わさ【早稲/早】
《「わせ」の交替形》他の名詞の上に付いて複合語をつくり、早熟の稲、または、早熟の意を表す。「—田」「—瓜」「—物」
わ‐さ【輪差】
ひもを輪の形に結んだもの。また、鳥獣を捕らえるためにそのように作ったもの。わな。
わ‐さい【和裁】
和服の裁縫。⇔洋裁。
わさ‐ごめ【早稲米】
早稲(わせ)の米。「駄賃馬に荷負ひをこせよ—を」〈仮・竹斎・上〉
わさ‐さ【早酒/醅】
醸造したまま、まだ火入れをしていない新酒。まだ、漉(こ)してない酒。わさざけ。〈色葉字類抄〉
わさ‐だ【早稲田】
早稲(わせ)を作る田。わせだ。「石上(いそのかみ)布留の—を秀(ひ)でずとも縄だに延(は)へよ守(も)りつつ居らむ...
わさ‐づの【わさ角】
シカの角を頭部につけた杖(つえ)。念仏僧が持ち歩いた。かせづえ。
わさび【山葵】
アブラナ科の多年草。日本特産。渓流の砂礫(されき)地に生える。根茎は太い円柱形で多数の葉の跡があり、緑色。根際から...
わさび‐いろ【山葵色】
ワサビのような色。柔らかい黄緑色。
わさび‐おろし【山葵卸し】
1 ワサビやショウガをすりおろすための、小形のおろし金。また、その道具ですりおろしたワサビ。 2 《はいている菖蒲...
山葵(わさび)が利(き)・く
1 ワサビの味と香りとが非常に強く、舌や鼻を刺激する。 2 ワサビのようにぴりっとした鋭いものを含み持っている。「...
わさび‐じょうゆ【山葵醤油】
すりおろしたワサビを加えた醤油。刺身などに用いる。
わさび‐すまし【山葵澄まし】
みりんと醤油の煮出し汁に、すりおろしたワサビを加えた吸い物。
わさび‐だいこん【山葵大根】
アブラナ科の多年草。根茎は太くて白く、ワサビに似た辛味とダイコンに似た香りがある。春に高さ約50センチの花茎を伸ば...
わさび‐づけ【山葵漬(け)】
ワサビの葉・茎・根を刻んで、熟成した酒粕(さけかす)に漬けたもの。《季 春》
わさび‐の‐き【山葵の木】
ワサビノキ科の落葉小高木。全体に辛味がある。樹皮は灰色をし、材は軟らかい。葉は卵形の小葉からなる羽状複葉。花は白く...
わさび‐もち【山葵餅】
ワサビをつきまぜた餅で小豆餡(あずきあん)をくるんだ餅菓子。
わさ‐ほ【早稲穂】
《「わさぼ」とも》早稲(わせ)の穂。「我妹子が業(なり)と作れる秋の田の—のかづら見れど飽かぬかも」〈万・一六二五〉
わさ‐わさ
[副](スル) 1 ざわざわして落ち着かないさま。「人の出入りが多く、あたりが—している」 2 草や木の葉が、風な...
わ‐さん【和産/倭産】
日本で産出すること。また、その物。「是まで—になき産物を」〈風来六部集・放屁論後編〉
わ‐さん【和算】
古く中国から伝わり、江戸時代に関孝和(せきたかかず)らにより独自に発展した日本古来の数学。方程式論や行列式に相当す...
わ‐さん【和讃】
仏教の教義や仏・菩薩(ぼさつ)あるいは高僧の徳などを、梵讃・漢讃にならって、和語でたたえるもの。七五調の4句または...
わさん‐か【和算家】
日本古来の数学である和算の専門家。江戸時代から明治維新にかけて活躍した関孝和、建部賢弘、安島直円、会田安明らが知られる。
わ‐さんぼん【和三盆】
日本産の粒子の細かい淡黄色の上等な砂糖。江戸時代からもっぱら高級和菓子に用いられ、香川・徳島の特産。中国から輸入し...