わか【若】
《形容詞「若い」の語幹から》 1 少年。「—に似合ひたる職なり」〈申楽談儀〉 2 若君。若子。主に身分の高い家の幼...
わ‐か【和歌/倭歌】
1 漢詩に対して、上代から行われた日本固有の詩歌。五音と七音を基調とする長歌・短歌・旋頭歌(せどうか)・片歌(かた...
わ‐ばな【和花】
《「わか」とも》日本原産の草花。または、古くから日本で栽培されている草花。花材とされるものをいうことが多い。⇔洋花。
わか‐あゆ【若鮎】
若く、元気のいいアユ。こあゆ。《季 春》「—の二手になりて上りけり/子規」
わ‐かい【和解】
[名](スル) 1 争っていたもの、反発しあっていたものが仲直りすること。「対立する二派が—する」 2 民事上の紛...
わ‐かい【和諧】
[名](スル) 1 やわらぎととのうこと。調和すること。「厳密なる節奏を弃て—せる言語に一任し」〈菊池大麓訳・修辞...
わかい【和解】
志賀直哉の中編小説。大正6年(1917)10月、「黒潮」誌に発表。翌年刊行の作品集「夜の光」に収録。著者自身とその...
わか・い【若い】
[形][文]わか・し[ク] 1 生まれてから多くの年数を経ていない。年齢が少ない。「—・いころ」「—・い女性」 2...
わかいいやし‐ざいだん【和解・癒やし財団】
平成27年(2015)12月に成立した日韓両政府の合意を受けて、韓国政府が元慰安婦の支援を目的に設立した財団。日本...
わかいしじんのしょうぞう【若い詩人の肖像】
伊藤整による長編小説。自身の青春時代を題材とする自伝的作品。雑誌「中央公論」に連載ののち、昭和31年(1956)に刊行。
わかい‐しゅ【若い衆】
1 年の若い男。若者。若い者。「町内の—」 2 若い使用人。商家では小僧・丁稚(でっち)より年上の若い使用人。若い...
わかい‐つばめ【若い燕】
年上の女性の愛人になっている若い男。 [補説]奥村博史が平塚らいてうに送った手紙の中で、年下の自分自身を「若い燕」...
若(わか)い時(とき)の苦労(くろう)は買(か)ってもせよ
若い時の苦労はその体験が将来役に立つから、自分から買って出ても苦労せよということ。
ワカイバスプリングス‐しゅうりつこうえん【ワカイバスプリングス州立公園】
《Wekiwa Springs State Park》米国フロリダ州、オーランド北郊にある州立公園。湧水が流れるワ...
わかいひと【若い人】
石坂洋次郎の小説。昭和8〜12年(1933〜1937)「三田文学」に連載。豊田四郎監督により昭和12年(1937)...
わかいひのおもいで【若い日の思い出】
東郷青児による油絵。昭和43年(1968)の作品。濃い青の背景の手前に、白い服の若い女性が立つ姿を描いたもの。損保...
わかい‐もの【若い者】
「若い衆(しゅ)」に同じ。「近ごろの—は礼儀を知らない」
わかいもの‐がしら【若い者頭】
若い者の中の主だった者。若衆頭(わかしゅがしら)。
わか‐いんきょ【若隠居】
老年にならないうちに家業を譲って隠居すること。また、その人。
わか‐うお【若魚】
年の若い魚。また、若くて生きのいい魚。
わか‐うど【若人】
⇒わこうど
わか‐えびす【若恵比須/若夷】
江戸時代、京坂地方で、元日の早朝に売り歩いた恵比須像を刷った札。門口にはったり、歳徳棚(としとくだな)に供えて福を...
わか‐おとこ【若男】
1 能面の一。若い男を表す。「女郎花(おみなめし)」「歌占」などに用いる。 2 文楽人形の首(かしら)の一。前髪の...
わか‐おもと【若御許】
年若い女房。「—たちのもの笑ひし給ふ、はづかし」〈栄花・本の雫〉
わか‐おんな【若女】
1 能面の一。品位の高い若い女を表す。「熊野(ゆや)」「松風」などに用いる。 2 年の若い女。「室内に—ありとて」...
わかかえ【若かへ】
《「若きうえ」の音変化か》若い時。若いころ。「射(い)ゆ鹿(しし)をつなぐ川辺のにこ草の身の—にさ寝し児らはも」〈...
わか‐かえで【若楓】
1 カエデの若木。また、若葉の萌え出ているカエデ。わかかえるで。《季 夏》「三井寺や日は午にせまる—/蕪村」 2 ...
わか‐かえるで【若蛙手/若鶏冠木】
「わかかえで1」に同じ。「子持山—のもみつまで寝もと我は思(も)ふ汝(な)はあどか思ふ」〈万・三四九四〉
わか‐がえり【若返り】
若返ること。「—の秘訣」「議員の—をはかる」
わか‐がえ・る【若返る】
[動ラ五(四)] 1 若さを取りもどす。心身が若々しい状態・気分になる。「若い人たちに囲まれて気持ちが—・る」 2...
わか‐がき【若書(き)/若描(き)】
画家・文筆家などが若いころにかいた作品。
わか‐がしら【若頭】
暴力団で、組長に次ぐ地位。親分に対する子分らの筆頭の意。若者頭。若衆頭。
わかきウェルテルのなやみ【若きウェルテルの悩み】
《原題、(ドイツ)Die Leiden des jungen Werthers》ゲーテの書簡体小説。1774年刊。...
わかきげいじゅつかのしょうぞう【若き芸術家の肖像】
《原題A Portrait of the Artist as a Young Man》ジョイスの小説。1916年刊...
わかきじつりょくしゃたち【若き実力者たち】
沢木耕太郎によるルポルタージュ。昭和48年(1973)刊。副題「現代を疾走する12人」。政治家の河野洋平、指揮者の...
わかきパルク【若きパルク】
《原題、(フランス)La Jeune Parque》バレリーの詩。伝統的な韻律、アレクサンドランで書かれた約500...
わかきひのいえやす【若き日の家康】
鷲尾雨工による歴史小説。昭和16年(1941)刊行。織田信長と徳川家康の若き日の交流を描く。
わかきひのうた【若き日の歌】
《原題、(ドイツ)Lieder und Gesänge aus der Jugendzeit》マーラーの歌曲集の通...
わかきひのなやみ【若き日の悩み】
藤森成吉の処女長編小説。東京帝大在学中の大正3年(1914)に「波」のタイトルで自費出版し、鈴木三重吉らに認められた。
わかきむすめたち【若き娘たち】
《原題、(フランス)Les jeunes filles》モンテルランの小説。1936年刊。青年作家と彼をとりまく女...
わか‐きんだち【若公達/若君達】
年の若い公達。「殿上人、—、狩装束、直衣などもいとをかしうて」〈枕・三五〉
わか‐ぎ【若木】
1 生えてからまだ年数のたっていない木。 2 正月の飾りにする割り木。
わか‐ぎ【若気】
「わかげ(若気)」に同じ。「私(わつし)あ—だ」〈鏡花・歌行灯〉
わ‐かぎ【輪鍵】
輪状のかけがね。わかけがね。
わか‐ぎみ【若君】
1 年の若い主君。幼君。 2 貴人の子弟を敬っていう語。「知りと知りたる人、法師に至るまで、—の御喜び聞こえに聞こ...
わかぎ‐むかえ【若木迎え】
正月または小正月の薪や新木(にゅうぎ)に用いる木を山から切って来る行事。正月2日から11日までに初山入りを兼ねて行...
わか‐くさ【若草】
1 春になって新しく生えてきた草。《季 春》「—や水の滴る蜆籠(しじみかご)/漱石」 2 年の若い女性をたとえてい...
わかくさ‐いろ【若草色】
若草のような明るい緑色。
わかくさ‐がらん【若草伽藍】
法隆寺の創建当時のものとされる伽藍。日本書紀に天智天皇9年(670)法隆寺焼失の記事があり、昭和14年(1939)...
わかくさ‐の【若草の】
[枕] 1 若草が柔らかくみずみずしいところから、「つま(妻・夫)」「新(にひ)」にかかる。「—妻がりといはば足飾...