まわし【回し/廻し】
1 回すこと。回転させること。「皿—」「ねじ—」 2 人や物、また物事を、順に移したり送ったりすること。「患者のた...
まわし‐いた【回し板】
旋盤で、主軸にねじ込まれ、回し金を介して工作物を回す円板状の工具。
まわし‐い・れる【回し入れる】
[動ラ下一][文]まはしい・る[ラ下二]軽く円を描きながら、中に入れる。「鍋肌から醤油を—・れる」
まわし‐か・ける【回し掛ける】
[動カ下一][文]まはしか・く[カ下二]全体にいきわたるようにかける。「鍋に醤油を—・ける」
まわし‐かた【回し方】
遊里で、遊女や芸妓(げいぎ)の送り迎え、その他の雑事をする者。「—はたき火にあたり」〈洒・通言総籬〉
まわし‐ガッパ【回しガッパ】
「丸ガッパ」に同じ。
まわし‐がね【回し金】
旋盤で、工作物の一端を取り付けるねじをもち、回し板と連絡して工作物を回転させる工具。ドッグ。
まわし‐ぎり【回し錐】
1 ⇒轆轤鉋(ろくろがんな) 2 ⇒舞錐(まいぎり)1
まわし‐ぐるま【回し車】
ハムスターなどを飼育箱の中で運動させるための器具。円筒形で、中に入ったハムスターが定位置で走り続けることができる。
まわし‐けんきん【回し献金】
議員が互いに寄付しあい、確定申告の際に寄付金控除を受けること。→迂回献金 →迂回寄付
まわし‐げり【回し蹴り】
空手などで、体の外側から弧を描くように蹴ること。また、その技。
まわし‐のみ【回し飲み】
[名](スル)一つの器を順に回して飲むこと。「一本の缶ビールを—する」
まわし‐ぶみ【回し文】
⇒かいぶん(回文)1
まわし‐もの【回し者】
1 陣中などに忍び込んで、ひそかに内情を探る者。間者(かんじゃ)。スパイ。「敵の—」 2 俗に、あるものの関係者の...
まわし‐よみ【回し読み】
[名](スル)手紙・資料などの文書や書籍を、数人で順繰りに回して読むこと。回覧。回読。「話題の恋愛小説を家族で—する」
回(まわ)しを取(と)・る
遊女がかけもちで二人以上の客の相手をする。
まわ・す【回す/廻す】
[動サ五(四)] 1 軸を中心にして、円を描くように動かす。回転させる。「腕を—・す」「プロペラを—・す」 2 周...
ま‐わた【真綿】
くず繭などを煮て引き伸ばして作った綿。じょうぶで軽く、保温力が大きい。防寒用衣類、紬糸(つむぎいと)の原料などに用...
ま‐わたし【間度し/間渡し】
壁の下地に組む木舞竹(こまいたけ)を固定するため、柱と柱との間に横に渡す、やや太い竹や木材。
真綿(まわた)で首(くび)を締(し)める
遠まわしにじわじわと責めたり痛めつけたりすることのたとえ。 [補説]「綿で首を絞める」とするのは誤り。
真綿(まわた)に針(はり)を包(つつ)む
うわべは優しいが、内心に悪意をもっていることのたとえ。
まわり【回り/廻り/周り】
[名] 1 (回り・廻り)まわること。まわり方。転じて、ものの働きぐあい。「モーターの—が悪い」「頭の—が早い」 ...
まわり‐あわせ【回り合(わ)せ】
自然にやってくる運命。めぐりあわせ。
まわり‐えん【回り縁】
建物や部屋の周囲の二方以上にめぐらした縁側。
まわり‐かいだん【回り階段】
螺旋(らせん)状に回りながら上下する階段。
まわり‐ぎ【回り気】
気を回して心配したり疑ったりすること。「お前さんも余程(よっぽど)—の人だね」〈風葉・深川女房〉
まわり‐くど・い【回りくどい】
[形][文]まはりくど・し[ク]遠回しでわずらわしい。「—・い解説」
まわり‐こ・む【回り込む】
[動マ五(四)]周囲をまわって入り込む。「障害物を—・んでゴールする」
まわり‐こんじょう【回り根性】
気を回して疑いやすい性質。「それとも知らず下郎の—」〈伎・幼稚子敵討〉
まわり‐しょうぎ【回り将棋】
将棋の駒を用いる遊びの一。各自が駒一つを将棋盤の一隅に置き、金将4枚を振り、その出方によって駒を進めて、早く上がっ...
まわり‐すごろく【回り双六】
振り出しから出発し、交互に賽(さい)を振ってその出た目の数だけ進み、早く上がることを競う遊戯。道中双六などの類。
まわり‐ずみ【回り炭】
茶道の七事式の一。炉中の下火をすっかり揚げて、主客ともに順々に炭をつぐ式法。炉のときだけに行う。
まわり‐ぢえ【回り知恵】
浅はかな知恵。浅知恵。「これも女の—、許して下され徳兵衛殿」〈浄・油地獄〉
まわり‐どうろう【回り灯籠】
外枠に薄紙や布を張り、内側にいろいろな形を切り抜いた円筒を立て、中心にろうそくを立てた灯籠。ろうそくに火をともすと...
まわり‐どお・い【回り遠い】
[形][文]まはりどほ・し[ク] 1 遠回しでもどかしい。まわりくどい。「僕は—・い物の言いようをするのは厭だから...
まわり‐ばしご【回り梯子】
螺旋(らせん)階段のこと。
まわり‐ばな【回り花】
茶道の七事式の一。主客ともに順に花を生ける式法。
まわり‐ばん【回り番】
1 順番で務めに当たること。輪番。「—で宿直をする」 2 見回りをする順番。また、その当番。「—につく」
まわり‐ひざ【回り膝】
正面を背にして座ったとき、左膝をつき、膝を軸にして、からだを回して正面を向くこと。
まわり‐ぶたい【回り舞台】
劇場の舞台で、中央の床を大きく円形に切り抜き、その部分を回転して場面転換させる装置。また、それを備えた舞台。歌舞伎...
まわり‐ぶち【回り縁】
天井のまわりの壁と接する部分に取り付けた横木。天井回り縁。
回(まわ)り回(まわ)って
多くのところを次々に回っていって。「幹事役が—自分のところに来た」
まわり‐みち【回り道/回り路】
遠回りして行くこと。遠回りになる道。迂路(うろ)。「—になるが確実な方法」
まわり‐もち【回り持(ち)】
1 順番に受け持つこと。輪番。「議長を—にする」 2 めぐりめぐって自分のものになること。「金は天下の—」
まわ・る【回る/廻る】
[動ラ五(四)] 1 軸を中心にして円を描くように動く。回転する。「車輪が—・る」「地球は—・る」 2 物の周囲に...
回(まわ)れ右(みぎ)
からだを右に回転させて真後ろに向きを変えること。また、それを命じる号令。行動・思想などの方向転換や後退のたとえにもいう。