もがり【殯】
《「も(喪)あ(上)がり」の音変化か》「荒城(あらき)」に同じ。「今城(いまき)谷の上に、—を起てて収む」〈斉明紀〉
もがり【虎落】
《語源未詳。中国で粗い割り竹を組んで作った垣をいう「虎落」の用字を転用したもの》 1 竹を筋違いに組み合わせ、縄で...
もがり【強請/虎落】
《動詞「もがる」の連用形から》ゆすり。たかり。「おそろしき—どもにかたられ」〈浮・織留・一〉
もがり‐だけ【虎落竹】
もがりに用いる竹。
もがり‐なわ【強請縄】
金品をゆするため、人を通さないように張った縄。「里の真中に一条の—を引渡し」〈読・八犬伝・四〉
もがり‐の‐みや【殯の宮】
「あらきのみや」に同じ。「—を広瀬に起つ」〈敏達紀〉
もがり‐ぶえ【虎落笛】
冬の激しい風が竹垣や柵(さく)などに吹きつけて発する笛のような音。《季 冬》「一汁一菜垣根が奏づ—/草田男」