まくら【枕】
1 寝るときに頭をのせる寝具。「—が変わると眠れない」「氷—」「ひざ—」 2 寝ている頭の方。また、頭のある方角。...
まくら‐あて【枕当て】
「枕カバー」に同じ。
まくら‐いし【枕石】
川原や浜から持ち帰って、死者の枕もとに置く石。埋葬ののち、戒名を書いて墓の上に置いたりする。
枕(まくら)浮(う)・く
涙で枕が浮く。枕が浮くほどに、寝ながらひどく泣く。「涙落つとも覚えぬに、—・くばかりになりにけり」〈源・須磨〉
マクラウド
米国カリフォルニア州北部の町。サンフランシスコの北約390キロメートル、カスケード山脈中のシャスタ山南麓に位置する...
マクラウド‐ゲージ
⇒マクラウド真空計
マクラウド‐しんくうけい【マクラウド真空計】
代表的な真空計の一。1874年、H=マクラウドが考案。真空に近い低圧力の気体を圧縮し、その圧力と圧縮率をガラス管に...
まくら‐え【枕絵】
男女の秘戯を描いた絵。春画。笑い絵。
まくら‐えいぎょう【枕営業】
販売員などが、契約成立の交換条件として顧客と性的関係を結ぶこと。
まくら‐かご【枕籠】
昆虫飼育器の一。枕形の金網製の籠で、下半分を水中に浸し、水生の幼虫などの飼育に用いる。
枕(まくら)片去(かたさ)・る
枕を床の片側に寄せて寝る。また、枕の片側をあけて寝る。上代、夫や恋人を待って一人で寝るようすをいう。「ここだくに思...
まくら‐カバー【枕カバー】
枕の汚れを防ぐために、上に掛けるもの。枕当て。
枕(まくら)が上(あ)がら◦ない
病気が治らず床から起き上がれない。「倒れてから半年たっても—◦ない」
まくら‐がい【枕貝】
マクラガイ科の巻き貝。本州中部以南の浅海の砂泥底にすむ。貝殻は円筒形で、殻高4センチくらい。殻表は滑らかで光沢があ...
まくら‐がえし【枕返し】
1 枕の向きを変えること。特に、人が死んだとき、北枕に変えること。 2 木枕を多く重ねて手でささげ、自由にもてあそ...
まくら‐がたな【枕刀】
寝るとき枕もとに置く護身用の刀。枕太刀。
まくら‐がね【枕金】
1 遊女を身受けするときの手付金。まくらきん。 2 芸者が客に身をまかせるときに受け取る契約金。まくらきん。
まくら‐がみ【枕上】
「枕元」に同じ。
まくら‐がみ【枕神】
夢枕に立つ神。夢の中に現れて神託を告げる神。
まくら‐がみ【枕紙】
1 寝るとき枕もとに置く紙。 2 木枕の上の小枕をおおって汚れを防ぐ紙。
まくら‐がや【枕蚊帳】
子供の枕もとを覆うのに用いる小さな蚊帳。
まくら‐きん【枕金】
「まくらがね」に同じ。
まくら‐ぎ【枕木】
鉄道のレールの下に横に敷き並べる部材。レールを固定して軌間を一定に保つとともに、鉄道車両の荷重を道床に分散させる働...
まくら‐ぎょう【枕経】
死者の枕もとで終夜読経(どきょう)すること。特に、納棺前に経をあげること。
まくら・く【枕く】
[動カ四]《「まくら」の動詞化》枕とする。「大伴の高師の浜の松が根を—・き寝(ぬ)れど家し偲(しの)はゆ」〈万・六六〉
まくら‐げいしゃ【枕芸者】
1 芸でつとめずに、売春を主とする芸者。不見転(みずてん)。 2 枕さがしをする芸者。「弁天お照と名の高い、—の旅...
まくら‐ことば【枕詞/枕言葉】
1 昔の歌文、特に和歌に用いられる修辞法の一。一定の語句に冠してこれを修飾し、または語調を整える言葉。普通は5音、...
まくら‐ごと【枕言】
1 いつも口ぐせのようにいう言葉。「やまと言の葉をも、もろこしの詩をも、ただその筋をぞ、—にせさせ給ふ」〈源・桐壺...
まくら‐さがし【枕探し】
旅客の寝ている間に、その枕もとに置いてある金品を盗み取ること。また、その者。邯鄲師(かんたんし)。
枕(まくら)定(さだ)・む
1 寝るときに、頭にする方向を定める。枕の向きによって恋人の夢が見られるとされた。「夕さればわが身のみこそ悲しけれ...
まくらざき【枕崎】
鹿児島県、薩摩(さつま)半島南部の市。東シナ海に臨み、漁業の基地。かつお節を特産。人口2.4万(2010)。
まくらざき‐こう【枕崎港】
鹿児島県枕崎市にある港。特定第三種漁港で、管理者は鹿児島県。カツオなどを水揚げする。
まくらざき‐し【枕崎市】
⇒枕崎
まくらざき‐たいふう【枕崎台風】
昭和20年(1945)9月17日、枕崎付近に上陸した大型台風。九州を縦断し、広島付近から日本海へ進んだ。最低気圧9...
まくらざき‐ひこうじょう【枕崎飛行場】
鹿児島県枕崎市にある飛行場。設置・管理者は鹿児島県。平成3年(1991)開港。通称、枕崎空港。
まくらじし【枕獅子】
歌舞伎舞踊。長唄。本名題「英獅子乱曲(はなぶさししのらんぎょく)」。寛保2年(1742)江戸市村座初演。石橋物(し...
まくらじどう【枕慈童】
謡曲。四番目物。観世流では「菊慈童」。魏の文帝の家臣が酈県山(れきけんざん)を訪ねると、周の穆王(ぼくおう)に仕え...
まくらじょう‐ようがん【枕状溶岩】
楕円体や円筒形溶岩の塊が積み重なったもの。玄武岩質の溶岩が水中に流れ出て急冷されたときにできる。俵状溶岩。
まくら・する【枕する】
[動サ変][文]まくら・す[サ変]枕を用いる。また、枕として寝る。「幾人の貧しい旅人がその上に—・して眠ったか」〈...
まくら‐ぞうし【枕草紙】
《「まくらそうし」とも》 1 身辺に置いて、日々の見聞や思いついたことなどを書き留めておく綴じ本形式の雑記帳。 2...
まくら‐ぞい【枕添ひ】
添い寝をすること。また、その相手。「女は夫を—といひ、男は妻を—といふのす」〈滑・浮世床・二〉
まくら‐だち【枕太刀】
「枕刀(まくらがたな)」に同じ。
まくら‐だんご【枕団子】
死者の枕もとに供える団子。
まくら‐づく【枕付く】
[枕]枕をつけて寝る意から「妻屋(つまや)」にかかる。「家に行きていかにか我(あ)がせむ—妻屋さぶしく思ほゆべしも...
まくら‐づくえ【枕机】
死者の枕もとに据えて供物などを載せる机。
枕(まくら)と枕(ま)・く
枕にして寝る。「沖つ波来寄する荒磯(ありそ)をしきたへの—・きて寝(な)せる君かも」〈万・二二二〉
まくら‐どけい【枕時計】
枕もとに置く時計。目覚まし時計など。
まくら‐なおし【枕直し】
産婦の床上げの祝い。普通は産後3週間目。
枕(まくら)に就(つ)・く
床に就く。寝る。「安堵して既に—・かんとする頃」〈染崎延房・近世紀聞〉
まくらのそうし【枕草子】
平安中期の随筆。清少納言作。長保2年(1000)ころの成立とされる。作者が一条天皇の中宮定子(ていし)に仕えていた...