ぬの【布】
1 織物の総称。古くは、絹に対して、麻・葛(くず)などの植物繊維で織ったものをいい、のち、木綿も含めた。 2 建築...
ぬの‐いし【布石】
道に沿うなどして、長くすえつけた敷石。ぬのしきいし。
ぬの‐かたぎぬ【布肩衣】
植物繊維で織った布で作った肩衣。「綿もなき—の」〈万・八九二〉
ぬの‐ぎそ【布基礎】
建築物の基礎で、壁や柱の下部に、断面が逆T字型の鉄筋コンクリートを帯状に打ち込んだもの。→べた基礎
ぬの‐きぬ【布衣】
《「ぬのぎぬ」とも》植物繊維で織った布で作った衣服。「荒たへの—をだに着せかてにかくや嘆かむせむすべをなみ」〈万・...
ぬの‐きれ【布切れ】
《「ぬのぎれ」とも》布の切れ端。また、布。
ぬの‐こ【布子】
木綿の綿入れ。古くは麻布の袷(あわせ)や綿入れをいった。《季 冬》
ぬの‐ごし【布漉し】
[名](スル)食材を布でこすこと。また、こしたもの。「—したあん」
ぬの‐ざらし【布晒し】
1 布を洗って日光にさらすこと。 2 日本舞踊で、両手に長い布を持って洗いさらすようすを表す所作。また、その曲。
ぬの‐じ【布地】
衣服などに仕立てるための織物。また、その織りぐあいや品質。生地(きじ)。きれじ。
ぬの‐じき【布敷(き)】
石敷き・瓦敷きの一。目地(めじ)を建物と平行になるように並べる敷き方。
ぬの‐そうじ【布障子】
白布を張った襖(ふすま)障子。「—はらせて住まひたる」〈枕・一七七〉
ぬの‐ぞうり【布草履】
古布などを細く裂いたものを編んで作る草履。室内で履く。
ぬの‐ナプキン【布ナプキン】
生理用品の一。布製のパッドで、洗ってくり返し使うもの。
ぬの‐はめ【布羽目】
板を横に張った羽目。
ぬの‐ひたたれ【布直垂】
布で作った直垂。近世、麻地などの布製は地下(じげ)の諸大夫の料となり、武家では大紋(だいもん)と称した。
ぬの‐びき【布引き】
1 布を張ること。 2 平安時代、朝廷で、臨時の相撲(すまい)のあとや、相撲の節(せち)の還饗(かえりあるじ)のと...
ぬのびき‐さんち【布引山地】
三重県中西部、伊勢平野と上野盆地の境に南北に連なる山地。長さ約30キロメートル。最高峰は南部に位置する大洞(おおぼ...
ぬのびき‐の‐たき【布引の滝】
神戸市中央区、六甲山麓の生田(いくた)川にかかる滝。雄滝・夫婦(めおと)滝・鼓ヶ滝・雌滝がある。[歌枕]「水上の空...
ぬの‐びょうぶ【布屏風】
布を張って絵などを描いた屏風。
ぬの‐ぼり【布掘り】
建築物の基礎工事で、壁や土台の下となる部分を溝状に細長く掘ること。丁字(ちょうじ)掘り。→総掘り →壺掘り
ぬの‐まき【布巻(き)】
1 織り上がった布に折り目やしわのできるのを防ぎ、縦糸と横糸のゆがみを正すために、布を木製の棒や鉄板に巻きつけるこ...
ぬの‐マスク【布マスク】
マスク2のうち、ガーゼなど布製のもの。
ぬの‐まるた【布丸太】
建築の足場や仮板囲いなどの柱を横につなぐ丸太。
ぬの‐め【布目】
1 布地の縦糸・横糸の織り目。 2 布の織り目のような模様。 3 瓦や陶器で、型抜きしやすくするために型に敷いた布...
ぬのめ‐がみ【布目紙】
布目模様があらわれるように加工した紙。羅文紙(らもんし)。
ぬのめ‐がわら【布目瓦】
布目の跡のある屋根瓦。製造時に用いた布の織り目が残ったもので、奈良・平安時代の瓦に多くみられる。
ぬのめ‐ぞうがん【布目象眼】
象眼技法の一。地金に布目状の筋を彫り、その部分に薄く延ばした金属をかみこませて平面にしたもの。
ぬのめ‐ぬり【布目塗(り)】
素地(きじ)に漆を塗布した布・紗(しゃ)をあて、上から摩擦して布目を転写し模様をつける漆塗り技法。