つづり‐させ
[副]《冬の用意に衣を「綴り刺せ」と鳴いているように聞こえるところから》ツヅレサセコオロギの鳴き声。「秋風にほころ...