にごり【濁り】
1 濁っていること。透明でないこと。「水の—」「レンズの—」 2 色・音声などが、鮮明でないこと。「—のある発色」...
にごりえ
樋口一葉の小説。明治28年(1895)発表。酌婦お力を通して、下層社会の暗い宿命観を写実的に描く。
にごり‐え【濁り江】
水の濁っている入り江。「—の澄まむことこそ難(かた)からめいかでほのかに影を見せまし」〈新古今・恋一〉
にごり‐ぐち【艙口】
船の貨物を船倉から揚げ卸しするために、上甲板に設けた四角い穴。そうこう。
にごり‐ざけ【濁り酒】
麹(こうじ)の糟(かす)を漉(こ)してない、白く濁った酒。どぶろく。だくしゅ。《季 秋》「藁の栓してみちのくの—/青邨」
にごり‐てん【濁り点】
濁音を表す記号。だくてん。
濁(にご)りに染(し)・む
世のけがれに染まる。「世々をへて—・みしわが心清滝川にすすぎつるかな」〈玉葉集・釈教〉
にごり‐みず【濁り水】
濁った水。澄んでいない水。だくすい。→濁度