もち【持ち】
1 品質や機能が長い間変わらずに続くこと。「値段は高いが—がいい」 2 所有すること。「—時間」「物—の人」 3 ...
もち【望】
1 陰暦十五夜の月。満月。もちづき。 2 陰暦で、月の15日。もちの日。「富士の嶺に降り置く雪は六月(みなづき)の...
もち【餅】
《「もちい」の略で、糯(もち)で作ったものの意》糯米(もちごめ)を蒸して臼でついて、種々の形にまとめたもの。正月や...
もち【糯】
米・粟・黍(きび)などで、炊いたときに粘りけが多く、餅(もち)を作ることができるもの。→粳(うる)
もち【黐】
《「糯(もち)」と同語源》 1 モチノキの別名。《季 花=夏 実=秋》 2 モチノキなどの樹皮を水に漬けてから煮て...
もち
[副]「もちろん」の略。「『君も行くかい』『—、行くさ』」
もち‐あい【持(ち)合い】
1 力関係などのつりあいが保たれていること。勝負がつかないこと。「—の勝負」 2 互いに力を合わせて維持すること。...
もちあい‐かぶ【持(ち)合い株】
企業が相互に保有し合っている株式。→株式持ち合い →銀行等保有株式取得機構
もちあい‐じょたい【持(ち)合い世帯】
1 数人または数家族が共同で営む世帯。 2 夫婦が互いの収入を持ち寄って営む世帯。共稼ぎ。
もち‐あ・う【持(ち)合う】
[動ワ五(ハ四)] 1 互いに持つ。また、双方が分け合って持つ。「荷物を二人して—・う」「足りない分は皆で—・う」...
もち‐あが・る【持(ち)上(が)る】
[動ラ五(四)] 1 ほかから力がはたらいて物が上の方へ上がる。「荷物が—・らない」「地震で家の土台が—・る」 2...
もち‐あ・げる【持(ち)上げる】
[動ガ下一][文]もちあ・ぐ[ガ下二] 1 手で持ったり、下から支えたりして、物を上の方へ上げる。「バーベルを—・...
もち‐あじ【持(ち)味】
1 その食物が本来もっている味。「材料の—を生かした料理」 2 その人物・作品などがもつ独特のよさや味わい。「—が...
もち‐あそび【持ち遊び/玩び/弄び】
手にもって遊ぶこと。また、そのもの。おもちゃ。もてあそび。「—の張り子のかつを」〈伎・霊験曽我籬〉
もち‐あつか・う【持(ち)扱う】
[動ワ五(ハ四)] 1 手で持って動かしたり、使ったりする。取り扱う。「何貫もの大石を—・って行かなければならなか...
もち‐あみ【餅網】
1 餅をのせて焼く金網。 2 餅を入れてつるしておく網。
もち‐ある・く【持(ち)歩く】
[動カ五(四)]手に持ったり身に付けたりして歩く。「多額の現金を—・く」
もち‐あわ【糯粟】
糯(もち)の粟。粟餅(あわもち)や酒の製造に使用。→粳粟(うるあわ)
もち‐あわい【餅間】
大正月と小正月の中間。正月8日から14日までをいう。もちあい。
もち‐あわ・す【持(ち)合(わ)す】
[動サ五(四)]「持ち合わせる」に同じ。「小銭を—・していない」 [動サ下二]「もちあわせる」の文語形。
もち‐あわせ【持(ち)合(わ)せ】
ちょうどそのとき持っていること。また、そのもの。特に、金銭。「今はそんなに—がない」
もち‐あわ・せる【持(ち)合(わ)せる】
[動サ下一][文]もちあは・す[サ下二]ちょうどそのときに持っている。「—・せた傘を貸す」
もちい【餅】
《「糯(もち)の飯(いい)」の意》「もち(餅)」に同じ。「のたまひし—、忍びていたう夜更(ふ)かして持て参れり」〈...
もち‐いい【餅飯】
「餅(もち)」に同じ。「今—が焼けるからの」〈滑・七偏人・二〉
もち‐いえ【持(ち)家】
所有している家。持ち屋。
もちい‐かがみ【餅鏡】
「鏡餅(かがみもち)」に同じ。「歯固めの祝ひして、—をさへ取り寄せて」〈源・初音〉
もち‐いね【糯稲】
糯米(もちごめ)がとれる稲。
もち・いる【用いる】
[動ア上一][文][ワ上一]《「持ち率(い)る」の意》 1 用にあてて使う。使用する。「調味料に—・いる」「新しい...
もち・う【用ふ】
[動ハ上二]《ワ行上一段動詞「もちゐる」の転じたもの》「用いる」に同じ。「意見ヲ—・ウル」〈和英語林集成〉
もち‐うた【持(ち)歌】
歌手などが自分の歌としてもっている曲。また、いつでも歌える得意な曲。レパートリー。
もち‐うち【望打ち】
正月14・15日の小正月に、祝い棒を持って行う予祝儀礼。また、その祝い棒。果樹をたたくなどして収穫の豊穣を予祝する...
もちうるち‐せい【糯粳性】
イネ科植物の種子に含まれるでんぷんの性質。炊いたときに粘りけが強いものは糯(もち)性、弱いものは粳(うるち)性とよ...
もち‐おい【餅負い】
生後満1歳の初誕生祝いの行事。子に一升餅を背負わせて尻餅をつかせたりする。餅誕生。力餅。→餅踏み
もち‐おうぎ【持ち扇】
所持している扇。特に、陣中で、軍配団扇(ぐんばいうちわ)に対して、常の扇のこと。「目近といふは…常の—」〈続狂言記...
もち‐おくり【持(ち)送り】
壁や柱などに取り付けて、庇(ひさし)・梁(はり)・棚・床などの突出部分を支える横材。装飾を兼ねたものが多い。ブラケット。
もち‐おもり【持(ち)重り】
初めはそうでもないのに、持っているうちにだんだん重く感じること。「—のする包みを抱え直す」
もち‐かえ・す【持(ち)返す】
[動サ五(四)]悪い方向へ進んだ状態やなりゆきが元にもどる。「経営が少し—・した」
もち‐かえり【持(ち)帰り】
持って帰ること。買った品物などを自分で持って帰ること。また、出された料理などをその場で食べないで持って帰ること。テ...
もちかえり‐ざんぎょう【持(ち)帰り残業】
勤務時間内に終わらなかった仕事を、持ち帰って自宅など職場以外の場所で行うこと。
もち‐かえ・る【持(ち)帰る】
[動ラ五(四)] 1 持って帰る。「釣った魚を—・る」 2 議題など、もう一度もとの部署で検討するため持って帰る。...
もち‐か・える【持(ち)替える】
[動ア下一][文]もちか・ふ[ハ下二] 1 持つ手を一方から他方にかえる。また、持ち方をかえる。「途中で左手に—・...
もち‐か・ける【持(ち)掛ける】
[動カ下一][文]もちか・く[カ下二]話を持ち出して働きかける。相手を誘うように話をしかける。「もうけ話を—・ける」
もち‐かた【持(ち)方】
1 持つ方法。持ちよう。「ラケットの—」 2 「持ち手2」に同じ。
もち‐かぶ【持(ち)株】
所有している株。
もちかぶ‐がいしゃ【持(ち)株会社】
他会社の株式を所有することにより、その会社の事業活動を支配することを主な事業とする会社。日本では、独占禁止法によっ...
もちかぶ‐ひりつ【持(ち)株比率】
ある会社の発行済株式総数に対して、特定の株主が保有している株式数の割合。
もち‐がし【餅菓子】
糯米(もちごめ)のほか粳(うるち)・白玉粉・糝粉(しんこ)などの粉を材料として作った柔らかい和菓子。大福・草餅・柏...
もち‐がゆ【望粥/餅粥】
望(もち)の日、特に正月15日に食べる小豆(あずき)粥。のちには餅粥の意にとり、餅を入れた粥をいう。もちのかゆ。
もち‐きた・す【持(ち)来す】
[動サ五(四)]持ってくるようにする。もたらす。「今日の王政復古を—・した原動力は」〈内村・後世への最大遺物〉
もち‐きび【糯黍】
粘りけの強い、餅(もち)や団子を作るのに適する黍。→粳黍(うるきび)