みみ【耳】
1 頭部の左右にあり、聴覚および平衡感覚をつかさどる器官。哺乳類では耳介(じかい)(耳殻(じかく))が張り出し、鳥...
み‐み【身身】
1 (「身身となる」の形で)身二つになること。出産すること。「舟のうちの住まひなれば静かに—と成らん時もいかがはせ...
みみ‐あか【耳垢】
耳の穴にたまる垢。みみくそ。じこう。
みみ‐あたらし・い【耳新しい】
[形][文]みみあたら・し[シク]初めて聞くことである。初耳である。「—・い外来語」
みみ‐あて【耳当て】
防寒のために耳に当て、おおうもの。耳袋。
みみ‐いか【耳烏賊】
ダンゴイカ科のイカ。沿岸にすみ、外套(がいとう)長は約5センチ。耳のような円形のひれをもつ。発光細菌が共生していて...
みみ‐いし【耳石】
「袖石(そでいし)」に同じ。
みみ‐いと【耳糸】
織物の耳を織るときに縦糸として使う糸。
ミミウイルス
アカントアメーバを宿主とする巨大なウイルス。巨大核細胞質DNAウイルスの一種。直径約750ナノメートルで、光学顕微...
みみ‐うち【耳打ち】
[名](スル)相手の耳もとへ口を寄せてささやくこと。耳語(じご)。「物陰へ呼んで—する」
耳(みみ)驚(おどろ)・く
聞いてびっくりする。「物の音どもの、みな等しく—・き侍るは」〈源・若菜下〉
みみおり‐ひょうし【耳折り表紙】
製本で、薄表紙の場合、表紙のちりを大きくして小口に折り込むように仕立てたもの。
みみ‐かき【耳掻き】
耳あかなどをとるための、先が小さなしゃくし形になった細い棒。
みみかき‐ぐさ【耳掻草】
タヌキモ科の多年生の食虫植物。湿地に生え、高さ10〜15センチ。細く白い地下茎が泥中を走り、捕虫袋がまばらにつく。...
みみ‐かくし【耳隠し】
女性の髪形の一。ウエーブをつけた毛髪で耳を覆い隠すようにし、後ろで小さくまとめた束髪。大正末期に流行。
みみ‐かざり【耳飾り】
耳につける装身具。耳たぶにはさんだり、ねじで留めたり、穴をあけてつるしたりする。耳輪。イヤリング。ピアス。
みみ‐かしこ・し【耳賢し】
[形ク]音などを聞き分ける力がすぐれている。耳が肥えている。「—・き人、ただならぬ唄なり、それを、と」〈浮・一代男・三〉
みみ‐かす【耳滓】
耳垢(みみあか)。みみくそ。
みみ‐がい【耳貝】
ミミガイ科の巻き貝。暖海の岩礁にすむ。貝殻はアワビに似た耳形で細長く、殻径約10センチ。殻表は褐色で滑らか。呼吸孔...
耳(みみ)が痛(いた)・い
他人の言葉が自分の弱点をついていて、聞くのがつらい。「親友の忠告を聞くのは—・い」
みみ‐がくもん【耳学問】
自分で修得したものでなく、人から聞いて得た知識。聞きかじった知識。耳学(じがく)。
耳(みみ)が汚(けが)・れる
汚らわしいことや不快なことを聞いてしまう。
耳(みみ)が肥(こ)・える
音楽などを聞きこんでいくうちに、味わう能力が豊かになる。「—・えた聴衆」
みみ‐がた・し【耳固し】
[形ク]聴覚が鈍い。耳が遠い。「—・からぬ人のためには」〈源・常夏〉
耳(みみ)が遠(とお)・い
耳がよく聞こえない。「年取って—・くなる」
みみ‐がね【耳金】
1 金属製の耳飾り。 2 器物などの左右に突き出ている金具。
耳(みみ)が早(はや)・い
物音や世間のうわさなどを聞きつけるのが早い。「新聞記者は—・い」
みみ‐がわらけ【耳土器】
箸(はし)をのせるのに用いる、耳の形に似た焼き物の器。耳皿。〈日葡〉
みみ‐きき【耳利き】
うわさや秘密などを、いち早く聞き出したり探り出したりすること。「たとひ京中の—のためなりとも」〈盛衰記・一〉
みみ‐き・く【耳聞く】
[動カ四]耳が聞こえる。また、聞く能力がすぐれている。「—・かぬ者はえ聞かねども、光を尋ねて参り」〈栄花・御裳着〉
みみ‐くじり【耳抉り】
東北地方で、5月5日に牛尾菜(しおで)や山芋(やまいも)を耳に当て、耳の穴をほるまねをする風習。耳がよく聞こえるよ...
みみ‐くそ【耳糞/耳屎】
耳垢(みみあか)。みみかす。
ミミクリー
1 物まね。模倣。 2 ⇒標識的擬態
みみ‐ぐけ【耳絎】
くけ縫いの一。布の耳を裏に折り、針目を表に一目、裏に二目出してくけるもの。
みみ‐ぐるし・い【耳苦しい】
[形][文]みみぐる・し[シク]聞くにたえない。聞き苦しい。「お—・い話で恐縮です」
みみ‐げ【耳毛】
耳に生えている毛。特に、耳の外周や耳の中に生える、見栄えの悪い毛。耳のむだ毛。
みみ‐こすり【耳擦り】
[名](スル) 1 人の耳もとで小声でささやくこと。耳打ち。「下女は暗い中で私に—するように」〈漱石・硝子戸の中〉...
みみ‐コピ【耳コピ】
《コピは、コピーの略》俗に、楽曲を聞き取ってそのとおりに再現すること。また、その技術。楽器を用いて演奏したり、楽譜...
みみ‐ごうしゃ【耳巧者】
[名・形動ナリ]耳学問でいろいろなことを知っていること。また、その人や、そのさま。「よろづ上京と下京の違ひありと—...
みみ‐ごこち【耳心地】
耳にしたときの感じや気分。聞いたときの印象。「—のよい語り口」
みみ‐ざと・い【耳聡い】
[形][文]みみざと・し[ク] 1 聴覚が鋭い。「—・く不審な物音を聞きつける」 2 情報などを聞きつけるのが早い...
みみ‐ざわり【耳触り】
聞いたときの感じ・印象。「—のよい音楽」
みみ‐ざわり【耳障り】
[名・形動]聞いて気にさわったり、不快に感じたりすること。また、そのさま。「—な音」
みみ‐しい【聾/耳癈】
耳が聞こえないこと。「我を—にせんとする如し」〈鴎外訳・即興詩人〉
耳(みみ)順(したが)う年(とし)
《「論語」為政の「六十にして耳順(したが)う」から》60歳。耳順(じじゅん)。
みみ‐じるし【耳印】
共同牧場で、所有者の牛馬を見分けるため、耳につける切り傷。なめ切り。
みみず【蚯蚓】
貧毛綱の環形動物の総称。体は円筒形で細長く、多くの環節からなり、頭のほうに環帯とよぶ膨らみがある。陸生のものは地中...
みみず【蚯蚓】
小説家、倉光俊夫による個人雑誌。昭和55年(1980)創刊。
身(み)自(みずか)ら厚(あつ)くして薄(うす)く人(ひと)を責(せ)むれば則(すなわ)ち怨(うら)みに遠(とお)ざかる
《「論語」衛霊公から》人は自己を責めるときはきびしく、他人の過失を責めるときは寛大であれば、怨みを受けることが少ない。
みみず‐がい【蚯蚓貝】
ミミズガイ科の巻き貝。暖海で海綿の中に埋もれて群生する。殻径8ミリくらい。貝殻は管状。房総半島以南に分布。