よせ【寄せ】
1 寄せること。寄せ集めること。「人—」「客—」 2 囲碁・将棋の終盤戦の細かい詰め。 3 望みを寄せること。信任...
よせ【寄席】
《「人寄せ席」の略》落語・講談・漫才・浪曲・奇術・音曲などの大衆芸能を興行する演芸場。常設のものは寛政年間(178...
よせ‐あつめ【寄(せ)集め】
寄せ集めること。また、寄せ集めたもの。特に、系統も考えずにただ単に寄せ集めたもの。「がらくたの—」「—のメンバー」
よせ‐あつ・める【寄(せ)集める】
[動マ下一][文]よせあつ・む[マ下二]散らばっているものを寄せて一つところに集める。「落ち葉を—・めて焚(た)く」
よせ‐あり【寄せ蟻】
梁(はり)や鴨居(かもい)をつるときに用いる仕口(しくち)。吊(つ)り束(づか)の下端に蟻枘(ありほぞ)を作り、梁...
よせ‐あわせ【寄(せ)合(わ)せ】
寄せ合わせること。寄せ集め。
よせ‐あわ・せる【寄(せ)合(わ)せる】
[動サ下一][文]よせあは・す[サ下二]寄せて一つに合わせる。寄せ集める。「板切れを—・せて犬小屋を作る」
よ‐せい【余生】
盛りの時期を過ぎた残りの生涯。残された人生。「静かに—を送る」「—を楽しむ」
よ‐せい【余情】
[名・形動ナリ] 1 「よじょう(余情)」に同じ。「勅使は花の都人、もてなしに—うすし」〈浄・本朝三国志〉 2 同...
よ‐せい【余勢】
1 何かをしとげたあとに残っているはずみのついた勢い。 2 あふれるような活力。「—ノ良イ人」〈日葡〉 3 残りの...
余勢(よせい)を駆(か)・る
調子に乗る。勢いに乗る。「国内販売大成功の—・って海外に進出する」
よせ‐うえ【寄(せ)植え】
植物を寄せ集めて植えること。また、その植えたもの。「—の鉢」
よせ‐うた【寄(せ)歌】
思いを物に寄せてうたった歌。
よせ‐え【寄(せ)餌】
「撒(ま)き餌(え)」に同じ。
よせ‐え【寄(せ)絵】
ある物を集めて一つの形とした絵。幕末の浮世絵師歌川国芳と弟子が描いた、人の顔が多数の人体からなる絵などが有名。16...
よ‐せかい【世世界】
世の中。世間。「嫁の年よりは先ず親の身代を聞こうと云う—だもの」〈風葉・深川女房〉
よせ‐かけ【寄(せ)掛け】
1 寄せ掛けること。 2 土蔵の壁を保護するため外側に設けた板張りのおおい。
よせ‐か・ける【寄(せ)掛ける】
[動カ下一][文]よせか・く[カ下二] 1 そばへ寄せて立てかける。もたせかける。「はしごを壁に—・ける」 2 攻...
よせ‐がき【寄(せ)書(き)】
[名](スル)多くの人が1枚の紙に文章や絵などを書くこと。また、その書いたもの。「卒業記念の—」「見舞いのカードに...
よせ‐がまち【寄せ框】
商家などの入り口の敷居。昼間は取りはずし、夜、戸を閉めるときに取り付けるようにしたもの。
よ‐せき【礜石】
砒素(ひそ)を含む鉱物の一。猛毒。
よせ‐ぎ【寄(せ)木】
1 木片や木材を組み合わせること。「—の床」 2 いろいろな形の木片を組み合わせ、物の形を作って遊ぶおもちゃ。 3...
よせぎ‐ざいく【寄(せ)木細工】
木工芸の装飾技法の一。器物などの表面に色や木目などの異なる木片を組み合わせて図案や模様を描き出す細工。また、その細...
よせ‐ぎちょう【寄せ几帳】
古代・中世に、宮中または寝殿の浜床(はまゆか)の上、左右前後に立てめぐらした几帳。
よせぎ‐づくり【寄(せ)木造(り)】
木彫仏の造像技法の一。頭部・胴身部からなる主要部を二材以上の木を寄せ合わせて造るもの。定朝(じょうちょう)が完成。...
よせ‐ぎれ【寄(せ)切れ/寄せ布】
裁ち残りの布きれを寄せ集めたもの。
よせ‐くち【寄せ口】
攻め寄せてくる方面。
よせ・くる【寄(せ)来る】
[動カ変][文]よせ・く[カ変] 1 波が寄せてくる。「—・くる波」 2 軍勢などが攻め寄せてくる。「—・くる大軍...
よせ‐ごと【寄せ事】
かこつける事柄。口実。「今の若い者が参宮を—にいたづら参り」〈浮・織留・四〉
よせ‐ざる【寄(せ)猿】
「送り猿」に同じ。
よせ‐ざん【寄(せ)算】
「足し算」に同じ。
よせ‐しき【寄(せ)敷(き)】
畳や板敷きと壁との境目に、敷居と同じ高さにそろえて取り付ける横木。
よせ‐せき【寄(せ)席】
「よせ(寄席)」に同じ。
よせ‐だいこ【寄(せ)太鼓】
1 攻め寄せる合図に打ち鳴らす太鼓。せめだいこ。 2 興行などで、客寄せのために打つ太鼓。
よ‐せつ【余接/余切】
⇒コタンジェント
よ‐せつ【余説】
1 補足のための説明。補説。 2 他の説。別の学説。「—を是非するの暇なし」〈阪谷素・明六雑誌四三〉
よせつ‐かんすう【余接関数】
⇒コタンジェント
よせ‐つぎ【寄(せ)接ぎ】
「呼び接ぎ」に同じ。
よせ‐つ・ける【寄(せ)付ける】
[動カ下一][文]よせつ・く[カ下二]近くへ来させる。近寄らせる。寄りつかせる。「彼には人を—・けない厳しさがある」
よせ‐づな【寄せ綱】
物を引き寄せるための綱。「多胡(たご)の嶺(ね)に—延(は)へて寄すれどもあにくやしづしその顔よきに」〈万・三四一一〉
よせ‐て【寄(せ)手】
攻め寄せる側の軍勢。
よせ‐な【寄(せ)菜】
青寄せのこと。
よせ‐なべ【寄(せ)鍋】
鍋料理の一。魚・貝・鳥肉や野菜・キノコなどを取り合わせ、だし汁で煮ながら食べるもの。《季 冬》「—や東海の鮮灘(な...
よせ‐なみ【寄(せ)波】
打ち寄せてくる波。⇔引き波。
よせ‐ば【寄(せ)場】
1 人が寄り集まる場所。また、寄せ集めておく場所。→寄り場 2 「人足寄場」の略。 3 「寄席(よせ)」に同じ。
よせ‐ばし【寄せばし】
「寄せ柱」に同じ。「—掘りたてて、身をはたらかさぬやうにはりつけて」〈宇治拾遺・二〉
よせ‐ばし【寄(せ)箸】
嫌い箸の一。食器を、箸で手元に引き寄せること。
よせ‐ばしら【寄せ柱】
馬などを寄せてつなぐ柱。とつなぎ。よせばし。〈和名抄〉
よせば‐ぶぎょう【寄場奉行】
江戸幕府の職名。若年寄の支配に属し、江戸石川島の人足寄せ場を管掌した。
よせ‐ひだ【寄せ襞】
ひだを寄せること。特に、袴(はかま)の前部中央に寄せてとるひだ。