まき
本家・分家の関係をもつ家同士をよぶ呼び名。同族。一族。東日本に多くみられる。まけ。
まき【任】
「まけ(任)」に同じ。「大君の—のまにまに取り持ちて仕ふる国の」〈万・四一一六〉
まき【牧】
《「馬城(まき)」の意。「城」は物を収めておく所》牛・馬などを放し飼いにする場所。牧場。まきば。
まき【巻(き)】
[名] 1 巻くこと。また、巻いた程度。「ぜんまいの—が弱い」 2 書画の巻物。また、その区分。冊子になったものの...
まき【薪】
燃料にするために適当な大きさに切って乾燥させた木。たきぎ。「—をくべる」「—割り」
ま‐き【真木/槙/柀】
1 イヌマキ・コウヤマキの別名。 2 《「ま」は美称。りっぱな木の意》良材となる木。杉・檜(ひのき)など。「奥山の...
まき【槙】
姓氏の一。 [補説]「槙」姓の人物槙有恒(まきありつね)槙文彦(まきふみひこ)
まき【槙】
日本の俳誌。昭和49年(1974)、平井照敏の主宰により創刊。
マキ
《コルシカ島の叢林の意。犯罪者がよくそこに隠れたことから》第二次大戦中、ドイツ占領軍に抵抗したフランスの左翼系地下組織。
ま‐ぎ【間木】
《「まき」とも》長押(なげし)の上などに設けた棚のようなもの。「数珠(ずず)も—に打ち上げなど、らうがはしきに」〈...
マキアベリ
⇒マキャベリ
マキャベリスト
マキャベリズムを信奉する人。マキアベリスト。
マキアベリズム
⇒マキャベリズム
まき‐あが・る【巻(き)上(が)る】
[動ラ五(四)] 1 巻いて上にあがる。「蔓(つる)が—・る」 2 舞うように上にあがる。「ほこりが—・る」 3 ...
まき‐あげ【巻(き)上げ/捲き上げ/巻(き)揚げ】
巻きあげること。また、巻きあげたもの。
まきあげ‐き【巻(き)上げ機】
⇒ウインチ
まきあげ‐ほう【巻(き)上げ法】
土器成形法の一。ひも状にした粘土を巻き上げて形作る法。→輪積み法
まき‐あ・げる【巻(き)上げる/捲き上げる/巻(き)揚げる】
[動ガ下一][文]まきあ・ぐ[ガ下二] 1 巻いて上へあげる。「帆を—・げる」「釣り糸を—・げる」 2 くるくる舞...
まき‐あし【巻(き)足】
1 紀州流の水泳術で、立ち泳ぎの足の使い方。下肢を、膝を中心にして交互に外から内へ回して浮力をつけるやり方。 2 ...
まき‐あみ【巻(き)網/旋網】
魚群を網で取り巻き、その囲みを狭め網裾を締めて捕る漁法。また、その網。巾着網など。操作する船の数により、二艘巻(に...
まき‐ありつね【槙有恒】
[1894〜1989]登山家。宮城の生まれ。大正10年(1921)アイガー東山稜初登攀(とうはん)に成功、昭和31...
マキアート
《「マッキアート」とも》「カフェマキアート」の略。
まき‐いし【蒔石】
茶室の庭などに、まき散らしたように所々に置く石。
まき‐いずみ【真木和泉】
[1813〜1864]幕末の尊攘派志士。筑後の人。本名、保臣(やすおみ)。水戸藩の藩政改革、寺田屋事件、七卿落ちな...
マキイフカ
ウクライナ東部、ドネツク州の都市。州都ドネツクとともにドンバス重工業地帯の重要な工業都市の一つで、製鉄業、セメント...
まき‐い・る【巻き入る/捲き入る】
[動ラ下二]巻いて中に入れる。巻き込む。「汝が船を海底に—・れんと思ふ」〈今昔・四・一三〉
まき‐え【蒔絵】
器物の表面に漆で文様を描き、金・銀などの金属粉や色粉を蒔きつけて付着させる、日本独自の漆工芸。奈良時代に始まる。技...
まき‐え【撒き餌/播き餌】
1 餌(えさ)をまいて与えること。 2 魚や小鳥などを寄せ集めるために、餌をまくこと。また、その餌。寄せ餌。 3 ...
まき‐えい【巻纓】
⇒けんえい(巻纓)
まきえ‐ふん【蒔絵粉】
蒔絵に用いる金・銀・銅・錫(すず)などの粉。平目粉・梨子地粉・平粉・丸粉・鑢(やすり)粉など。
まき‐おこ・す【巻(き)起(こ)す/捲き起(こ)す】
[動サ五(四)] 1 風などが巻くように吹き上げる。「砂ぼこりを—・す」 2 思いがけないことをひきおこす。「セン...
まき‐おこ・る【巻(き)起(こ)る/捲き起(こ)る】
[動ラ五(四)] 1 うずを巻くようにして立ちのぼる。「黒雲が—・る」 2 多くのものが一時に激しく盛んになる。わ...
まき‐おとし【巻(き)落(と)し】
相撲のきまり手の一。まわしをとらず、差し手で相手のからだを抱きかかえ、巻きこむようにしてひねり倒す技。
まき‐おび【巻(き)帯】
帯を結ばないで、腰に巻きつけておくこと。また、その帯。
まき‐かえ【巻(き)替え】
相撲で、相手の差し手の中に手を入れ、自分の有利な体勢にすること。
まき‐かえし【巻(き)返し/捲き返し】
1 劣勢から、態勢を立て直して反撃すること。「—をはかる」「—に出る」 2 小枠などに巻いてある糸を、さらに他の小...
まき‐かえ・す【巻(き)返す/捲き返す】
[動サ五(四)] 1 巻いて、もとの状態へ戻す。「巻き尺を—・す」 2 劣勢から、勢いを取り戻して反撃する。「土壇...
まき‐がい【巻(き)貝】
腹足綱の軟体動物の総称。特にそのうち、背側に螺旋(らせん)状に巻いた殻をもつものをさすが、殻が退化して皿状や板状に...
まき‐がまえ【冂構え】
「冏構(けいがま)え」に同じ。
まき‐がみ【巻(き)紙】
1 半切紙を横に長く継ぎ合わせて巻いたもの。毛筆で手紙を書くのに使う。 2 物を巻いて包むのに使う紙。「タバコの—」
まき‐がみ【巻(き)髪】
1 束ねた頭髪をぐるぐる巻いて留めること。また、その髪。 2 馬のたてがみを束ね結ぶこと。また、そのたてがみ。
まき‐がり【巻(き)狩(り)】
狩り場を四方から囲み、その中に獣を追い込んで捕らえる狩りの方法。
まき‐きゃはん【巻(き)脚絆】
《「まきぎゃはん」とも》脚絆の一。小幅の長い布で、足首からひざ下まで脚を巻き上げるもの。ゲートル。
まき‐ぎぬ【巻き絹】
軸に巻いた絹の反物。「唐錦十反、—五十疋、広蓋に積ませ」〈伽・鉢かづき〉
まきぎぬ【巻絹】
謡曲。四番目物。金春以外の各流。都から熊野に巻き絹を運ぶ使者が、途中音無の天神で歌を手向けていて遅参すると、天神が...
まきぐち‐つねさぶろう【牧口常三郎】
[1871〜1944]教育家・宗教家。新潟の生まれ。昭和3年(1928)日蓮正宗に入信し、昭和5年(1930)に弟...
まき‐ぐも【巻(き)雲/捲き雲】
⇒けんうん(巻雲)
まき‐げ【巻(き)毛】
頭髪などの、渦状に巻いた毛。
まき‐こ・む【巻(き)込む/捲き込む】
[動マ五(四)] 1 巻いて中へ入れる。「機械に—・まれる」 2 ある人間関係や事態に引き入れる。巻き添えにする。...
まき‐ごえ【蒔き肥】
種子をまくときに施す肥料。